さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

人見えぬ圃場にむらが遠く見え

2011-10-16 | 日記
秋の日が斜めにさして圃場の遠くに村が美しく輝いていました


 刈り終わった圃場の畦に咲き残った野菊の花が一輪さわやかにそして凛として咲いていました。


 今年の秋はは珍しくモンシロチョウの群れが舞い、そして赤トンボがいっぱい飛んでいました。




 なんだか遠い昔の秋が懐かしくなりました。そして老いた幼友達に心で語りかけました。 

落ち穂拾い
イナゴ取り
山の栗は笑んで、ムラサキアケビは甘そうに口を開けてまっている。

 俺たちの稔りの秋は楽しかった。そうだよね!、俺たちの秋は楽しかったねと。友のうなずく顔が見えてくるんです。

 落ち穂拾い
 今の人たちは知るはずもないだろうけれども、遠い昔の小学校では1日授業を休んで全校児童で刈り取った後の圃場から落ち穂を拾い集めたのです。そしてそれを売って運動用具などを購入したのです。それほど「お米」は貴重なものでしたし、小学校の児童たちは自分たちで働いて学校の運営費をまかなうことは当然のことと思い、楽しい学校行事の1つでした。刈り取った圃場には、落ち穂拾う人、イナゴを捕る人の姿がいっぱい見えたのです。



 今、圃場には人ひとり見えず、美しい村はひっそりと静まりかえっています。そして84歳の孤老が独り、遠い遠い貧しかったけど賑わっていた幼い日の村を思いながら歩んでいるんです。


今日10月16日は会津坂下町で盛大に「いにしえ街道マラソン大会」がおこなわれました。まえから楽しみにしてまっていたのに22日から突然体調を崩して見ることがが出来ませんでした。残念です。この投稿もやっと書きました。