「デビルマン」OVAシリーズ

　OVAの「AMONデビルマン黙示録」と「デビルマン　誕生編」「デビルマン　妖鳥死麗濡編（一部）」を見た。「AMON～」は2000年発売。「誕生編」は1987年、「妖怪鳥編」は1990年発売。紹介してもらって、最初はグロシーン目的で見たのだが、評価の大きさとストーリーが気になってきて原作漫画を注文した。

※以下ネタバレを含みます！


　ストーリー紹介よりも、グロシーンの感想を書こうと思う。
　「AMON～」には主人公不動明（デビルマン）が居候している牧村家の長女美樹と、その弟健作（タレちゃん）の惨殺シーンがある。
　デーモンによる人類への乗っ取りが拡大し、「隣人は悪魔なのではないか？」と人間同士が疑心暗鬼に陥る。悪魔狩りのために自宅に侵入してきた隣人にタレちゃんはボーガンで頭を射抜かれて、その後首を切断される。美樹は弟の惨殺死体を見つけた直後に同じく首を切断され、侵入者たちが持つ長い棒の先に掲げられる。血はしっかり赤いし、生首は何回も出てきた。
　予備知識なく見たので、惨殺シーンが遠慮なく出てくるのに吃驚した。美樹は物語上のヒロインという位置づけだと思って見始めたので、殺されるとは、ましてこんな殺され方をするとは思ってもみなかった。このシーンを見たあと、二次グロ画像投稿サイトで原作のこのシーンの画を見たような気がすることを思い出したんだけど。
　他にもデビルマン軍団の仲間の少女が、スイカにむしゃぶりつくようにして腹を喰い破られるシーンがある。最初は地面に滴り落ちる血と千切れた片腕しか写らないので、「これでこのシーンは終わりだろう」と思ってたら、その直後少女がお姫様だっこされたままガシュガシュ腹に食いつかれるモロなシーンが出てきた。これもちょっと衝撃だった。

　「誕生編」や「妖鳥編（途中までしか見れてないけど）」にも、人間がデーモンに乗っ取られてグロく変身したり、体を引きちぎられてハラワタがボタボタ落ちるシーンがあるが、「AMON～」ほどの衝撃はなかった。ただ人物やデーモンの動きの丁寧さとか、背景の描き込み方はこっちの年代が古いOVAの方が凄いと思った。

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「龍馬伝」

　「龍馬伝」見た。岩崎弥太郎が語る龍馬の話だから「伝」なのか。
　冒頭―、お大尽になった弥太郎が記者に取材を受けて、散々龍馬を罵りながら、懐かしさか優越感から来るのかもよく分からない複雑な笑顔（？）を見せていたのが印象的だった。あの表情を見た記者は戦慄を感じると同時に、凄い記事が書ける、凄いものに触れてしまった、と感じたに違いない。
　明治維新から十数年後のあの頃は、坂本龍馬っていう名前は一般には知られてなかったのか。だとしたら知る人ぞ知る維新の功労者だったんだろう。
　桂浜の龍馬像も、なんとなく戦後できたものだと…もっと言えば「龍馬がゆく」が書かれてから建てられたものだと勝手に思ってたりしたんだけど、昭和の初めに市民の寄付で建てられたものだったとは。今の大坂城の復元天守も、確か同じころに市民の募金で建てられたはず。ブームだったのかな。

　龍馬は六尺男（身長180cm）だったらしいから、リーチが長い分剣道には有利だったかもしれない。しかし1話目のように、上士に憤るでもなく何考えてるかもよく分からない感じだと、若い頃は木偶の坊っていうイメージだったかも。他の土佐藩士と比べて頭一つ飛び出てるっていう風景を作れるっていう点だけ見ても、福山雅治を起用したのは正解だったかもしれない。

　武市半平太が、仲人なのに酔いつぶれてしまったことを気に病んで1話目で切腹しちゃうのかと思ったけど、それはなかった。この調子だとホントに切腹する前に何回も危機がありそうだけど。
　今回出てきた人の何人かは明治になるまでに非業の死を遂げるんだよな。岡田以蔵がかわいい。

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「高校大パニック」

　さっきyoutubeで見た「高校大パニック」（1978年）という映画の感想を。

　福岡県博多、うだるように暑い夏のある日。九州大学を目指す進学校では高校3年生が受験戦争のまっただ中。その高校の男子生徒の1人が飛び降り自殺する。しかし校長を始めとした教師たちはその生徒のことを省みる時間すら惜しいと授業を進める。
　憤りを感じた男子生徒が教室を飛び出し、たまたま見かけた銃砲店からライフルを奪って高校に取って返し、数学担当教師を射殺。ライフルを発砲しながら校内を逃げ回り、なりゆきで女生徒1人（浅野温子）を人質にとって立てこもる。やがて警察、SWAT、男子生徒の両親、人質の女生徒の母親らの到着に加えて生中継をするマスコミと取材ヘリ、野次馬らが集まり周囲は騒然とした雰囲気に。
　「これから、どうするの？」と聞く女生徒に男子生徒は「最期は自殺する」と答える。しかし、SWATの誤射で女生徒が即死。警官隊の強行突入で男子生徒は取り押さえられる…。

Panic in High School 数学教師と女生徒が撃たれるシーン

　暑さのせいか受験戦争のせいか、教師、生徒、警察、両親、野次馬らがみんな狂っているように見える。みんな自分の役割…、教師の仕事、警察の仕事、生徒の仕事（勉強）に忠実過ぎて、命が失われたことにそれほど関心を持てていないようだ。
　そして、とにかく暑そう。教室はもちろん職員室にもクーラーは無さそうだし、それなのに教師はネクタイをしっかり締め、生徒のカッターシャツは半袖ではなく長袖の袖をまくって着ている。シャツは汗で染みができ肌に張り付いている。みんな汗テカテカで怒鳴りあってるし、とにかく熱い暑い…

　数学教師の射殺シーンが3回程繰り返し出てくる。うち2回はスローモーション。３，４発撃たれてワイシャツが弾け血が飛び散る。男子生徒がライフルで胸を撃って自殺するシーン（男子生徒の想像）もある。胸じゃなく腹だったらよかったのに。すぐに死ねないけど。
　始めの方とラストに、女生徒計2人が撃たれるシーンがある。17歳の浅野温子が可愛かった。

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ネクロマンティック２

※ネタばれ注意！２


　前回に続いて「ネクロマンティック２」のざっくりしたあらすじと感想を。

　前作のラストで切腹オナニーして逝った男の墓にシャベルを持った女が現れる。男を振った元カノかと思いきや別の女。女は墓を掘り返して緑色のご遺体をお持ち帰り。直後に元カノが現れるが、お目当ての死体はすでに持ち去られた後。「やられた…！」と悔しそう。
　女は自宅に死体を運びこんで服を脱がし（切腹した時のままの服装。身寄りもなく葬式も上げられず埋葬された可能性も）、セックス。…しかし嘔吐（？）。死体は後に解体し、頭部と局部だけ保存。
　女は映画館で１人の男と出会う。職業はセックス映画の吹き替え（男曰くセックス映画とポルノ映画は違うらしい）。２人は遊園地行ったり動物園行ったりエッチ（女は男にエッチ中に動かないことを要求）したり、普通につきあってたが、男は女の変態性に気付き始める。女の部屋の冷蔵庫から皿に乗せられラップされた腐ったチンポを発見、しかしそれはとりあえずスルー。女には同じグロ趣味の女友達が４、５人いて、女の家でアザラシ解体ビデオを見ていたりする。※この映画、人間の死体はニセモノだが、動物の死骸が基本的にホンモノだ。
　そしてクライマックス、女はいつものようにマウントポジションでエッチ。膝で男の腕を抑え、男がイきそうになったのを見計らって無防備な首にノコギリを叩きつける。切断面や口から大量に血を撒き散らしながら首は切断される。女は勃ったままのチンポを紐でくくってその状態をキープ。男の首を、保存しておいた「１」の主人公の男の腐乱頭部と交換し、エッチを継続。明らかに興奮度が増している。
　とある病院の廊下で、医師から妊娠を告げられる女…


　１に比べると２は見どころのシーンが少なかった。腐乱死体×１、首切断死体×１、アザラシの死骸×１。グロ趣味の女が多いのが面白かった。そういえば、死体は１の冒頭の交通事故死体の女１人を除いて男ばかりだ。２になると女がグロ趣味を楽しむ側、男は餌食にされる側という構図がハッキリした。今回の男は凄く普通の感覚の持ち主だったことが、その構図をより強調した。
　グロ趣味の人間の描かれ方が「異常」や「悪」という感じではなく、日常の延長で趣味が描かれているのが好感が持てた。それにしても死体を持ち込んだ家の近所はやっぱり相当臭いと思うんだけど…。

　男が殺られそうでなかなか殺られないので気を揉んだが、最後まで待った甲斐のあるラストだった。ニコニコのコメントが「待ってました」って感じだったのが面白かった。１の男よりもハンサムだったし。

　※…なんか最近あった事件と映画の内容がカブるとこがあるけど、たまたまです。

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ネクロマンティック

※ネタばれ注意！


　先日の記事「左打ちの介錯人」のコメントで紹介してもらった「ネクロマンティック」…ネットでクライマックスシーンの画像は見たことがあったけど、本編の映像は初めて見た。ニコニコにしばらく前からUPされていたらしい。これはホラー映画じゃなくてグロ映画らしい。映画の内容に比べると、動画に書き込まれたコメントが至極真っ当な感じがした。
　
　主人公の男（30代？）は死体フェチ。死体処理業者（社章はドクロマーク）に勤めていて、死体を回収しつつどさくさにまぎれて体の一部をネコババしてはコレクションする日々を送っている。幸運なことに同じ趣味を持つ美人の彼女がいる。彼女は血液風呂に入るのが好き。男と“どざえもん（ネコ型ロボットじゃないよ）”と3Pするのも好き。男はバックが好き。
　しかし男は作業着を洗わず放置していために他の従業員とトラブルを起こし死体処理業者を解雇される。すると彼女の態度が一変。死体を手に入れるすべを失った男に「私の青春を捧げるつもりはないわ！」と言ってあっさり出ていく。餞別として、どざえもんもちゃっかり持って行ってしまう。
　男は職と彼女を同時に失ったことが相当ショックだったようで、ネコをカンブクロに押し込んで～♪バンバン壁に叩きつけて人間死体の代わりにしようとしたり、美女と腐乱生首のキャッチボールをする夢を見たり。そしてついにふっ切れたのか、奇声を上げながら丘を走り回る。家に帰ってきた男は、白いワイシャツとジーパン（？）姿でナイフを持ってベッドに横たわる。ズボンのジッパーを下ろしてチンポを露出させ、荒い呼吸を2、3回した後…腹にナイフを突き立てる。穏やかなBGMが流れる中、何回もナイフを腹に突き立てる男。その度に屹立したチンポからビュービュー精液が吐き出される。白かったシャツが真っ赤に染まっていく…
　男の粗末な墓…に突き立てられたシャベル。そして、「ネクロマンティックⅡ」へ…


　どざえもんとか目の玉が落ちかかった交通事故死体には萌えなかったけど、クライマックスシーンの割腹射精には不覚にも（？）萌えてしまった。直前まで期待してなかっただけに。シャツ越しの腹へのナイフの突き刺さり具合が本気っぽくて良かった。ああいうのは腹に血袋を仕込んで置いて、それにナイフを突き立てるんだろうか。やってみたいな～
　三島由紀夫にこの映画の切腹フェチ目線の感想を聞いてみたかった。

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不条理法

先日の「世にも奇妙な物語２００９秋」の中の一話、「自殺者リサイクル法」。自殺しようとする人を寸でのところで救助して、公のためにその命を再利用するという法律があったら…という話。

　―飛び降り自殺しようとした主人公ミキオ（生田斗真）は地面に激突する直前ネットで捕獲され、どことも分からない場所に連行される。そこで他の多数の自殺者といっしょに自分たちは「自殺者リサイクル法」に則り命をリサイクルされる運命にあるのだと知らされる。自殺者たちは、身体中の全臓器提供や新薬開発のモルモット、バスジャックの人質代行としてランダムに選ばれ、次々に命を落としていく。もともと死にたかったのだから、死ねれば◎、死ねなければ×なのだが、命と人格を弄ぶようなやり方に反発を覚えるミキオ。すでにミキオの心中では生きたいという気持ちが大きくなっていた。時限爆弾処理を任され見事時限装置を解除したミキオは隙を見て逃げ出す。しかしその途中、運悪く高層ビルの屋上から転落してしまう。そして地面に激突する直前ネットで捕獲され……

　公的で巨大な権力のもとに弄ばれる命…っていう設定が背筋が寒くなると同時に萌える要素ではある。「バトル・ロワイアル」の、全国から選出した1クラスの中学生同士を殺し合わせる戦闘プログラム（殺人ゲーム）や、「イキガミ」の国家繁栄維持法（生命の価値を再認識させるという目的で、18歳～２４歳の間に1,000人に１人の割合で強制的に命を絶たれる）など。
　自分がそんな状況に立たされるのはもちろん死んでも嫌だが、妄想を膨らませるネタとしては好きだ。

　「切腹」という刑罰・責任の取り方・謝罪（賠償）の仕方、あるいは娯楽・スポーツ・エンターテイメントが当たり前に存在する日本のパラレルワールドのような設定のイラスト集かマンガを描いてみたいな～とか思ってるんだけど、妄想するだけで全然まとまっていない。

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	バトル・ロワイアル
	高見 広春
	太田出版

ヒガシ切腹

　前々回の記事のコメントで紹介してもらった東山紀之演じる浅野内匠頭（変換で出てこない‥）の切腹シーン。腹に刀を突き立てても、顔のアップになったりせず全身を映したままの珍しいものだった。1994年TBS系列放送の「大忠臣蔵」の映像。6:38頃から切腹。

大忠臣蔵・刃傷松の廊下

　晒しを巻いているので腹が見えないのが残念。そういえば切腹シーンで乳首とか臍が見えることってなかなかないかも（2007年正月の「白虎隊」では珍しく両方見えてる）。短刀を突き立てた瞬間顔はこっちに向けて欲しかった。

　東山紀之は数年後、大河ドラマ「元禄繚乱」でも浅野内匠頭を演じている。その時の切腹シーンがあれば比較してみたかったけど、ないみたいだ。
　浅野内匠頭は融通の利かない生真面目そうな優男で普段は温厚だけどキレたら何するか分からないっていうイメージがある。これまでの「忠臣蔵」で作られたイメージだろうけど。今後、忠臣蔵のドラマや映画があれば誰々が演じることになるだろう？切腹したのが35歳（意外と年いってるな～と思ったのは自分だけ？）だけど、もうちょっと若い役者でもいい。

　浅野内匠頭に限らず、これまで切腹シーンを演じた回数が最も多いある程度有名な俳優って誰だろう？斬られ役といえば福本清三さん、みたいに切腹と言えば○○○○みたいな俳優さんっていないかな。時代劇のドラマや映画が少ないし、その中の切腹シーンも淡白になってきてるからなかなか印象に残る演技も今は少ないかも。昔は代名詞的な俳優さんもいたかもしれないけど。

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	忠臣蔵とその時代―NHK大河ドラマ「元禄繚乱」〈第1巻〉刃傷松の廊下
	シュガー佐藤,小林 隆
	講談社

リアルファイト

　う～ん‥最近波が低調だな～
　数週間前に描き始めたイラストも下書き以前の状態で止まってるし。

　「タイムスクープハンター」の後半５回～８回までを見た。面白かった。特に第７回「沸騰！闘茶バブル」が面白かった。闘茶っていう遊び自体知らなかったし。ルールは色んな抹茶の種類を飲み分ける利き酒のお茶版みたいなゲームなんだけど、それには刀剣、骨董品、別荘から山までが賭けられる。しまいには自分の首まで‥。闘茶で身を持ち崩した男がインタビューを受けてる時、顔にぼかしが入ってて笑った。
　第８回の「女たちの関所越え」。江戸時代末期には「入り鉄砲と出女」を取り締まる関所の機能もマヒしていた。ワイロ次第で調べが緩くなったり、関所破りを手引きする宿屋の主人が見て見ぬふりをされていたり。

　この番組のケンカシーンはリアルで恐い。傍にいたくない、関わりたくないって感じがする。時代劇言葉じゃなくて現代語をしゃべるとことか、手持ちカメラの揺れとかがドキュメンタリーっぽさを強調してるんだろうな。
　そういえば普通の時代劇の中のケンカシーンって恐いって感じたことない。刀を抜いたりしても全然ドキドキしないし。斬り殺されたり、切腹したりするよりも、着物掴み合ってののしり合ってる方がリアルに感じるんだろうな。
　この番組はカツラを使わずに自毛で髷を結ってるらしい。月代を剃ってもOKな役者さんを採用したんだとか。歳とって髪が薄くなってくると髷が小さくなってくのが現実なんだろうね。大相撲の力士でもマゲがちっちゃくなっちゃってたり、エクステ髷使ってたりする人もいるらしいし。

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タイムスクープハンター

「タイムスクープハンター」の再放送の第2～4回を見た。第1回は最後の方しか見れなかった。

第1回　「“忍者”その真の姿とは」

第2回　「江戸同心24時」
　サブタイトルの通り　「警視庁24時」みたいな感じ。一人の真面目な中年同心の仕事を追いながら、江戸時代のおまわりさんの1日を紹介する。深夜路上で寝てしまっている酔っ払いを家に帰したり、食堂の店主と客とのトラブルを仲裁したり、時には賭博場に踏み込んでイカサマ賭博を摘発したり。
　現代の刑事さんにインタビューしてるような雰囲気のシーンが面白い。

第3回　「戦国救急救命士」
　戦国時代、武将に雇われて負傷者の救護をする「医僧」という職業があった。もともとは死者を弔うだけの役目だったのがキズの手当もするようになったのだとか。主人公の医僧は若いころは武士だったが、自分の人生は人を殺めるだけの虚しいものだったと気づき、悔い改めて命を救う道を歩むようになった。
　いかにも元武士って感じの大柄で強面な感じのおっさんなのに、物静かなしゃべり方と冷静に負傷者の手当をするギャップが、本当にこういう人がいたんだろうなと感じさせた。

第4回　「お氷様はかくして運ばれた」
　江戸時代、加賀前田家から江戸城まで毎年夏に氷の塊が運ばれていた。現在の石川県から東京まで中部地方の山の中を、数人の飛脚が通常の旅の半分の日数で60kgの氷を運ぶのだ。途中、引き継ぐはずの担ぎ手が足りなくなったり、山賊に襲われたりしながら、飛脚の名誉にかけて半裸の男たちは走りぬく。1日の走破距離平均130km‥！しかもほぼ整備されてない山道を！！（‥この回のラストはちょっと泣きそうになった）

　このドラマ（？）では、時代がかったしゃべり方をすることがほとんどない。なので、「その時代をそのまま再現したリアルさ」というよりは、ホンモノがそこにいる生々しさみたいなものを感じる。検証番組か何かでヤバイ所に取材班が潜入してカメラ持ってるのがバレて本気で逃げてる状況、みたいな緊迫感を画面から常に感じる。この雰囲気は他の歴史番組では感じられない。
　もちろん内容も興味深いし、初めて知ったことも多い。30分っていう時間も、ドラマシーンを続けて見る時間としてちょうどいいんじゃないだろうか。
　今日の深夜２時からは５話から８話までを再放送。
　1か月に1回ぐらいでもいいから、このシリーズ続けてほしい。

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タイムセップクハンター

　数百年前の過去の日本にタイムスリップし、その時代の人々に突撃取材をする‥という設定のNHKの番組「タイムスクープハンター」。結局一回しか見れなかったけど、BSでまとめて再放送してくれるみたいだ。録画して見ようっと！
　小型カメラを使って撮った雰囲気を出したような（よくブレる）画面とか、取材を受ける昔の人の自然な反応（警戒されないような取材技術があるそうだ）とかが面白かった。

　「江戸同心24時」、「戦国救急救命士」、「女たちの関所越え」などなど、大河ドラマや時代劇であんまり見たことないけど（同心はよく見るかも）、気になるテーマが並ぶ。本能寺の変！とか元禄赤穂事件！とかいった有名な事件現場に立ち会うわけではない。そこが特徴でもあるんだけど。
　さらなるシリーズ化がされたら、特別編として歴史的事件の現場にスクープハントしに行く回があっても面白いと思う。

★白虎隊の少年たちの初陣に同行。移り変わる心境を取材し、自刃直前の市中二番隊20名に丁寧にインタビュー、その後自刃を撮影し1名が蘇生するまで密着する。
★郡長正少年切腹の真相に迫る。真の動機は何だったのか。
★堺事件のフランス水兵殺害現場から、11名切腹の場面撮影と検死役外国人にリアルタイムインタビュー。
★浅野上匠頭の切腹‥、ではなく討ち入り後から切腹するまでの3か月弱の間、大石主税を取材。‥ｗｉｋｉに山科滞在中に歌舞伎役者と衆道の契りを結ぶ、って文章が。

‥などなど切腹・自刃現場＋“それまでの経緯”を見てみたい歴史的事件はたくさんあり過ぎるので、これぐらいにしておく。

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演舞城で切腹

　前回の記事のコメントで紹介してもらった「滝沢演舞場　忠臣蔵」という動画。その中に浅葱無垢死装束姿の切腹シーンがある。無論、浅野内匠頭の切腹だ。腹というか胸を肌蹴るような感じだし、短刀を突き立てたのみで切りまわすこともないが、様式美溢れる美しい切腹シーンだ。横に倒れるのは、舞台の仕掛け部分のスペースの関係だろうか？

　浅野内匠頭の登場は2：35から。

滝沢演舞城　忠臣蔵


　滝沢演舞城とは、滝沢秀明主演のミュージカル作品（この動画が何年のものかは不明）。時代劇風な演目が多く、着物姿や派手な殺陣が見られるようだ。詳しくはこちら⇒
　浅野内匠頭を演じているのは戸塚祥太（22歳）という子で、「白虎隊」という演目でも切腹シーンを演じているそうだ（滝沢秀明が介錯）。その動画は上がっていないのが残念だ。
　演舞城の感想を書いたブログにはこの子のファンらしい人が書いたものが多かったが、自分が好きなタレントが切腹するところを見るのって普通はどんな感じがするんだろう？哀しくて切ない感じがするんだろうか、カッコイイと思うんだろうか、それとも萌えるんだろうか。まぁ人によって違うだろうけど。切腹フェチとしての感覚しか分からなくなってるから、切腹に対するもっとライトな感覚ってどんな感じなんだろうか？と思って。
　ホンモノの舞台を最前列の席で見てみたい。

☆先日Amazonアソシエイトで、昭和美少年手帖 (らんぷの本)、浮世絵春画と男色、石原豪人 (らんぷの本)が購入されました。ありがとうございました～
　１つめの本は記事内にアソシエイトのリンクを貼ったと思うんだけど、２つめ３つめはリンク貼ってない。記事で紹介した商品以外が購入されても、記事のリンクを辿って商品が購入された場合は紹介料が入る仕組みになってるようだ。

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トップをねらえ！

　アニメ動画閲覧サイトで、「トップをねらえ！」を見た。1988年GAINAX製作のOVA。1話30分で全6話。詳しい内容は本編を見るか、Ｗｉｋｉ等をどうぞ⇒
　しばらく前に最終話だけを見て面白そうだと思ってたけど、今まで見る機会がなかった。

　↓以下ネタばれ含む。

　光速に近い速度で移動している物体は、その外側の世界よりも時間の進み方が遅くなる‥という「ウラシマ効果」という現象がストーリーの中で何回か出てくる。その度に主人公たちだけが若いまま、周囲の人間は歳をとっていく。一回目のウラシマ効果では数か月のズレ、二回目は10年のズレが起きる。自分は高校生のままなのに同級生だったクラスメイトはすでに結婚し子供までいる。自分の親しい人たちと同じ時間を過ごせないのが哀しい。主人公たちが乗るマシーン兵器のコクピットには、外の世界（静止している方の空間）で過ぎていく時間が表示されるカウンターがあるが、ツルツルっと無情に回転するカウンターが恐ろしい。

　最終話で主人公たちは、ウラシマ効果による12000年のズレを経験する。最大の敵を消滅させた後、もともと自分たちが居た時代の12000年後の地球に帰還するのだ。そこで主人公たちは、人類の危機を救った12000年前の英雄に対する歓迎を受けるのだが。
　12000年後の人類とはどういう姿をしているんだろうか。自分たちが生まれた時代は遥かな過去であり、見知った人はもちろん誰も生きてはいない。12000年後の人類は、過去を想って悲しんだり懐かしんだりする気持ちを理解してくれるんだろうか。もしかしたら過去にタイムスリップできる機械ぐらいとっくの昔に開発してるかもしれないけど‥。いや、主人公たちが過去に戻りたいと思ってるとは限らないか。

　主人公たちが立ち向かう敵は強力で無慈悲で容赦ない。20歳前後の若者（男女）が非力（敵と比較して）なマシーン兵器諸共無残に引きちぎられる。世界中から選りすぐられた前途ある若者たちが、敵にダメージを与えられたかどうか分からないまま一瞬で死ぬという状況は残酷ながら、やはりそそられるものがある。乗艦している宇宙戦艦内の学生生活のような日常とのギャップがまたいい。

　他にも書きたいことはたくさんあるが、語りつくされていると思うのでここではパス。

リマスター版 トップをねらえ! 《1年間期間限定商品》 [DVD] バンダイビジュアル このアイテムの詳細を見る ★興行的にも成功したのも頷ける‥。

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切腹動画

　3月11日を最後に放送を終了した「日本史サスペンス劇場」の最終回が、「会津藩の女たち　白虎隊の影に埋もれた女達の悲しい運命とは！？」というテーマだったことをさっき知った。番組のサイトを見てみると、白虎隊にも少なからず触れている。この番組の大部分は再現ドラマで構成されていたので、もしかしたら集団自刃シーンもあったかも‥と思うと見れなかったことが悔やまれる。再放送しないかな～
　
　youtubeから対称的な動画を二つ。
　１つめは、0:52頃からの切腹の演技‥というより介錯された時の何とも言えない体の崩れ方が見事。この動画自体に萌えるっていうわけじゃないけど、血が出ていなくても仕草や表情や演出でそそられる切腹シーンは作れるっていう可能性を感じた。

　２つめは「東京残酷警察」という映画の劇中CM。「HARAKIRIも自殺には違いないからやめましょう」っていう公共広告機構みたいなCMなのかな？このシリーズにはあと4本あるけど、他のCMと比べたらまだマトモ（？）な感じがする。ワイシャツ姿での切腹シーンを実現した映像ではあるけども、やっぱりこれじゃ萌えられない。シチュエーションはかなりそそられるけど。このシリーズでは「リストカッターＧ」がバカっぽくて好き。

　この「東京残酷警察」という映画の予告映像もあったけど、ちょっとグロ過ぎる感じがした。やっぱり自分はソフトグロがストライクゾーン（WBC日本優勝おめでと～！）なのかもしれない。顔面破壊とかは苦手だし、全身真っ赤になるぐらい血まみれになっちゃうとポイント下がる。

　それにしても動画サイトで切腹シーンが探せるって、いい時代になったな～

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boys seppuku

　前々回のコメントで、そそられる切腹シーンを紹介してもらった。イギリスBBC制作の徳川家康を題材にしたドラマ。その中で、家康の嫡子信康が切腹する。満20歳の信康が切腹するくだりは家康が主人公のドラマなら必ず描かれる重要なシーンだ。
　このBBCのドラマでは、関ヶ原の直前に回想シーンとして出てくる。英語に被せてロシア語（？）のナレーションが入るので会話の内容はよく分からないが、後継ぎである三男秀忠に家康が短刀を渡しながら何か言い聞かせている。自分と自分の家を守るために実子信康を見殺しにした家康は、「関ヶ原を制して天下を獲り、信康の死が無駄ではなかったと証明したい」みたいなことでも秀忠に語ったんだろうか。

　8:50頃から始まるこのシーンの信康はイケメンだ。欧米人と日本人のハーフみたいな印象の、現代日本のイケメン若手俳優といった感じの顔。無念さと壮絶な覚悟が入り混じったなんとも言えない表情をした後、短刀を晒しを巻いた腹に突き立てる。晒しに血が滲み、口角からも吐血している。横一文字に切り終えたあと、作法通り少し上へ切り上げる。そして介錯の一刀。
　腹に直接刃が突き立てば文句なしだが、顔だけしか映らない切腹シーンと比べれば、これはかなりイイ方だ。何回も再生した。

Wielcy wodzowie "Tokugawa Ieyasu (Szogun)" polish lector [3/5]


　あともう一つ。一昨年の正月放送のテレ朝版「白虎隊」の、白虎隊士自刃の映像がUPされていた。この間、ブログに載せた日テレ版「白虎隊」と見比べるのも面白いかも。ただ、↓このシーンは会津若松城が燃えている（見間違いなのだが）のを発見した時点から切腹までいきさつが省かれて編集されてしまっているのが残念だ。肌蹴た軍服の隙間から見える胸筋や腹筋がエロい。「boys　seppuku」っていうタイトルもなんかイイ。

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20代・19位△(5p)　イラスト・109位△(130p)

白虎隊 DVD-BOX ポリドール このアイテムの詳細を見る ★白虎隊自刃シーンに流血はないが、脱ぎっぷりは良い。詳しくは⇒

	徳川家康 江戸幕府を開いた政治家 (学習漫画 日本の伝記)
	永原 慶二,木村 茂光
	集英社

「薬物地獄」

　タイムリーなネタだ。時事ネタのタイミングがぴったり合った感じ。若麒麟の逮捕を受けて話の順番を変えたのかな？？大麻も阿片もコワイな～

　「必殺仕事人2009」を初めて見た。ホームページのトップページ見たら水川あさみが写ってるけど、今回はＣＭにしか出てこなかった。
　さて、肝心のストーリーは、‥阿片の密売を探っていた若手の同心（市川亀治郎）が、捜査の半ばで黒幕の手に落ち阿片中毒にされた上切腹に見せかけられて殺される―簡単に言えばそんな話。
　物語の途中、阿片中毒の浪人が乱心して長刀で切腹した。こういうシチュエーションの切腹は初めて見た。最期の言葉も「阿片をくれ‥」という哀れなものだったけど、ラリった末の切腹だったら痛みも感じないかもしれない。北斗有情拳みたいに快感の中で死ねるかも。
　終盤に、若手同心の切腹シーンがあった。といっても縛られたまま腹を突き刺され（刺された瞬間は顔しか見えず）、その後切腹したように刀に手を添えられて（さらに阿片を吸う煙管を握らされ）道端に放置されているというシーンだったけど。
　市川亀治郎演じる若い同心は、福士誠治演じる同心が失態を犯して倉庫番になった代わりとして阿片捜査の任に着いた。つまり福士誠治は運良く命拾いしたということになる。倉庫番にならず捜査を続けていれば、切腹に見せかけて殺され道端に放置されたのは福士誠治の方だったかもしれないのだ。‥いや、福士誠治じゃなくて彼演じる同心ね。ん～、2009が終わるまでに彼の切腹シーン見れないかな～見たいな～

　物語にも切腹シーンにも関係無いけど、亀治郎が睡眠薬（？）を吸わされてふら～っと倒れるシーン、上手いな～と思った。芝居がかってるかもしれないけど綺麗な倒れ方だった。

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20代・6位▼(17p)　イラスト・121位▼(110p)

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