続・切腹ごっこ

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関白切腹

2006-07-10 | ★レビュー(本)
「NHK大河ドラマストーリー・功名が辻 後編」を立ち読みした。ドラマ後半のあらすじが、終盤の手前まで掲載されている。立ち読みなのでうろ覚えだが。
 
 功名が辻も半ばを過ぎた。時代は信長から秀吉へ。気になるのは成宮寛貴演じる関白豊臣秀次が切腹する回だ。あらすじを跳ばしながら見ていくとずばり「関白切腹」という回があった。今回の大河は(というか、いつもかもしれないが)、タイトルが簡潔だ。
 肝心なところは「秀吉の逆鱗に触れ高野山に幽閉され、その後切腹‥」、というような淡白な文章だったが、ドラマでのシーンはどんな感じになるんだろうか。
 今回のドラマのファミリー向けな雰囲気から言っても期待はしていない。が、しかし、せめて腹に短刀を突き刺した瞬間の顔だけでも‥、できれば艶かしい呻き声と苦しそうな吐息を添えて‥、わがままを聞いてもらえるなら大量の血のりで死装束を染めながら、露にしたセクシーなお腹を一文字にかき切るシーンを希望する‥!くれぐれも”夕暮れの高野山の山並みを映しながら流れる味気ないナレーション”なんてのはやめて欲しい。それに近いものも却下。ぜひドラマチックで血の気の多いシーンにして欲しい。
 
 詳しくは知らないが、豊臣秀次という人物像には主に2説あるという。1つは血を好む暗君説。もう1つは読書家の文化人説。今回描かれるの後者らしい。
 成宮寛貴のインタビューを読むと、「図書館ができる程たくさんの本を持ち読んでいた文化的で優しい人で、濁りのないまっすぐな目をした人。」だという。関白切腹の回で秀吉の逆鱗に触れたきっかけは、唐入り(朝鮮出兵)を思いとどまるように進言したからだった。
 やはり、2説あるうちの後者の方が好きだ。素直で聡明で優くて美しい若者が理不尽に切腹に追い込まれる、という設定はこの上なく萌えるから。

豊臣秀次―「殺生関白」の悲劇 (PHP新書)
小和田 哲男
PHP研究所
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なりみやでした。
成宮 寛貴
ワニブックス