続・切腹ごっこ

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「仮名手本忠臣蔵」

2007-09-01 | ★レビュー(映像)
 歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」をテレビで見た。もちろん塩屋判官切腹の場目当てだ。
 ドラマや映画で見る「忠臣蔵(元禄赤穂事件)」とは違う箇所が何箇所かある。というかいっぱいある。初演された当時の事情で登場人物の名前がわざと違うものになっている事と、塩屋判官(浅野上匠頭)切腹の場に大星由良之介(大石内蔵助)が駆けつける事は知っていた。しかし、その他にもいろいろ違いがある。内蔵助の他に、内蔵助の息子もいるし、赤穂藩の家臣もいる。だけじゃなく、塩屋判官の奥方も出てくる。人物が空間を飛び越えてドラマが作ってあるのだ。切腹する場所も庭先ではなく屋内になっている。←これは庭先で切腹した浅野上匠頭のことを哀れに思ってのことだろうか?それとも背景の取り替えが少なくて済むからだろうか。
 肝心の切腹の場面だが、着物を肌蹴て腹を露にすることもなく、切って血が流れ出ることもなく上品だった。短刀に巻いた奉紙の端だけが赤くなっていたのが血の表現だろう。裃は浅葱色、着物は真っ白じゃなくちょっと黄色っぽく見えた(ウチのテレビのせいかな^^;)。介錯は無く、腹を切った短刀で首を掻き切っていた。あの持ち方なら刃が深く入り、確実にトドメが刺せるだろうな~と感心した。

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