生贄ジャングル

　3年と半年前に描いた過去絵。下書きの状態で結局彩色したりすることはなかった。

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　左から1枚目と2枚目は一応続きもの。下から煽るアングルっていうのは腕で腹が隠れず、疵口がきっちり見える。さらにシャツの襟が頬に被りやすいので、好きな構図ではある。

　3、４枚目は、―ジャングルに不時着した旅客機の乗客（もしくは乗務員）数人が原住民に捕縛される。旅客機が不時着した際、原住民たちの神殿を破壊してしまい、「神に許しを乞う」ために乗客たちは生贄として捧げられる―　というローカルチャンネルで深夜放送してるＢ級映画のような設定。

　生贄にされる時に暴れたりしないように乗客たちはヤバいキノコのエキスを無理矢理飲まされている。なので苦痛は快感に変換され恍惚の表情を浮かべながら腹を切り裂かれていく。丁寧に取り出された新鮮なハラワタは、生と死、繁栄と滅亡を司る神に捧げられる。4枚目は着色してもいいぐらい今でも気に入っている。腹の切り方が地味なのが惜しい。
　映画なら一人目が無残にも生贄に捧げられたところで、主人公とヒロインはうまく逃げだしたりするんだろうか。ジャングルの原住民っていうのも今時リアリティが無いから、未開の惑星に不時着した宇宙船と異星人ってことにしようか。どっちにしてもＢ級っぽい‥

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20代・9位□(15p)　イラスト・75位▼(190p)

	図説 食人全書
	Martin Monestier,大塚 宏子
	原書房

	聖なる飢餓―カニバリズムの文化人類学
	Peggy Reeves Sanday,中山 元
	青弓社