今日、中納言という看板を見かけた。そういえば‥
赤小豆のことを「大納言」と呼ぶこともある(マメ科ササゲ属のアズキの一種で、植物の名称であるらしい)。権大納言という官位にあった尾張徳川家の御膝元で生まれた品種だから、と言われているが他にも説がある。
小豆は煮ても皮が切れない様子を、腹が割れない(切腹しない)と見て、「殿中で抜刀しても切腹しなくてすむ位」⇒「大納言」と呼ぶようになった。そんな説もある。殿中で抜刀して切腹を申し渡された、と言えば浅野内匠頭だが彼は従五位下なので正三位相当の大納言とは格が違う。江戸時代に大納言に任じられることがあったのは、徳川宗家か御三家の尾張家と紀伊家などのように武家の頂点に位置する家だけだったらしい。大納言の位にある者が江戸城内で抜刀して刃傷事件を起こしたことがあるのか分からないので、実際に切腹しなくてもいいのかは不明だけど。
江戸城内で抜刀したわけではないが、大納言でありながら切腹した者がいる。三代将軍徳川家光の実弟、駿河大納言徳川忠長だ。刃傷事件を起こさなくても時の将軍に危険視されたら、たとえ大納言でも切腹しなければならないようだ。
食べ物の見た目に「切腹」を連想する例は、うなぎの蒲焼の背開き・腹開きの違いにも見られる。江戸時代、人口の5割が武士だった江戸では、うなぎの腹開きは切腹を連想するとして嫌い、背開きにして調理するようになったという話がある。対して上方では武士に気兼ねすることがなかったため、腹開きだ。腹を割って話せるように‥という説もあるらしいが、「関西=本音で話す」というイメージは必ずしも当てはまるものではないと思う。
魚は普通腹開きが一番美味しく調理できる、というのが常識だそうだ。うなぎは肋骨が無く腹開きにするにはある程度の技術が必要で、江戸時代の江戸の板前にはその技術が無かった(上方の板前の方が腕が良かった)ため背開きになったという説もあるらしい。
東西の蒲焼の違いとして、串に刺す前に頭を落とすか否かという事がある。切腹を連想する腹開きは避けるが“斬首”はOKらしい。
なんか会田誠の食用人造人間・美味ちゃんを思い出してしまった。
赤小豆のことを「大納言」と呼ぶこともある(マメ科ササゲ属のアズキの一種で、植物の名称であるらしい)。権大納言という官位にあった尾張徳川家の御膝元で生まれた品種だから、と言われているが他にも説がある。
小豆は煮ても皮が切れない様子を、腹が割れない(切腹しない)と見て、「殿中で抜刀しても切腹しなくてすむ位」⇒「大納言」と呼ぶようになった。そんな説もある。殿中で抜刀して切腹を申し渡された、と言えば浅野内匠頭だが彼は従五位下なので正三位相当の大納言とは格が違う。江戸時代に大納言に任じられることがあったのは、徳川宗家か御三家の尾張家と紀伊家などのように武家の頂点に位置する家だけだったらしい。大納言の位にある者が江戸城内で抜刀して刃傷事件を起こしたことがあるのか分からないので、実際に切腹しなくてもいいのかは不明だけど。
江戸城内で抜刀したわけではないが、大納言でありながら切腹した者がいる。三代将軍徳川家光の実弟、駿河大納言徳川忠長だ。刃傷事件を起こさなくても時の将軍に危険視されたら、たとえ大納言でも切腹しなければならないようだ。
食べ物の見た目に「切腹」を連想する例は、うなぎの蒲焼の背開き・腹開きの違いにも見られる。江戸時代、人口の5割が武士だった江戸では、うなぎの腹開きは切腹を連想するとして嫌い、背開きにして調理するようになったという話がある。対して上方では武士に気兼ねすることがなかったため、腹開きだ。腹を割って話せるように‥という説もあるらしいが、「関西=本音で話す」というイメージは必ずしも当てはまるものではないと思う。
魚は普通腹開きが一番美味しく調理できる、というのが常識だそうだ。うなぎは肋骨が無く腹開きにするにはある程度の技術が必要で、江戸時代の江戸の板前にはその技術が無かった(上方の板前の方が腕が良かった)ため背開きになったという説もあるらしい。
東西の蒲焼の違いとして、串に刺す前に頭を落とすか否かという事がある。切腹を連想する腹開きは避けるが“斬首”はOKらしい。
なんか会田誠の食用人造人間・美味ちゃんを思い出してしまった。
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