世の中の人ほとんどが実は「切腹フェチ」だった。そんな夢を昨夜見た。
職場で男女の同僚が数人集まって話をしている。近づいて聞いてみると、「浅野内匠頭が…」とか「白虎隊が…」とかいう単語が不鮮明ながら聞こえてくる。何人かはワイシャツの上から腹をまさぐっている。その場の雰囲気は、その話で盛り上がっているようだ。さらに自分が近づくとこっちに気づき、自分たちが切腹フェチだということを打ち明けられる。シリアスな感じではなく、あっけらかんとした明るい感じで。「自分もそうなのだ」という意味のことを言うが、なぜか信じてもらえず疎外感を感じる。同僚たちの話から、世の中の人の多くが切腹フェチだということを悟る。
思春期の頃、周囲の人間はみんなグルで自分を観察しているのだ(それぞれが親とか友人という役柄を演じている、とか)、という類の想像をしたことが幾度かある。弟や友達の中にも同じような想像をしたことがあるという人間は何人かいた。もしかしたら心理学ではそういう想像にすでに名称がつけられてたりするのかもしれない。「トゥルーマンショー」という映画がまさにそれを映像化している。
昨夜見た夢は自分の希望を多分に含んだもので、言葉通り夢のような話だ。道行く人を見ながら「自分だけが知らないだけで実はこの世界は…」という想像をするのは、やっていてやり飽きない。まだ精神年齢が思春期なのかもしれない…。