続・切腹ごっこ

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生類憐みの令

2011-09-19 | ★男の切腹+グロ

 深夜、ABC放送(テレ朝系列・関西ローカル)でやってたタモリ倶楽部の、びびる大木と藤本美貴と豊田エリーが出てた“日本史に関係するスイーツとクイズ”の回(途中からしか見てなくて、公式HPがないので企画名自体不明)。

 犬公方などとも呼ばれた徳川五代将軍綱吉が下した「生類憐みの令(複数の法令をまとめて呼んだもの)」。犬などの獣の他、鳥や魚、果ては蚊の保護まで奨励し、違反した者には死罪をも命じたという。しかし、令の影響があったのはせいぜい下級武士までで、それ以上の身分の者に処分は下らなかったとか。
 番組で出題されていたのは「噛みついてきた犬を切り殺したとして増田兵部の家来に下された処分は?」という問題。「代わりに犬になる」とか「切ったので繋げる」という誤答の後、豊田エリーが「わかった!切腹!」と正解。その場の雰囲気は明るかったけど、思えばなかなか不条理な話だ。

 ウィキペディアによると、旗本の秋田采女季品(中奥小姓秋田淡路守季久の嫡男) が吹矢で燕を撃ったため、代理として同家家臣多々越甚大夫が死罪、になったとか。なぜ代理として家臣が死罪になったかは不明だが、これもけっこう不条理。
 家臣が代理になった理由としては、この秋田某が年若で元服前だったため、遊び役としていつも傍にいた同年代の家来の中から一番年長の者(といっても歳は10代)が選ばれて、もしくは自分から名乗り出て切腹した、とか妄想してみる。旗本といえば将軍にも拝謁できる身分なので、本人には比較的軽い処分で死罪までは至らず、燕を撃った時傍に居た家臣の方が責めを負ったとか。

 元服前の少年が切腹に値する罪を犯した場合、特別に早めに元服を済ませ、形だけでも大人の武士ということにして切腹させるということもあったとか。少年本人ではなく、父親が罪を犯した場合も処罰の前に父親が死亡したりすると、その嫡男が父の代わりに罪を被り切腹したそうだ。
 少年があまりにも幼い場合はどうなったんだろう?死罪は免れ仏門に入れられたり、親戚の家に預けられたり、有無を言わさず斬首されたり…?

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