先日買ったホセラミレス
とても状態は良いです。
ピッカピカ
音は、粒立ちが良く、それでいて甘いトーン、まさに「スタンダードラミレストーン」であります。
スパニッシュだけあって、フラメントのような立ち上がりの鋭さも併せ持っていますが、キンキンはまったくしていません。
ハカランダになると、もっと硬質な音にかわりますが、それは好きずきですからね。
このラミレス1aも、価格は高いですが、ラミレスの中では中堅です。
上は300万以上しますし、現在は30万円ほどの安い(つっても高いですが)クラスも作り始めました。
ただ、これはちょっと・・・とは思います。
下位層の人たちにもと言うことらしいのですが、ツァィスがそうであったように、プランドにもプライドと力が必要だと思うのですよ。
まぁ企業としてやっていけなければ仕方ないのですが。
さて、このラミレス、ラベルはこんなんです。
1974年以降(だと思います・・・)作者のサインスタンプが無くなってしまい、誰が作ったかはメーカーのみ知ると言うことになってしまいましたが、あくまでスタンダード機種であり、代表的なラミレストーンなわけで、誰が作ったって、同じような音が出ているのだからいーじゃん!とは思います。
ただ、ハカランダなんかどうか考えているような人は、そんなんで労力費やすより、誰が作ったかを探求するほうがナンボ身の為になるか・・・
良く言う「目の詰まった良質の木材」つまり年輪の隙間の狭い、そしてまっすぐに延びる、そのような柾目板は単純に振動も減衰が少なくより長く振動を伝えると思うのですが、「そんなの良い音とは関係ない」と言い切ってしまう人がいます。
確かにそれだけでは決まらないのは承知の事実、しかし「良い木材」であることには違いないわけで、それをしっかり作れる人がたなくてははじまりません。
昨今のハカランダ狂騒曲?にこそ、その本質をその道の人達は伝えてほしいのですが、何故か音の悪いギターにもハカランダが使われていたりします。
やはり投資にでもする気でしょうか?
こんなもん投資になんてならないと思うのですが(特別なモンは別ですよ)
それと楽器は年数さえ経てば良くなると勘違いしている人がまだまだ多いですが、普通は数年でピークを迎え、あとは劣化していくのみです。
あのストラディバリウスは、50年掛かってピークに達し、以降劣化していきます。
そこらへんに転がっているハカランダバックのギターが、「最高の音」だとはとても思えません。
まして、合板ハカランダなんて・・・
ラミレス3世は、スタンダードトーンを崩さずに長年使えるようにと作った名工なのだと思います。
高品質の量産・・・どんな企業でも、課題でありますから。
ところで、ヤマハのC300(3万円)と今回も比べてみました。
方や杉、方や松
どっちがどっちやら、この写真では分からないでしょう
裏
共にローズですが、ラミレスは中南米(アルゼンチンやウルグアイ、エクアドルなど)ローズとしています。
ヤマハはパリサンドル表記ですが、インドローズですね。これも中南米に入るのでしょうか?
地理には詳しくないので良く分かりませんが、ようは、ブラジル以外で伐採されたローズは、たとえ同じ苗であっても「ハカランダ」とは名乗れないと言うことですかね。
だから、なんとかローズと言うのが増えたり、ニューハカランダ(ホンジュラスローズ、まさに同じ苗木でブラジル以外で植えた物)なんて出てきてしまうのでしょう。
ですから、1980年くらいまでのハカランダはストック品としてもまだ真実身がありますが、それ以降のは思いっきり怪しいです。
ここにも裏の世界があるとは聞きましたが、グレーゾーンらしくて、誰も追求しようとはしていません。
それよりも、ラミレスの中南米もホンジュラスも「ハカランダでいいじゃん」なんて声が聞こえる不思議な木材の世界です。
やはり投資が関わっているのだと思います。
自分としては、ハカランダよか、今手元にあるカワイのさざ波のバック材の方が気になってしようがないのですが・・・(笑)
最後に
私が買った値段ですが
ネット上に出ている腐ったラミレス1aの安値よりも安く買いましたよ。
中古相場の1/3でしょうかね?
・・・でも・・・ハカランダだったらもっと喜んだのですが(爆)