CD世代になって、オーディオはだんだんと薄っぺらな世界になってしまった気がします。
良い意味でも悪い意味でもです。
コンパクトになりましたが、なんかイマイチ
そう、所有した満足度が低いんですよ、デジタル機器って。。。
CDは、レーザー光で、5μ程度の穴を検出し、オンオフを0と1にデジタル化信号として出力しているのはご承知かと思いますが、実際は光の強度の違いでオンオフとしています。
なので、かなりあやふやな部分があり、それを補正する回路を必ず持っています。
一番問題となるのは、振動によるトラッキングエラーですかね。
最初の1秒と次の1秒のデータが繋がらないと判断されると、再度読み込むのです。
それを何度か繰り返して演算し、近似値で補正(これがファジー回路)して出力、DACへと流れます。
その間、DACはデータ待ちのアイドル状態で、電力はトラッキングサーボモーターへほとんど注がれます。
ここで問題となるのが、電力をサーボ系に持って行かれてしまった為に「時間」をカウントしている水晶発振器を含めたデータ演算機能の低下です。
電力が復旧して戻っても、すぐに100%稼働なんて無理とはご存じと思いますが、全ての電気機器がそうなので、一度エラーが出てしまうと、つぎのデータとの繋がりの案配が悪くなるのは想像出来ると思います。
それをさらに補正しなくてはなりません・・・
簡単に言うと、データエラーを監視、補正するための回路がエラーを助長しちゃっているのですよ。
こんな事やっていたら、良い音が出てくるとは思えませんし、デジタルって本当に原音に忠実なのか?と言う疑問さえ起こります。
過去の機器で、名機とされた物の全てが「小さい筐体」な事をご存じでしょうか?
DACを含めた演算系の回路は本当に小さいですし、ピックアップを含めたモーター、サーボ系もコンパクトです。
トラッキングエラーがなければ、余計な回路はいらないので、小さくて済む=そういうものはコンパクトってことです。
読みとり精度を上げる事は、何も振動だけではありません。
レーザーと言う光を使っていますから、光学系にありがちな乱反射などにより、エラーも発生します。
だから、マジックでCDの縁を緑(赤色半導体レーザーなので)に塗れとか、トレイ内のつや消しをもっとよくしろなんて改造してますよね。
それだけでも劇的に変わります。
先日試したCD盤面のコーティングによって向上したことも、読み取り精度がまだまだ不足していることの証なのです。
メーカーでは、100%デジタルを読み込めるなんて言い切っちゃっている人もいるようですが、現実はこんなもんです。
いや、確かに読み込めているのかもしませんが、その後の判断が間違っている・・・とも言えますね。
デジタル化によってもう一つ困ったことがあります。
寿命の短さです。
これは、コンデンサの問題が大きいようです。
アナログ時代はでかいコンデンサで、消費電力は気にせず、余裕をもって電力を供給するのが基本とされていましたが、デジタルでは、スピードが求められるため、小さいキャパのコンデンサをいくつも繋げて直流を取り出す手法を取っています。
大きいバケツが一杯になるまで運べないアナログ時代とはちがい、コップでチョコマカ運ぶと言うのは、なんとも不合理と思われるかも知れませんが、コップで水は少なくても運べますが、バケツでは、一杯になるまで何も運ばれません。
水=データ信号と考えれば、デジタルは時間との勝負なので、小さいコップでも良いから、少しでも良いから早くデータをよこせ!ってことです。
1秒間カウントしている間に、16桁の信号を44100回よこせ・・・がCDの基本ですから。(サンプリング44.1KHz)
その為、容量低下も早く、アナログ時代の余裕綽々とはちがってめい一杯ですから、低下=不具合となり故障とまではいかなくとも、音質の著しい低下が始まります。
もっともキャパの小さなコンデンサでも高寿命品はありますよ、もの凄い高いですけど。
本体よりも高いコンデンサって事になっちゃいます。
こんなこって、だんだんとCD世代の悪さが路程してきましたねぇ。
だったら、アメリカンな発想で、はなっから完璧を求めず、そのまんまデータ化しちまえっ!ってのもアリではないのでしょうか?
それがフィリップスの初期LHH2000だったわけです。
内部はアナログ時代のワイヤード配線満載、部品は一級品ばかり・・・
何故かアナログチック
スピード感よりも音楽性を重視して、エラー補正回路も最小限にして、とにかく「音」としての完成度を追求した機種でした。
無理と分かり、どうせ妥協するならどこが良いか?
でもここだけはこだわりたい
そんな製品、過去に家電品に限らず沢山あったのでは無いでしょうか?
そんな製品は、マニアに受けた物です。
その真逆もあります。
メーカーではありませんが、かの「金田明彦氏」です。
とにかく完璧を求めるとはこのことゾ!とばかりに手拭き無しな回路構成です。
一時、金田式SP-10(MK1)を作っていただきました。
これが、マニア最高のターンテーブルかと思いました。
もちろん、AT666のスタビも取り付けたフルコピーです。
ただね、やはり調整が難しい、毎日気にしながら音楽を聴くと言うのはいかがなものかとさえ思いました。
修理も私の脳味噌では無理
で、調子が悪くなってしまい、作成して頂いた人と連絡が取れず、売却の道を選びました。
その方には大変申し訳なく思っていますが、私のような「のーんびりひっくり返って聴く」派の人間にはお奨め出来ません。
多少悪くったって、安心して疲れを取ってくれるオーディオ、だからJBLとマッキンの組み合わせが今でも売れるのだそうです。
それは聴くとすぐに分かります。
角の取れたなめらかな音の方が私も好きです。
あれだけ金田式SP-10以外考えられないと言っていた某ショップのオーナーですら売却してトーレンスのリファレンスに戻ったと聴きます。
私もオラクルMK4で十分です。
ただ・・・
デンオンDL103のカートリッジには、金田式のヘッドアンプを使っていますが^^;; すんません。
壊れたら、やめますけどね。
蛇足ですが、オルトのカートリッジに下手なヘッドアンプやトランス使うくらいなら、サンスイのアンプについているヘッドアンプを通した方が、オイラ好みです。
まっ、人それぞれですから、本当の「たわごと」ですね。
良い意味でも悪い意味でもです。
コンパクトになりましたが、なんかイマイチ
そう、所有した満足度が低いんですよ、デジタル機器って。。。
CDは、レーザー光で、5μ程度の穴を検出し、オンオフを0と1にデジタル化信号として出力しているのはご承知かと思いますが、実際は光の強度の違いでオンオフとしています。
なので、かなりあやふやな部分があり、それを補正する回路を必ず持っています。
一番問題となるのは、振動によるトラッキングエラーですかね。
最初の1秒と次の1秒のデータが繋がらないと判断されると、再度読み込むのです。
それを何度か繰り返して演算し、近似値で補正(これがファジー回路)して出力、DACへと流れます。
その間、DACはデータ待ちのアイドル状態で、電力はトラッキングサーボモーターへほとんど注がれます。
ここで問題となるのが、電力をサーボ系に持って行かれてしまった為に「時間」をカウントしている水晶発振器を含めたデータ演算機能の低下です。
電力が復旧して戻っても、すぐに100%稼働なんて無理とはご存じと思いますが、全ての電気機器がそうなので、一度エラーが出てしまうと、つぎのデータとの繋がりの案配が悪くなるのは想像出来ると思います。
それをさらに補正しなくてはなりません・・・
簡単に言うと、データエラーを監視、補正するための回路がエラーを助長しちゃっているのですよ。
こんな事やっていたら、良い音が出てくるとは思えませんし、デジタルって本当に原音に忠実なのか?と言う疑問さえ起こります。
過去の機器で、名機とされた物の全てが「小さい筐体」な事をご存じでしょうか?
DACを含めた演算系の回路は本当に小さいですし、ピックアップを含めたモーター、サーボ系もコンパクトです。
トラッキングエラーがなければ、余計な回路はいらないので、小さくて済む=そういうものはコンパクトってことです。
読みとり精度を上げる事は、何も振動だけではありません。
レーザーと言う光を使っていますから、光学系にありがちな乱反射などにより、エラーも発生します。
だから、マジックでCDの縁を緑(赤色半導体レーザーなので)に塗れとか、トレイ内のつや消しをもっとよくしろなんて改造してますよね。
それだけでも劇的に変わります。
先日試したCD盤面のコーティングによって向上したことも、読み取り精度がまだまだ不足していることの証なのです。
メーカーでは、100%デジタルを読み込めるなんて言い切っちゃっている人もいるようですが、現実はこんなもんです。
いや、確かに読み込めているのかもしませんが、その後の判断が間違っている・・・とも言えますね。
デジタル化によってもう一つ困ったことがあります。
寿命の短さです。
これは、コンデンサの問題が大きいようです。
アナログ時代はでかいコンデンサで、消費電力は気にせず、余裕をもって電力を供給するのが基本とされていましたが、デジタルでは、スピードが求められるため、小さいキャパのコンデンサをいくつも繋げて直流を取り出す手法を取っています。
大きいバケツが一杯になるまで運べないアナログ時代とはちがい、コップでチョコマカ運ぶと言うのは、なんとも不合理と思われるかも知れませんが、コップで水は少なくても運べますが、バケツでは、一杯になるまで何も運ばれません。
水=データ信号と考えれば、デジタルは時間との勝負なので、小さいコップでも良いから、少しでも良いから早くデータをよこせ!ってことです。
1秒間カウントしている間に、16桁の信号を44100回よこせ・・・がCDの基本ですから。(サンプリング44.1KHz)
その為、容量低下も早く、アナログ時代の余裕綽々とはちがってめい一杯ですから、低下=不具合となり故障とまではいかなくとも、音質の著しい低下が始まります。
もっともキャパの小さなコンデンサでも高寿命品はありますよ、もの凄い高いですけど。
本体よりも高いコンデンサって事になっちゃいます。
こんなこって、だんだんとCD世代の悪さが路程してきましたねぇ。
だったら、アメリカンな発想で、はなっから完璧を求めず、そのまんまデータ化しちまえっ!ってのもアリではないのでしょうか?
それがフィリップスの初期LHH2000だったわけです。
内部はアナログ時代のワイヤード配線満載、部品は一級品ばかり・・・
何故かアナログチック
スピード感よりも音楽性を重視して、エラー補正回路も最小限にして、とにかく「音」としての完成度を追求した機種でした。
無理と分かり、どうせ妥協するならどこが良いか?
でもここだけはこだわりたい
そんな製品、過去に家電品に限らず沢山あったのでは無いでしょうか?
そんな製品は、マニアに受けた物です。
その真逆もあります。
メーカーではありませんが、かの「金田明彦氏」です。
とにかく完璧を求めるとはこのことゾ!とばかりに手拭き無しな回路構成です。
一時、金田式SP-10(MK1)を作っていただきました。
これが、マニア最高のターンテーブルかと思いました。
もちろん、AT666のスタビも取り付けたフルコピーです。
ただね、やはり調整が難しい、毎日気にしながら音楽を聴くと言うのはいかがなものかとさえ思いました。
修理も私の脳味噌では無理
で、調子が悪くなってしまい、作成して頂いた人と連絡が取れず、売却の道を選びました。
その方には大変申し訳なく思っていますが、私のような「のーんびりひっくり返って聴く」派の人間にはお奨め出来ません。
多少悪くったって、安心して疲れを取ってくれるオーディオ、だからJBLとマッキンの組み合わせが今でも売れるのだそうです。
それは聴くとすぐに分かります。
角の取れたなめらかな音の方が私も好きです。
あれだけ金田式SP-10以外考えられないと言っていた某ショップのオーナーですら売却してトーレンスのリファレンスに戻ったと聴きます。
私もオラクルMK4で十分です。
ただ・・・
デンオンDL103のカートリッジには、金田式のヘッドアンプを使っていますが^^;; すんません。
壊れたら、やめますけどね。
蛇足ですが、オルトのカートリッジに下手なヘッドアンプやトランス使うくらいなら、サンスイのアンプについているヘッドアンプを通した方が、オイラ好みです。
まっ、人それぞれですから、本当の「たわごと」ですね。
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