はぁない

毎週火曜日の夜は、母親を自宅に連れてきて一緒に夕食をとるようにしている。


食の細い母親だけれども、食べないと叱られると思ってかボクが一緒だと一生懸命食べるのです。


入院のたびに体力が衰えていくので、食事は重要です。


昨日の夜のこと。


迎えに行き、車で自宅までたどり着いたときに



「あらまっ！」


母親が小さく叫びます。


「どうした？」


「はぁない」


「えっ？」


「はぁわすれた」


「えっ？」


「はぁおいてきた・・・・」


入れ歯でした。


口元を見ると、照れくさそうに笑っています。


オイオイナニシニキタンダヨ！


思わず突っ込みを入れたくなります。



自宅に母親を置いて、もう一度母の家まで往復です。


最近、すっかり弱っていて「ばばふぁんたじー」を報告できませんでしたが、ひさびさのボケでした。



これから暖かい気候に向かって、母の体調がよくなる時期。


衰えは止められないけれども、元気な日々を過ごして欲しいものです。