帰ってきてよかった

岡山県で起きた、女児失踪の事件が、解決した。


ニュースを見るたびに、胸が締め付けられた。


「どうぞ無事に戻ってきてください」と何度も祈っていた。


だから、本当によかった。


その子が無事に戻ってきたことで、どれほど多くの人の心に喜びが戻っただろう。


それにしても、それを引き起こした男！


かなり昔のことだけれども、新潟で少女を監禁する事件があった。


とてもインパクトがあった事件だから、覚えている人も多いだろう。


9歳だった少女を１０年近くも監禁していた。


身代金誘拐事件とは違って、少女を監禁しつづける。


こういった事件を引き起こす男の心理に注目すると、いろいろな現代の課題が見えてくるような気がする。


つい先日も中学生がそんな被害にあったというニュースがあった。


「世の成人男性の心」に、いったいなにが起きているというのだろうか。


女性の社会進出によって、女性たちは自らの男性的な資質を成長させ始めた。


つまり女性が男性化してきた。


世の男性たちは、「優しく思いやりにあふれる」という女性的な側面が発達し始めた。



男は男らしく、女は女らしくなんていうのは、今の社会にはなじめない考えになってきているのだろうか。


この世の中にいるのは、「男と女」、と言い切れない社会がもう目の前にある。


少なくとも、成人でありながら成長しきれていない心の状態があるのは間違いないだろう。


「一無位真人(いちむいのしんじん)」


私たちは、常に仏法の(つまり宇宙の法則の元)真っ只中にある、という禅語。


ボクたちはよこしまなことを考えたり、やったりすることがあるけれど、心の奥底には仏性(目覚め)があって、いつかそれに気づいていくプロセスを生きているっていうことなんだろうと思う。


その「いつか」が一体いつなのか、はその人次第ってことになるんだけれど。


神様は、こういった事件を通してボクたちに何を学べと言っているのだろうか。


はっきりしていることは、もっともっと心を磨けっていうことだろう。


ともかく咲良ちゃん、帰ってきてよかった。