しばらく行くと、牧場を横切る鉄条網が張ってあります。
ここは、牛の通り道になっていて、そのために林道は踏切のように遮られています。
それでも、針金を外せば、人が通れるようになっています。
出発前に、ミスズとタケとマリエには、何度も繰り返し説明をしてあります。
マリエは最終組。
前の2グループは、無事にこの道を通り抜けているようです。
鉄条網にたどりついたマリエは、懐中電灯をくまなく照らして外せる針金を探しています。
ゲートのようになっていますから、とても簡単に見つかるはずなのですが、なかなか懐中電灯の灯りが止まりません。
探し続けているようです。
無言の約束ですが、小さな声で話し合っているようです。
10分ほど、そこで考えあぐねた末に、マリエはグループをひきつれて道を戻り始めました。
ボクとコウメイのほうに向かってきます。
きっと何かを聞くのだろうな・・・と思ったら、ボクたちの前を黙って通り過ぎていきます。
懐中電灯が見えなくなるまで、歩かせた末に、ストップさせました。
「はい止まって!」
しばしばの声が、森に響きます。
「こっちに戻ってこーい」
ザクザクと、彼らの足音が近づいてきます。
マリエの顔がはっきりと見える位置まで来てから、マリエに聞きました。
「マリエ、しばしばにゲートのことはなんて聞いたんだっけ?」
「ゲートについたら、針金を外して通りぬけろって言われました・・・」
「そう聞いたんなら、何で引き返した?」
「違う道だと思って・・・・・」
マリエは、もう泣きそうです。
緊張しているし、リーダーとしてみんなを引っ張っている責任もあるし、山でも道を見失ったし・・・・
マリエにとっての大きな試練です。
「もう一度、ゲートをしっかり見てこい」
グループが無言で、ゲートに向かいます。
しばらく時間がかかりましたが、ようやく針金を見つけ、ゲートを開けることができました。
マリア、ケンイチロウ、コトハ、カズホ、そしてミツキ。
みんなで協力して、ようやく乗り越えました。
あの暗闇の中で、道を見失ってしまうという恐怖は相当なものです。
彼らは何とか乗り越えました。
緊張の連続です。
他のグループが間違えてしまう、川の先の道(ユメトロード)は、マリエは、ちゃんと正しい道を歩き、無事にみずならのご神木にたどりつくことができました。
でも、このときにコウメイとボクは約束していました。
「まんいち、あの川の先の道で間違えたら、とことん最後まで付き合おう」
このみずならまで、たどりつくと、本当にホッとします。
ココロゆくまで、みずならに触れ、みずならと話をして、子どもたちは皆満足して帰ります。
もう10:00です。
早く帰って眠りたい子どもは、バスに乗って帰ります。
半分以上の子どもは、また歩いて帰ります。
帰りは、みんなで楽しくワイワイやりながら帰ります。
これがまた楽しい。
時間は遅くなりますが、無言と暗闇の緊張から解放された後の、子どもたちはよく喋ります。
爆発するように笑い、みんなで懐中電灯をつけ、大はしゃぎしながらの帰り道。
さすがに、クマがいたとしても、出てはこれないでしょう。
ようやく、3日目が終わります。
長い1日でした。
ここは、牛の通り道になっていて、そのために林道は踏切のように遮られています。
それでも、針金を外せば、人が通れるようになっています。
出発前に、ミスズとタケとマリエには、何度も繰り返し説明をしてあります。
マリエは最終組。
前の2グループは、無事にこの道を通り抜けているようです。
鉄条網にたどりついたマリエは、懐中電灯をくまなく照らして外せる針金を探しています。
ゲートのようになっていますから、とても簡単に見つかるはずなのですが、なかなか懐中電灯の灯りが止まりません。
探し続けているようです。
無言の約束ですが、小さな声で話し合っているようです。
10分ほど、そこで考えあぐねた末に、マリエはグループをひきつれて道を戻り始めました。
ボクとコウメイのほうに向かってきます。
きっと何かを聞くのだろうな・・・と思ったら、ボクたちの前を黙って通り過ぎていきます。
懐中電灯が見えなくなるまで、歩かせた末に、ストップさせました。
「はい止まって!」
しばしばの声が、森に響きます。
「こっちに戻ってこーい」
ザクザクと、彼らの足音が近づいてきます。
マリエの顔がはっきりと見える位置まで来てから、マリエに聞きました。
「マリエ、しばしばにゲートのことはなんて聞いたんだっけ?」
「ゲートについたら、針金を外して通りぬけろって言われました・・・」
「そう聞いたんなら、何で引き返した?」
「違う道だと思って・・・・・」
マリエは、もう泣きそうです。
緊張しているし、リーダーとしてみんなを引っ張っている責任もあるし、山でも道を見失ったし・・・・
マリエにとっての大きな試練です。
「もう一度、ゲートをしっかり見てこい」
グループが無言で、ゲートに向かいます。
しばらく時間がかかりましたが、ようやく針金を見つけ、ゲートを開けることができました。
マリア、ケンイチロウ、コトハ、カズホ、そしてミツキ。
みんなで協力して、ようやく乗り越えました。
あの暗闇の中で、道を見失ってしまうという恐怖は相当なものです。
彼らは何とか乗り越えました。
緊張の連続です。
他のグループが間違えてしまう、川の先の道(ユメトロード)は、マリエは、ちゃんと正しい道を歩き、無事にみずならのご神木にたどりつくことができました。
でも、このときにコウメイとボクは約束していました。
「まんいち、あの川の先の道で間違えたら、とことん最後まで付き合おう」
このみずならまで、たどりつくと、本当にホッとします。
ココロゆくまで、みずならに触れ、みずならと話をして、子どもたちは皆満足して帰ります。
もう10:00です。
早く帰って眠りたい子どもは、バスに乗って帰ります。
半分以上の子どもは、また歩いて帰ります。
帰りは、みんなで楽しくワイワイやりながら帰ります。
これがまた楽しい。
時間は遅くなりますが、無言と暗闇の緊張から解放された後の、子どもたちはよく喋ります。
爆発するように笑い、みんなで懐中電灯をつけ、大はしゃぎしながらの帰り道。
さすがに、クマがいたとしても、出てはこれないでしょう。
ようやく、3日目が終わります。
長い1日でした。
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