1989年だから、もう20数年前。
次女が生まれて数か月後だった。
渋谷東急文化村がオープンし、そのこけら落とし公演として、バイロイト引っ越し公演があった。
ドイツのバイロイト音楽祭は、ワーグナーの歌劇、楽劇を演目とした祝祭である。
たしか、世界初バイロイト郡を出て東京へってことだったと思う。
友人の大野先生のお誘いで、『ターンホイザー』を観に行った。
そのころは、音楽も文学もほとんど興味がなかったけれど、オトナの文化に触れることのできる気分を味わっていた。
なんでこんなこと書き始めたかっていうと、ワーグナーの『ニーベルングの指輪』を読み始めたから。
4部作のこのお話は「ジークフリート」と言う英雄の物語。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ae/88a56511441b2a55c3ba72beb8383e3f.jpg)
ドイツの神話をモチーフにしたという。
アーサー王を読み直したのをきっかけに、「英雄物語」に俄然興味復活であります。
文化村で、歌劇を観ながら(おそらく寝てしまったような気がしますが)、気分だけを味わっていたあの頃に、ワーグナーのことをもっとよく知っていたらなぁと、つくづく思う。
世の「英雄物語」と称される文学は、依存から自立への移行期に訪れる不安を乗り越える際の、人間のイマジネーションの発露である。
ウルトラマンやセーラームーンと同化する意識が、ヒーローヒロイン時代。
誰でも一度は通過する、意識の成長プロセス。
ボクは、月光仮面やエイトマンだったかなぁ。
この意識の成長プロセスは、なにも子どもたちだけのものではない。
大人になってからもファンタジーの分野を読むことは、(何度も書いたけれど)、大人の現実に対する向き合い方をサポートしてくれる大切な時間になるんです。
新しいアイディアが欲しいときや、苦しいときや悩みの時に、そういったイマジネーションの力は、現実を違う角度から見ることを助けてくれるのです。
あっ、ついでですが、ボクが読んでいる『ニーベルングの指輪』シリーズは、アーサー・ラッカムの挿絵です。
このアートも本当に素晴らしい。
読書の秋。
堪能しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/80/ce01dfaab474217d027224f3ebe9d83c.jpg)
次女が生まれて数か月後だった。
渋谷東急文化村がオープンし、そのこけら落とし公演として、バイロイト引っ越し公演があった。
ドイツのバイロイト音楽祭は、ワーグナーの歌劇、楽劇を演目とした祝祭である。
たしか、世界初バイロイト郡を出て東京へってことだったと思う。
友人の大野先生のお誘いで、『ターンホイザー』を観に行った。
そのころは、音楽も文学もほとんど興味がなかったけれど、オトナの文化に触れることのできる気分を味わっていた。
なんでこんなこと書き始めたかっていうと、ワーグナーの『ニーベルングの指輪』を読み始めたから。
4部作のこのお話は「ジークフリート」と言う英雄の物語。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ae/88a56511441b2a55c3ba72beb8383e3f.jpg)
ドイツの神話をモチーフにしたという。
アーサー王を読み直したのをきっかけに、「英雄物語」に俄然興味復活であります。
文化村で、歌劇を観ながら(おそらく寝てしまったような気がしますが)、気分だけを味わっていたあの頃に、ワーグナーのことをもっとよく知っていたらなぁと、つくづく思う。
世の「英雄物語」と称される文学は、依存から自立への移行期に訪れる不安を乗り越える際の、人間のイマジネーションの発露である。
ウルトラマンやセーラームーンと同化する意識が、ヒーローヒロイン時代。
誰でも一度は通過する、意識の成長プロセス。
ボクは、月光仮面やエイトマンだったかなぁ。
この意識の成長プロセスは、なにも子どもたちだけのものではない。
大人になってからもファンタジーの分野を読むことは、(何度も書いたけれど)、大人の現実に対する向き合い方をサポートしてくれる大切な時間になるんです。
新しいアイディアが欲しいときや、苦しいときや悩みの時に、そういったイマジネーションの力は、現実を違う角度から見ることを助けてくれるのです。
あっ、ついでですが、ボクが読んでいる『ニーベルングの指輪』シリーズは、アーサー・ラッカムの挿絵です。
このアートも本当に素晴らしい。
読書の秋。
堪能しています。
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