自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『くらやみの谷の小人たち』 いぬい とみこ

2014-10-31 10:27:01 | ファンタジー
世の中にはたくさんの物語があり、たくさんのファンタジーがある。


そしてそれは物語の中だけではなく、現実の世界にこそファンタジーがある。


河合隼雄先生は、現実は物語以上に恐ろしいとも言う。


おまけに、現実の物語は、小説のように終わりがない。


毎日毎日、その物語を綴りつでけていかなければならないのだ。


「夢みたいな話」は、非現実的なものではなく、ボクたちが目にしている現実こそ、「夢みたいなこと」ばかり起きているような気がしてくる。


だから、小人がいてもおかしくはない。


先日も、アルゼンチンの投稿で「小さいおじさん」の映像が投稿されていた。


真偽は分からないけれども、UFOだって、宇宙人だって、確かめようがない。


仮に確かめることができたとしても、それを信じるのかどうかは、結局「自分次第」と言うこと。


アイルランドには、妖精が住むという。


『木かげの家の小人たち』の続編の『くらやみの谷の小人たち』


前作は、小人と人間の交流の話だったけれど、この作品は、小人の世界で起きているファンタジー。


タイトル通り、地下世界にある「くらやみの谷」に起きている混乱が描かれている。


もちろん、それはボクたち人間の世界で起きている現実にそのまま置き換えることができる。


小人たちが力を合わせて、くらやみの谷を救う。


いや、救おうとしている。


そこで、このお話も終わってしまった。


物語なんだから、ちゃんと終わってほしいのに、まるで現実の世界のように「終わり」がない。


いったいこのお話は、どうなるんだ??


作者のいぬいさんは、続編を書いていると、あとがきに書いてあるけれど、見つからない。


誰か、知っている人いませんか?



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