ビルボ・バギンス一行は、ついに、霧ふり山脈に入りました。片側が目もくらむような暗い谷の山道を歩いているうちに、稲光が激しく轟き、雷雨となって一行を襲います。
がけっぷちで一晩過ごすにはあまりに危険で、二人の若いドワーフが隠れ場所を探しに行きました。
しかし、見つけた洞窟は、ゴブリンどもの隠れ家の入り口。あっという間にビルボたちは襲われてしまいます。
*ゴブリン

ヨーロッパの民間伝承に登場する邪悪な悪意をもった精霊。ドワーフくらいの大きさの小人。
出典:『ホビットの冒険』
大ゴブリンの前に連れて行かれ、「こやつらをむちうて、なぐれ、かみつけ!」とさんざんなことを言われた瞬間、洞穴の明かりがすべて消え、真っ暗闇になりました。
そして、ビルボには見えました。剣が動き、大ゴブリンを「ずばりと切り落とした」様子が!
ガンダルフです。
ガンダルフの導きで、何とか助かったものの、ビルボだけ見当たりません。
気を失って置き去りにされてしまったのです。
真っ暗闇の中で気づいたビルボは、手探りで歩いていると、トンネルの地面に落ちていた冷たい金属の小さな指輪のようなものを拾います。
さあ!この「指輪」こそが、あの壮大なファンタジー「指輪物語」の指輪です。
ビルボは、暗闇の中で地底湖を見つけます。泳げないビルボは不安でいっぱいになります。山の底の池や湖には不思議な生き物がたくさん住んでいますからね。
そこに、あの「ゴクリ」がやってきます。

出典:『ホビットの冒険』
その洞穴はゴクリの住処だったのです。映画では「ゴラム」でしたっけ。たしか、つばを飲み込む音をそのまま名前にしているのです。
ゴクリに見つかってしまったビルボは、ゴクリの食べ物になるか、抜け道を教わるのか、「なぞなぞ」をすることになりました。
:::::::: : : : :
なぞなぞですよ、なぞなぞ。
命がかかっているというのに。
しかし、このなぞなぞ遊びこそ、心の成長プロセスに欠かせないものなのです。
古くは、ギリシャ神話のオイデュプス。
ある神託によって、ライオス王に捨てられたオイデゥプスは、山中でそれと知らずに父と出会います。道を譲らないオイデュプスに腹を立てたライオス王は、彼の馬を殺してしまいます。怒ったオイデュプスは、父である王や従者を殺してしまうのです。
そのころライオス王の城のあるテーバイという町は、怪物に悩まされていました。岩の上にうずくまり、道を通る旅人に、謎をかけ、解けないものは殺されてしまいます。
そこを通りかかったオイデュプスは、そのスフィンクスという怪物から謎を出されます。
「朝には4足、昼には2足、夕べには3速となって歩行するものは何だ」
ボクも、小さいころにこのなぞなぞをやった記憶があります。
もちろん皆さんも知ってますよね。
答えは・・・・人間です。
オイデゥプスが、その謎に見事に答えると、スフィンクスはショックのあまり岩から身を投げて死んでしまうのです。
なぞなぞごときで・・・・
つまりこの「謎」を解くか解かないかということは、人を死に至らしめてしまうほどものだということの象徴です。
それは、謎が「秘密」に通じるからです。
秘密を持つということは、自分で矛盾を抱えるということです。
秘密を守り通すのは大変に難しいことですし、それを持ちこたえるのは大変なエネルギーが必要です。
そしてこの矛盾を解決することはとても難しく、矛盾を抱えたまま生きていくのが人生である、とも言えるのです。
秘密は第2次反抗期の手前ぐらいに登場する心理的なテーマです。
秘密、といえば・・・・・
アラン・ドロンが(古いですね)主演した「太陽がいっぱい」という映画、観たことありますか?
5~6年前に、マット・デイモンが主演で「リプリー」というタイトルでリメイクされた映画です。リプリーはジュード・ロウ扮する、お金持ちの「ディッキー」を殺して、すっかりリプリーになりきってしまい、ディッキーの彼女まで手にしてしまうのですが、少しずつ追い詰められていって、最後には・・・・・あーーーーーーーーーーっ! 後は観てのお楽しみ。
ボクは観ているのが苦しかったなぁ。
うそにうそを重ねたあげく、殺人を繰り返してしまうリプリーに、ボクは妙に反応してしまったのです。
あれ?これは個人的な問題か?
観てない人は、特に「うそにまみれた人生を生きている人たち」は、そっと隠れてみてください。息が苦しくなること請け合いです。
*…*…*…*…*…*…*…*
今回はみなさんになぞなぞ
初級編(『なぞなぞのすきな女の子』より)
① せはひくいけどちからもち
みんなとなかよしのくせに
いつもなかまからちょっとはなれて
よこむいているもの
だあれだ?
② へんじをするときは
かくれていて
はずかしくなると
でてくるもの
なあんだ?
中級編(ご存知『モモ』より。あのマイスター・ホラがモモに出した問題ですよ)
③ 三人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。
ほんとはまるでちがうきょうだいなのに、
おまえが三人を見分けようとすると、
それぞれたがいにうりふたつ。
一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。
二番目もいないが、こっちはもう家から出かけたあと。
三番目のちびさんだけがここにいる、
それというのも、三番目がここにいないと、
あとのふたりは、なくなってしまうから。
でもそのだいじな三番目がいられるのは、
一番目が二番目のきょうだいに変身してくれるため。
おまえが三番目をよくながめようとしても、
そこに見えるのはいつもほかのきょうだいだけ!
さあ、言ってごらん、
三人はほんとはひとりかな?
それともふたり?
それとも―――――だれもいない?
さあ、それぞれの名前をあてられるかな?
それができれば、三人の偉大な支配者がわかったことになる。
彼らはいっしょに、ひとつの国をおさめている―――
しかも彼らこそ、その国そのもの!
その点で彼らはみなおなじ。
上級編(グロースセミナーの移動バス車内で、ある小学生から出た難解な問題)
④ これはとんちです。よく考えて答えてくださいね。
ある動物病院の前に血が点々と落ちていました。
怪我をして、あわてて病院に飛び込んだようです。
さて、この血は一体、どんな動物の血でしょう?
答えを待ってマース。
みんなの知っているなぞなぞも教えて下さいね。
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クエストセラピスト養成スクール
http://www.questnet.co.jp
がけっぷちで一晩過ごすにはあまりに危険で、二人の若いドワーフが隠れ場所を探しに行きました。
しかし、見つけた洞窟は、ゴブリンどもの隠れ家の入り口。あっという間にビルボたちは襲われてしまいます。
*ゴブリン

ヨーロッパの民間伝承に登場する邪悪な悪意をもった精霊。ドワーフくらいの大きさの小人。
出典:『ホビットの冒険』
大ゴブリンの前に連れて行かれ、「こやつらをむちうて、なぐれ、かみつけ!」とさんざんなことを言われた瞬間、洞穴の明かりがすべて消え、真っ暗闇になりました。
そして、ビルボには見えました。剣が動き、大ゴブリンを「ずばりと切り落とした」様子が!
ガンダルフです。
ガンダルフの導きで、何とか助かったものの、ビルボだけ見当たりません。
気を失って置き去りにされてしまったのです。
真っ暗闇の中で気づいたビルボは、手探りで歩いていると、トンネルの地面に落ちていた冷たい金属の小さな指輪のようなものを拾います。
さあ!この「指輪」こそが、あの壮大なファンタジー「指輪物語」の指輪です。
ビルボは、暗闇の中で地底湖を見つけます。泳げないビルボは不安でいっぱいになります。山の底の池や湖には不思議な生き物がたくさん住んでいますからね。
そこに、あの「ゴクリ」がやってきます。

出典:『ホビットの冒険』
その洞穴はゴクリの住処だったのです。映画では「ゴラム」でしたっけ。たしか、つばを飲み込む音をそのまま名前にしているのです。
ゴクリに見つかってしまったビルボは、ゴクリの食べ物になるか、抜け道を教わるのか、「なぞなぞ」をすることになりました。
:::::::: : : : :
なぞなぞですよ、なぞなぞ。
命がかかっているというのに。
しかし、このなぞなぞ遊びこそ、心の成長プロセスに欠かせないものなのです。
古くは、ギリシャ神話のオイデュプス。
ある神託によって、ライオス王に捨てられたオイデゥプスは、山中でそれと知らずに父と出会います。道を譲らないオイデュプスに腹を立てたライオス王は、彼の馬を殺してしまいます。怒ったオイデュプスは、父である王や従者を殺してしまうのです。
そのころライオス王の城のあるテーバイという町は、怪物に悩まされていました。岩の上にうずくまり、道を通る旅人に、謎をかけ、解けないものは殺されてしまいます。
そこを通りかかったオイデュプスは、そのスフィンクスという怪物から謎を出されます。
「朝には4足、昼には2足、夕べには3速となって歩行するものは何だ」
ボクも、小さいころにこのなぞなぞをやった記憶があります。
もちろん皆さんも知ってますよね。
答えは・・・・人間です。
オイデゥプスが、その謎に見事に答えると、スフィンクスはショックのあまり岩から身を投げて死んでしまうのです。
なぞなぞごときで・・・・
つまりこの「謎」を解くか解かないかということは、人を死に至らしめてしまうほどものだということの象徴です。
それは、謎が「秘密」に通じるからです。
秘密を持つということは、自分で矛盾を抱えるということです。
秘密を守り通すのは大変に難しいことですし、それを持ちこたえるのは大変なエネルギーが必要です。
そしてこの矛盾を解決することはとても難しく、矛盾を抱えたまま生きていくのが人生である、とも言えるのです。
秘密は第2次反抗期の手前ぐらいに登場する心理的なテーマです。
秘密、といえば・・・・・
アラン・ドロンが(古いですね)主演した「太陽がいっぱい」という映画、観たことありますか?
5~6年前に、マット・デイモンが主演で「リプリー」というタイトルでリメイクされた映画です。リプリーはジュード・ロウ扮する、お金持ちの「ディッキー」を殺して、すっかりリプリーになりきってしまい、ディッキーの彼女まで手にしてしまうのですが、少しずつ追い詰められていって、最後には・・・・・あーーーーーーーーーーっ! 後は観てのお楽しみ。
ボクは観ているのが苦しかったなぁ。
うそにうそを重ねたあげく、殺人を繰り返してしまうリプリーに、ボクは妙に反応してしまったのです。
あれ?これは個人的な問題か?
観てない人は、特に「うそにまみれた人生を生きている人たち」は、そっと隠れてみてください。息が苦しくなること請け合いです。
*…*…*…*…*…*…*…*
今回はみなさんになぞなぞ
初級編(『なぞなぞのすきな女の子』より)
① せはひくいけどちからもち
みんなとなかよしのくせに
いつもなかまからちょっとはなれて
よこむいているもの
だあれだ?
② へんじをするときは
かくれていて
はずかしくなると
でてくるもの
なあんだ?
中級編(ご存知『モモ』より。あのマイスター・ホラがモモに出した問題ですよ)
③ 三人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。
ほんとはまるでちがうきょうだいなのに、
おまえが三人を見分けようとすると、
それぞれたがいにうりふたつ。
一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。
二番目もいないが、こっちはもう家から出かけたあと。
三番目のちびさんだけがここにいる、
それというのも、三番目がここにいないと、
あとのふたりは、なくなってしまうから。
でもそのだいじな三番目がいられるのは、
一番目が二番目のきょうだいに変身してくれるため。
おまえが三番目をよくながめようとしても、
そこに見えるのはいつもほかのきょうだいだけ!
さあ、言ってごらん、
三人はほんとはひとりかな?
それともふたり?
それとも―――――だれもいない?
さあ、それぞれの名前をあてられるかな?
それができれば、三人の偉大な支配者がわかったことになる。
彼らはいっしょに、ひとつの国をおさめている―――
しかも彼らこそ、その国そのもの!
その点で彼らはみなおなじ。
上級編(グロースセミナーの移動バス車内で、ある小学生から出た難解な問題)
④ これはとんちです。よく考えて答えてくださいね。
ある動物病院の前に血が点々と落ちていました。
怪我をして、あわてて病院に飛び込んだようです。
さて、この血は一体、どんな動物の血でしょう?
答えを待ってマース。
みんなの知っているなぞなぞも教えて下さいね。
-------------------------------
クエストセラピスト養成スクール
http://www.questnet.co.jp
① 猫ひろし。 にゃー
・・・すいません。わかりません。
② 羞恥心。
だって・・・。汗
③ これはワカリマス!!
一番うえは、秒針。
二番目は、分を刻む長針。
三番目は、時を刻む短針。
三人は、時計 つまり、時間である!!
④ ブタの血。
・・・とんち。豚血。
スッキリ!スッキリ!
2、私
3、一番目は、未来
二番目は、過去
三番目は、現在(やや未熟か)
三人は、時の流れ。
4、その動物病院の院長(ホモ・サピエンス)の鼻血。
昼休みの帰り道、携帯に夢中になっている通りすがりの女子高生のスカートの中をうっかり盗撮。しかし即バレしその場で本人にKO。
その時に出た鼻血。
その後急いで自分の病院に駆け込みナースに手当てしてもらった模様。
*ポイントは、人間だけにしかそこが病院なのかどうかは解らないということ。(日頃から通っているワンちゃんなら解るかも。。)
もし私がおとぎ話の中に出てくる主人公だとしたら、生きるか死ぬかの絶体絶命の時に、相手が出すなぞなぞによってあっさりと命を落とすタイプですね間違いなく。
なのでそもそも主人公にはなれない。
ザコキャラ…。
<なぞなぞ>
冷蔵庫があります。そこに象を入れる為の3つの方法ってなぁんだ。
笑
②舌
③過去現在未来
④とんち・・・豚の血
でしたぁ。笑
yokoさん
①うちの父
好きです、この答え。笑
なぞなぞを読み返すと、きっとそれも正解…
でも、ゴクリが聞いたら、目を回すかも。
②私
yokoさんて・・・・どんなキャラクターなんでしょね。笑
④は・・・・yokoさん、チョット、想像がどこかに行き過ぎているような・・・笑
でも最近の世の中、ありえないとはいえないかもしれませんね
yokoさんのなぞなぞ
このなぞなぞの続きを知ってます。
キリンを冷蔵庫に入れる4つの方法は?
でもこれ、「象を入れる3つの方法」を答えた後じゃないと成立しないんですよね。
はちみつさん
①は、ありえない。
この本が出版された頃、猫ひろしは、多分まだ猫ひろしではなかったから。
②はちみつさんは、夏の間、ずっと恥ずかしいんですね。