自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

グロースセミナー2日目(7月30日)-Ⅰ

2008-08-15 13:27:20 | グロースキャンプ
夕べは、風もなく雨も降らず、昨年テントを飛ばされたことを考えると、天国のような夜でした。

今朝は、霧がかかっています。



星は見えませんでしたが、なかなか素敵なテント日よりでした。

少し寒かったせいか、今朝は、まだ誰も起きてきません。
いつもなら、4時頃起きだす子どもたちなのに、話し声も聞こえてきません。



「起床―!」
霧がかかった高原に、しばしばの声が響きます。

もそもそと起きだす子どもたち。

毛布を片付けて、テントを撤収します。

5時半に集合してから、全員で、ヌプカの舘まで下りていきます。

「今朝は山に登ろうと思う」
しばしばは、子どもたちに伝えます。

山が険しいこと、クマザサや岩場があって低学年には大変な山だということ、クマの巣があり声を出しながら登る必要があること、全員が登りきるにはお互いの協力が不可欠であること・・・・。
いつものように子どもたちに、細かく伝えます。
特に、この段階で天気は小降りとはいえ、雨。

この時点で、何人かの子どもは、「登りたくない」と言い出します。

今回も何人かいたようです。
が、どうやら、グループの中で、子どもたち同士で問題を解決したようです。
「声を出していけばクマは大丈夫だから」
「ボクも、1年生の時のぼったから大丈夫」
「前を歩いて、ちゃんと危ないところを教えてあげるから」

いつもなら、しばしばが「登りたくない子ども」と直接話すのですが、今回は、子どもたちが自分たちで話し合いました。

うれしいような、ボクの出番がないので寂しいような・・・。

おにぎりを握ってから、霧深い山道をいよいよ出発です。

今回は4チーム。

チームごとに登ります。



カメラマンは、ボクとヨウスケ。
ウッディはビデオです。

前半2つのチームをヨウスケが担当して、後半チームはボク。

これが結構大変。

ボクの場合は、3班と一緒に出発して、10分後に出発する4班の写真も撮るわけです。

若いころは、苦もなくチーム間を行ったり来たりしたことがありましたが、自分のペースを作ることで精いっぱい。

いやぁ、山登りはつらかった。

山の入り口から続く、クマザサで、もう足元はびっしょり濡れてしまいます。
身長の低い低学年は、足元どころか全身ずぶぬれ。

雨は降っていませんでしたが、霧が立ち上り、クリーム色の水墨画の世界が広がっています。



子どもたちは、しりとりをやりながら、山登りを続けます。

(知ってますか?しりとりは「ル」が難しい・・・。)

第1休憩ポイントで、いつものように、「音いくつ?」の実習をします。
静かに目を閉じて、耳を澄ましている子どもたちの表情は、本当に天使のようです。

この岩場に、何人もの子どもたちがすわり、そして、大自然の音を耳にしてきました。

小鳥のさえずり、風のそよぐ気配、木々の葉が騒ぐ音、ときおり聞こえるナキウサギのピューピューという鳴き声・・・・



後ろから登ってくるチームのにぎやかな声も聞こえてきます。

何年も、何回繰り返し聞いても、飽きることのない、しあわせの響きです。

山肌を這うように、霧が山頂に向かってものすごい勢いでかけあがっていきます。
お陽さまの光が立ちのぼる霧を、きらきらと輝かせています。

山の透き通った香りがします。



幻想的なひと時でした。

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