夕べは、風もなく雨も降らず、昨年テントを飛ばされたことを考えると、天国のような夜でした。
今朝は、霧がかかっています。
星は見えませんでしたが、なかなか素敵なテント日よりでした。
少し寒かったせいか、今朝は、まだ誰も起きてきません。
いつもなら、4時頃起きだす子どもたちなのに、話し声も聞こえてきません。
「起床―!」
霧がかかった高原に、しばしばの声が響きます。
もそもそと起きだす子どもたち。
毛布を片付けて、テントを撤収します。
5時半に集合してから、全員で、ヌプカの舘まで下りていきます。
「今朝は山に登ろうと思う」
しばしばは、子どもたちに伝えます。
山が険しいこと、クマザサや岩場があって低学年には大変な山だということ、クマの巣があり声を出しながら登る必要があること、全員が登りきるにはお互いの協力が不可欠であること・・・・。
いつものように子どもたちに、細かく伝えます。
特に、この段階で天気は小降りとはいえ、雨。
この時点で、何人かの子どもは、「登りたくない」と言い出します。
今回も何人かいたようです。
が、どうやら、グループの中で、子どもたち同士で問題を解決したようです。
「声を出していけばクマは大丈夫だから」
「ボクも、1年生の時のぼったから大丈夫」
「前を歩いて、ちゃんと危ないところを教えてあげるから」
いつもなら、しばしばが「登りたくない子ども」と直接話すのですが、今回は、子どもたちが自分たちで話し合いました。
うれしいような、ボクの出番がないので寂しいような・・・。
おにぎりを握ってから、霧深い山道をいよいよ出発です。
今回は4チーム。
チームごとに登ります。
カメラマンは、ボクとヨウスケ。
ウッディはビデオです。
前半2つのチームをヨウスケが担当して、後半チームはボク。
これが結構大変。
ボクの場合は、3班と一緒に出発して、10分後に出発する4班の写真も撮るわけです。
若いころは、苦もなくチーム間を行ったり来たりしたことがありましたが、自分のペースを作ることで精いっぱい。
いやぁ、山登りはつらかった。
山の入り口から続く、クマザサで、もう足元はびっしょり濡れてしまいます。
身長の低い低学年は、足元どころか全身ずぶぬれ。
雨は降っていませんでしたが、霧が立ち上り、クリーム色の水墨画の世界が広がっています。
子どもたちは、しりとりをやりながら、山登りを続けます。
(知ってますか?しりとりは「ル」が難しい・・・。)
第1休憩ポイントで、いつものように、「音いくつ?」の実習をします。
静かに目を閉じて、耳を澄ましている子どもたちの表情は、本当に天使のようです。
この岩場に、何人もの子どもたちがすわり、そして、大自然の音を耳にしてきました。
小鳥のさえずり、風のそよぐ気配、木々の葉が騒ぐ音、ときおり聞こえるナキウサギのピューピューという鳴き声・・・・
後ろから登ってくるチームのにぎやかな声も聞こえてきます。
何年も、何回繰り返し聞いても、飽きることのない、しあわせの響きです。
山肌を這うように、霧が山頂に向かってものすごい勢いでかけあがっていきます。
お陽さまの光が立ちのぼる霧を、きらきらと輝かせています。
山の透き通った香りがします。
幻想的なひと時でした。
今朝は、霧がかかっています。
星は見えませんでしたが、なかなか素敵なテント日よりでした。
少し寒かったせいか、今朝は、まだ誰も起きてきません。
いつもなら、4時頃起きだす子どもたちなのに、話し声も聞こえてきません。
「起床―!」
霧がかかった高原に、しばしばの声が響きます。
もそもそと起きだす子どもたち。
毛布を片付けて、テントを撤収します。
5時半に集合してから、全員で、ヌプカの舘まで下りていきます。
「今朝は山に登ろうと思う」
しばしばは、子どもたちに伝えます。
山が険しいこと、クマザサや岩場があって低学年には大変な山だということ、クマの巣があり声を出しながら登る必要があること、全員が登りきるにはお互いの協力が不可欠であること・・・・。
いつものように子どもたちに、細かく伝えます。
特に、この段階で天気は小降りとはいえ、雨。
この時点で、何人かの子どもは、「登りたくない」と言い出します。
今回も何人かいたようです。
が、どうやら、グループの中で、子どもたち同士で問題を解決したようです。
「声を出していけばクマは大丈夫だから」
「ボクも、1年生の時のぼったから大丈夫」
「前を歩いて、ちゃんと危ないところを教えてあげるから」
いつもなら、しばしばが「登りたくない子ども」と直接話すのですが、今回は、子どもたちが自分たちで話し合いました。
うれしいような、ボクの出番がないので寂しいような・・・。
おにぎりを握ってから、霧深い山道をいよいよ出発です。
今回は4チーム。
チームごとに登ります。
カメラマンは、ボクとヨウスケ。
ウッディはビデオです。
前半2つのチームをヨウスケが担当して、後半チームはボク。
これが結構大変。
ボクの場合は、3班と一緒に出発して、10分後に出発する4班の写真も撮るわけです。
若いころは、苦もなくチーム間を行ったり来たりしたことがありましたが、自分のペースを作ることで精いっぱい。
いやぁ、山登りはつらかった。
山の入り口から続く、クマザサで、もう足元はびっしょり濡れてしまいます。
身長の低い低学年は、足元どころか全身ずぶぬれ。
雨は降っていませんでしたが、霧が立ち上り、クリーム色の水墨画の世界が広がっています。
子どもたちは、しりとりをやりながら、山登りを続けます。
(知ってますか?しりとりは「ル」が難しい・・・。)
第1休憩ポイントで、いつものように、「音いくつ?」の実習をします。
静かに目を閉じて、耳を澄ましている子どもたちの表情は、本当に天使のようです。
この岩場に、何人もの子どもたちがすわり、そして、大自然の音を耳にしてきました。
小鳥のさえずり、風のそよぐ気配、木々の葉が騒ぐ音、ときおり聞こえるナキウサギのピューピューという鳴き声・・・・
後ろから登ってくるチームのにぎやかな声も聞こえてきます。
何年も、何回繰り返し聞いても、飽きることのない、しあわせの響きです。
山肌を這うように、霧が山頂に向かってものすごい勢いでかけあがっていきます。
お陽さまの光が立ちのぼる霧を、きらきらと輝かせています。
山の透き通った香りがします。
幻想的なひと時でした。
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