フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)から、フォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッド(PHEV)『ゴルフ GTE』が発表されました。
最高出力150psを発生する1.4リットルのTSIエンジンと、最高出力109psの電気モーターを内蔵した6速DSGのPHEVになります。
価格は499万円。購入時、最大38万円のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費が適用されます。
その他、ベンツやBMWからもPHEVが発表されています。
まさに、PHEV花盛り。HEVはどうなったのでしょう?
ドイツに限らず日本メーカーも含めて各社PHEVを発表するにはそれなりの理由があります。
勿論、単に燃費カウントにおいてモーター走行が含まれるため、燃費としてはHEVより遥かに良くなります。
これは当然の話でガソリン燃料にプラス、電気エネルギーを貯めて使いいながら、ガソリン燃料の燃費だけでカウントするためですね。
こうなってくると、走行ネルギー当たりのCO2をカウントして燃費とする必要も出てくるのではないかと思ってしまいます。
つまり、家庭等の電気エネルギーは日本の場合は殆どが発電所で発電されますが、特に殆どの原発の止まっている今はCO2をより多く出しながらの発電となっています。
その発電方法により、一概に電気エネルギーは「環境にいい」とは言いきれないと思います。
話を戻して、PHEVにはしる最大の理由は、カルフォルニア州のZEV規制と思われます。
これをクリアーするにはEV,FCV,PHEV等が必要になります。HEVではだめなんです。
あと、ヨーロッパCAFÉ(Corporate Average Fuel Economy)の対応も大きいと思われます。
(CAFÉ =企業燃費の規制で、2021年で95g/km (24.4km/L)が達成目標)
カーメーカーとしては、CAFÉ規制がドンドン厳しくなって、当然大きいクルマは燃費が悪く、クリアーするためには、クルマを小さくするか、「環境車」を販売するという方法になっていきます。
また、PHEVはヨーロッパCAFÉでは「CO2が50g/km未満の車両は2020年では2倍でカウント」してもらえます。
通常のHEVでは50g/km到達は困難ですので、この「2倍でカウント」は今のところPHEVだけとなります。
よって、VW,BMW,メルセデス・ベンツ等だけでなく、EUで販売される乗用車は、「小型化」「PHEV化」になってきているのです。
PHEVはこのように各地域の規制に対して「強い」です。
しかし、ご存知のようにPHEV=小EV+HEVって感じで、両方のパワートレーンを持っていますから、毎日の走行が30~50km程度以内で毎日充電してEVとしてだけクルマを使用されるユーザーには、エンジンと燃料系、排気系等は無駄な装備になります。
その分のWTを積んでEVで走ることになります。
一方、ほとんどのPHEVはEV走行30~50km程度なので(EVよりバッテリーが少ない)、毎日それ以上走るユーザーにとっては、EVの後はHEV車と同じなので、ある頻度でガソリンスタンドに行かなくてはなりません。その時に、EV分の50km走行はガソリンで言うと3L程度のものになり、毎日自宅のガレージで帰宅時に充電プラグをつなげるのが面倒になるという話も聞いた事があります。つまり40Lとかをタンクに給油するときに、43L程度入れれば済むということです。
この場合は、PHEVのEV機能は使っていないことになりますね。
よって、PHEVの最大のメリットは普段はEV走行の範囲で使い、週末には遠くまで出かけるという頻度の高いユーザーには、最高かもしれません。
それでも普段は、エンジンなど重量物を載せて走っている訳で、その分のスペースもとっています。
当然、購入価格は税金の補助が無ければ、HEVよりもEVよりも価格は高くなるはずです。
両取りするには、両方のコストがかかるということになります。
当然製造時のCO2もそれなりに。
このように、私はPHEVを環境車としては、まだ決定的なものではないと考えています。
各カーメーカーは、EV、HEV,PHEV,FCVなど発売をしていますが、まだまだ「途中」という感じで決定的なものはありません。
しかも、発電や製造時のCO2まで考えてみないと「環境車」かどうかは、断言できません。
つまり、Well to WheelやLCAの考え方です。
しかし、生活先行層やお金持ちの方々には、使いにくいとかでなく、是非こういう新しい環境技術のはいったクルマに乗って欲しいと思っています。
最高出力150psを発生する1.4リットルのTSIエンジンと、最高出力109psの電気モーターを内蔵した6速DSGのPHEVになります。
価格は499万円。購入時、最大38万円のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費が適用されます。
その他、ベンツやBMWからもPHEVが発表されています。
まさに、PHEV花盛り。HEVはどうなったのでしょう?
ドイツに限らず日本メーカーも含めて各社PHEVを発表するにはそれなりの理由があります。
勿論、単に燃費カウントにおいてモーター走行が含まれるため、燃費としてはHEVより遥かに良くなります。
これは当然の話でガソリン燃料にプラス、電気エネルギーを貯めて使いいながら、ガソリン燃料の燃費だけでカウントするためですね。
こうなってくると、走行ネルギー当たりのCO2をカウントして燃費とする必要も出てくるのではないかと思ってしまいます。
つまり、家庭等の電気エネルギーは日本の場合は殆どが発電所で発電されますが、特に殆どの原発の止まっている今はCO2をより多く出しながらの発電となっています。
その発電方法により、一概に電気エネルギーは「環境にいい」とは言いきれないと思います。
話を戻して、PHEVにはしる最大の理由は、カルフォルニア州のZEV規制と思われます。
これをクリアーするにはEV,FCV,PHEV等が必要になります。HEVではだめなんです。
あと、ヨーロッパCAFÉ(Corporate Average Fuel Economy)の対応も大きいと思われます。
(CAFÉ =企業燃費の規制で、2021年で95g/km (24.4km/L)が達成目標)
カーメーカーとしては、CAFÉ規制がドンドン厳しくなって、当然大きいクルマは燃費が悪く、クリアーするためには、クルマを小さくするか、「環境車」を販売するという方法になっていきます。
また、PHEVはヨーロッパCAFÉでは「CO2が50g/km未満の車両は2020年では2倍でカウント」してもらえます。
通常のHEVでは50g/km到達は困難ですので、この「2倍でカウント」は今のところPHEVだけとなります。
よって、VW,BMW,メルセデス・ベンツ等だけでなく、EUで販売される乗用車は、「小型化」「PHEV化」になってきているのです。
PHEVはこのように各地域の規制に対して「強い」です。
しかし、ご存知のようにPHEV=小EV+HEVって感じで、両方のパワートレーンを持っていますから、毎日の走行が30~50km程度以内で毎日充電してEVとしてだけクルマを使用されるユーザーには、エンジンと燃料系、排気系等は無駄な装備になります。
その分のWTを積んでEVで走ることになります。
一方、ほとんどのPHEVはEV走行30~50km程度なので(EVよりバッテリーが少ない)、毎日それ以上走るユーザーにとっては、EVの後はHEV車と同じなので、ある頻度でガソリンスタンドに行かなくてはなりません。その時に、EV分の50km走行はガソリンで言うと3L程度のものになり、毎日自宅のガレージで帰宅時に充電プラグをつなげるのが面倒になるという話も聞いた事があります。つまり40Lとかをタンクに給油するときに、43L程度入れれば済むということです。
この場合は、PHEVのEV機能は使っていないことになりますね。
よって、PHEVの最大のメリットは普段はEV走行の範囲で使い、週末には遠くまで出かけるという頻度の高いユーザーには、最高かもしれません。
それでも普段は、エンジンなど重量物を載せて走っている訳で、その分のスペースもとっています。
当然、購入価格は税金の補助が無ければ、HEVよりもEVよりも価格は高くなるはずです。
両取りするには、両方のコストがかかるということになります。
当然製造時のCO2もそれなりに。
このように、私はPHEVを環境車としては、まだ決定的なものではないと考えています。
各カーメーカーは、EV、HEV,PHEV,FCVなど発売をしていますが、まだまだ「途中」という感じで決定的なものはありません。
しかも、発電や製造時のCO2まで考えてみないと「環境車」かどうかは、断言できません。
つまり、Well to WheelやLCAの考え方です。
しかし、生活先行層やお金持ちの方々には、使いにくいとかでなく、是非こういう新しい環境技術のはいったクルマに乗って欲しいと思っています。
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