夏休み明けの第一弾は愛車遍歴でビートル(フォルクスワーゲン)です。
さすがに、最近は街中で見ることも少なくなりましたが、まだまだ「FLAT4」をはじめショップや専門店にいけば元気なビートルが見られます。
私が何故ビートルを買ったか?
元々、仕事がクルマの開発と言うこともあって、どうしてもビートルとミニは自分で所有して乗ってみたかったというのはあります。
ビートルもミニもどちらも小型車であることから、パッケージングを非常に考えられたクルマなのです。
エンジンやシャーシの性能も勿論クルマづくりには大切ですが、「パッケージング」は小さいクルマにとってのコンセプトそのものなのです。
つまり、ビートルで言えば、小さいクルマを走らすのに必要十分なエンジン出力を考え、そのエンジン・ミッションを出来るだけ小型軽量にし、荷室や居住スペースを取る。
しかし、ここにミニとビートルではコンセプトに大きな差があります。
ビートルはあくまでも人が乗って運転して、「自由に走れ、不自由なく、一番効率の良いクルマ」を目指した様に思われます。
全長等は、当時の技術で出来るだけ空力を考えて作られています。
また、軽量化を考えエンジンは必要最低限の大きさと回転数を抑え空冷で考えています。車体の軽量化・空力はいうまでも無く、エンジンを小さくする為のものです。そうすればトランスミッションも小型軽量化でき、後ろに追いやって積める。
一方、ミニは最初にクルマの大きさを決めて、その中に必要最低限の荷室や居住スペースを工夫した、まさにホンダが言っていた「マンマキシマム、メカミニマム」とほぼ同じ考え方です。ご存知の様に横置きエンジンにしてFFの先駆者です。
しかし、ドライビングポジションは、全体のサイズを優先したためと思われますが、ドライバーが座ってまっすぐ前を向いて運転しにくいものです。つまり、小型FF独特のペダルのオフセット。(ペダル達がドライバーのシートセンターより大きく車体の内側に位置しています。外側にフロントタイヤがきてしまうため) つまり、ドライバーは腰から下の足を左に持って行かなくては運転出来ません。(右ハンドルの場合)
また、ステアリングも同様に少しオフセットしています。
このように「運転する」という事に対する考え方が、この2車は大きく異なります。
私はまたこの先に書くつもりですが、ミニにも乗っていましたが、クルマとしての開発者からみた完成度はやはりビートルの方かなと思われるのです。
ビートルは小型軽量の空冷エンジン・ミッションでRRにして、荷室と居住スペースを確保して、RR席はフロント席より少しヒップポイントを高くして(その分屋根を丸くして、これは空力にも良く)、その居住性は外からは想像も出来ないくらい広いです。
こちらも「マンマキシマム、メカミニマム」の思想は同じと言うかより強いと思います。
ミニは、FFで水冷エンジンをフロントに詰め込んで、FF独特のフロントヘビーで、その走りもタックインなど独特のものがあります。
ビートルは、RRでも小型軽量低馬力なので、運転性にそれ程の独特さはありません。
ポルシェ等RRで高馬力化していって、大型エンジンになり重くなってくるとRRの独特な所は出てきます。
ビートルは勿論フロントに荷室スペースがあることは御存知と思いますが、RRシートとRRエンジンの間に荷室スペースがあるのはご存知でしょうか?ここには、サムソナイトが十分入るスペースがあるのです。
色々とビートルのパッケージングの良さを今回は書きましたが、私が購入したのは確か80年代中で、高度成長期でこれからバブルに向かう「イケイケドンドン」の時代でした。
ある日、東京の下馬にあった「FLAT4」に遊びに行った時に、お店のバックヤードで、20年以上前のビートルをバラバラにして整備して、また元気に走るようにされている作業を見て、感動したんです。
私は当たり前ですが、開発は新車ばかりです。
古い車をレストアする姿に、「車に対する愛」を凄く感じて、新車創りはこんなに愛を傾けているのかな?とつい考えてしまったのです。
「愛をもってあたれば、錆びて穴のあいたクルマでもまた元気に走る」ここに妙に感動して、どうしても乗って見たくなったのです。
しかし、実際に買ったのはビンテージ系のオリジナルに拘ったモノでなく、いわゆる「キャルルック」というものに別の魅力を感じて買ってしまいました。
つまり、ボディーが真っ赤で(量産では決して無い赤い色)当然インパネもその赤。シートはレザー調の白に赤のパイピング。
メーターはVDO製の白ときて、エンジンルームはキンピカ、サイレンサーはダブルクワイエット、タイヤ・ホイール・・・全て、これだと。
こういう、感動は今は無いですね。歳とったのかな?? (笑)
※写真は、私のクルマで当時の「Let`s Play VWs」というカーマガジン誌に載ったものです。
さすがに、最近は街中で見ることも少なくなりましたが、まだまだ「FLAT4」をはじめショップや専門店にいけば元気なビートルが見られます。
私が何故ビートルを買ったか?
元々、仕事がクルマの開発と言うこともあって、どうしてもビートルとミニは自分で所有して乗ってみたかったというのはあります。
ビートルもミニもどちらも小型車であることから、パッケージングを非常に考えられたクルマなのです。
エンジンやシャーシの性能も勿論クルマづくりには大切ですが、「パッケージング」は小さいクルマにとってのコンセプトそのものなのです。
つまり、ビートルで言えば、小さいクルマを走らすのに必要十分なエンジン出力を考え、そのエンジン・ミッションを出来るだけ小型軽量にし、荷室や居住スペースを取る。
しかし、ここにミニとビートルではコンセプトに大きな差があります。
ビートルはあくまでも人が乗って運転して、「自由に走れ、不自由なく、一番効率の良いクルマ」を目指した様に思われます。
全長等は、当時の技術で出来るだけ空力を考えて作られています。
また、軽量化を考えエンジンは必要最低限の大きさと回転数を抑え空冷で考えています。車体の軽量化・空力はいうまでも無く、エンジンを小さくする為のものです。そうすればトランスミッションも小型軽量化でき、後ろに追いやって積める。
一方、ミニは最初にクルマの大きさを決めて、その中に必要最低限の荷室や居住スペースを工夫した、まさにホンダが言っていた「マンマキシマム、メカミニマム」とほぼ同じ考え方です。ご存知の様に横置きエンジンにしてFFの先駆者です。
しかし、ドライビングポジションは、全体のサイズを優先したためと思われますが、ドライバーが座ってまっすぐ前を向いて運転しにくいものです。つまり、小型FF独特のペダルのオフセット。(ペダル達がドライバーのシートセンターより大きく車体の内側に位置しています。外側にフロントタイヤがきてしまうため) つまり、ドライバーは腰から下の足を左に持って行かなくては運転出来ません。(右ハンドルの場合)
また、ステアリングも同様に少しオフセットしています。
このように「運転する」という事に対する考え方が、この2車は大きく異なります。
私はまたこの先に書くつもりですが、ミニにも乗っていましたが、クルマとしての開発者からみた完成度はやはりビートルの方かなと思われるのです。
ビートルは小型軽量の空冷エンジン・ミッションでRRにして、荷室と居住スペースを確保して、RR席はフロント席より少しヒップポイントを高くして(その分屋根を丸くして、これは空力にも良く)、その居住性は外からは想像も出来ないくらい広いです。
こちらも「マンマキシマム、メカミニマム」の思想は同じと言うかより強いと思います。
ミニは、FFで水冷エンジンをフロントに詰め込んで、FF独特のフロントヘビーで、その走りもタックインなど独特のものがあります。
ビートルは、RRでも小型軽量低馬力なので、運転性にそれ程の独特さはありません。
ポルシェ等RRで高馬力化していって、大型エンジンになり重くなってくるとRRの独特な所は出てきます。
ビートルは勿論フロントに荷室スペースがあることは御存知と思いますが、RRシートとRRエンジンの間に荷室スペースがあるのはご存知でしょうか?ここには、サムソナイトが十分入るスペースがあるのです。
色々とビートルのパッケージングの良さを今回は書きましたが、私が購入したのは確か80年代中で、高度成長期でこれからバブルに向かう「イケイケドンドン」の時代でした。
ある日、東京の下馬にあった「FLAT4」に遊びに行った時に、お店のバックヤードで、20年以上前のビートルをバラバラにして整備して、また元気に走るようにされている作業を見て、感動したんです。
私は当たり前ですが、開発は新車ばかりです。
古い車をレストアする姿に、「車に対する愛」を凄く感じて、新車創りはこんなに愛を傾けているのかな?とつい考えてしまったのです。
「愛をもってあたれば、錆びて穴のあいたクルマでもまた元気に走る」ここに妙に感動して、どうしても乗って見たくなったのです。
しかし、実際に買ったのはビンテージ系のオリジナルに拘ったモノでなく、いわゆる「キャルルック」というものに別の魅力を感じて買ってしまいました。
つまり、ボディーが真っ赤で(量産では決して無い赤い色)当然インパネもその赤。シートはレザー調の白に赤のパイピング。
メーターはVDO製の白ときて、エンジンルームはキンピカ、サイレンサーはダブルクワイエット、タイヤ・ホイール・・・全て、これだと。
こういう、感動は今は無いですね。歳とったのかな?? (笑)
※写真は、私のクルマで当時の「Let`s Play VWs」というカーマガジン誌に載ったものです。
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