高齢社会が到来し、その人たちが活躍できる職場はないか、そのためにはどのようにして働くか、愛知県は「高年齢者人材確保支援事業」や「生涯現役支援事業」と称して、おおむね45歳以上の中高年齢者を対象に就職に関する説明会や各種のセミナーを行っています。
高齢者の呼び方を「年寄り」「老人」「老年」「シルバー」「シニア」など、年齢を強調した表現を使います。そして、高齢者を前期高齢者、後期高齢者(Late-stage elderly)と区分して医療保健制度を実施しています。
電車・バスの優先席をシルバーシートと呼び、高齢者の職能を生かす「シルバー人材センター」が各地に存在します。シルバー人材センターがあるなら、「ゴールド人材センター」があっても良いと思いますが、その様なものはありません。
一般的に、年齢を重ねると体力低下、視力や聴力の低下、もの忘れ、話のくどさなど、人間の感覚がアバウトになって、ひ弱さを感じさせますが、高齢者が持つ もう一つの力、魅力(みりょく)と考えれば、気の持ちようで、楽しさを与え、気持ち良さを感じさせ、自由さみたいなものを他の人に及ぼすのでは・・・。
人にもまれて、いろいろ経験して来てからには、世の中へ何らかの力を及ぼして来たはずです。言い換えれば「老人力」ではないでしょうか。人生の到達点に近く、金メダルクラスの力、ゴールド人材ではないかと思うのです。今月も小牧市でセミナーを担当する予定です。