12月28日(火) 晴れ
いつもならドアを開けると「センセー オハヨー」と元気に迎えてくれる1年生が
今日ばかりは「ア==」と嘆息の声。いきなり笑ってしまいました。
そう、今日はテストの日なのです。
昨年のテストでは、たけしを含め満点だけは取らせない、と練りに練ったつもりが
却って簡単なテストになってしまい、47中10人以上も満点を出すことになって
しまったのですね。
その反省も踏まえ、今年は選択肢の問題は控えめにし、記述式を増やすことに
しました。
今回のテストの一部分です。アルファベットの部分を正しく直すというもの。
------------------------------------------------------------------
学生:きのうは とても aさむいでした。
先生:そうですね。きのうは なにを bしますか?
学生:かいものに cいきます。
先生:なにを dかいますか?
学生:じしょを eかいましょう。 15元でした。
先生:それは eひくいですね。
学生:ところで こんしゅうまつ えいがにいきますが 先生もいかがですか?
先生:いいですね。なにを みますか?
学生:fイタリア(法国)の あたらしい えいがです。
先生は gまだ みましたか?
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中国語には形容詞や動詞の時制(過去形など)という概念がないため、
包先生よりも流暢に話すたけしでもよくその使い分けを間違います。
しかし、これは日本語においては基礎中の基礎。
私の授業の後半は、ひたすら形容詞と動詞の過去形、過去否定形を使った
会話の練習を繰り返しました。
なにせ、週2回ですから単語や読解はメインの先生の授業に任せきりです。
この問題、作成段階でたけしに見せたところ、aから既に止まっておりました。
小学校の頃からアニメを観て独学したのはいいのですが、初期文法などは
ほとんど勉強していない為、身に付いていないのです。
おそらく、1年生から熱心に勉強している女子学生なら解けると思います。
テストは普段の勉強態度を如実に表しておりまして、高校時代から勉強して
いる子はもちろん、休みの日もたまに教室で自習している生徒達はあっという間に
終わらせました。
中には面白い生徒がいまして、いきなりセロテープを持ち出すのですね。
テスト用紙を破った音もなかったのですが
「書き間違えました」
こちらの学生は鉛筆やシャーペンを使う学生が少ないのです。テストでさえ
ボールペンで書く為、間違えたときは打ち消し線を引く生徒が多いのですが、
テープを貼り、剥がして、書いた部分を剥ぎ取る。これには驚きました。
たしかに、修正液もあまり見ないものです。レポートはどうするのでしょうね・・。
テストの最後は会話。私と一対一で会話するもの。
方法は簡単で、テストの最後に質問文を三つ作成したのですね。
1.好きな料理はなんですか?
2.どうやって家に帰りますか?
3.冬休みは何をしたいですか?
まだ私の日本語を理解できない生徒もいるので、一度書かせて発表させよう。
もちろん、事前には会話のテストがあることしか話していません。
私の日本語に慣れてきた生徒は難なく答えたのですが、やはりそうでない生徒は
2番の質問の際に3番の答えを返してしまうなど、まだまだ耳が追いついていない
ようです。逆に、書けなかったのに答えてくれた生徒もいて、こういう子は読み書き
よりも会話タイプの生徒なのでしょうね。おそらくですが、筆記が終わった生徒から
この会話テストを始めたので、耳でその会話そのものを覚えてしまったのでしょう。
中には普段の授業態度は真面目なのに全く書けない生徒もいました。
私は書かせることは一切やっていないのですが、大抵の子は自らノートや他の
テキストに私が板書もしくは黒板に張り出した会話文を書き写しているのですね。
他の生徒達が次々に終わらせる中、半泣き状態になっていたのですが、どうやら
会話のテスト中に誰かから教わったようで最後には空欄を埋めておりました。
もちろん、そのとおりなら不正行為ですが現場は見ておりませんので、これを機会に
メインのテキストを復習して来週の本番(私のはどちらかというと茶番に近い)に
臨んで欲しいものです。
1年生のテストが一段落し、次は木曜日の2年生のテスト。
本日昼前に完成間近になってきたのですが、ここで寝耳に水の知らせが
たけしから入りました。これについてはまた明日以降に記述したいと思います。
いつもならドアを開けると「センセー オハヨー」と元気に迎えてくれる1年生が
今日ばかりは「ア==」と嘆息の声。いきなり笑ってしまいました。
そう、今日はテストの日なのです。
昨年のテストでは、たけしを含め満点だけは取らせない、と練りに練ったつもりが
却って簡単なテストになってしまい、47中10人以上も満点を出すことになって
しまったのですね。
その反省も踏まえ、今年は選択肢の問題は控えめにし、記述式を増やすことに
しました。
今回のテストの一部分です。アルファベットの部分を正しく直すというもの。
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学生:きのうは とても aさむいでした。
先生:そうですね。きのうは なにを bしますか?
学生:かいものに cいきます。
先生:なにを dかいますか?
学生:じしょを eかいましょう。 15元でした。
先生:それは eひくいですね。
学生:ところで こんしゅうまつ えいがにいきますが 先生もいかがですか?
先生:いいですね。なにを みますか?
学生:fイタリア(法国)の あたらしい えいがです。
先生は gまだ みましたか?
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中国語には形容詞や動詞の時制(過去形など)という概念がないため、
包先生よりも流暢に話すたけしでもよくその使い分けを間違います。
しかし、これは日本語においては基礎中の基礎。
私の授業の後半は、ひたすら形容詞と動詞の過去形、過去否定形を使った
会話の練習を繰り返しました。
なにせ、週2回ですから単語や読解はメインの先生の授業に任せきりです。
この問題、作成段階でたけしに見せたところ、aから既に止まっておりました。
小学校の頃からアニメを観て独学したのはいいのですが、初期文法などは
ほとんど勉強していない為、身に付いていないのです。
おそらく、1年生から熱心に勉強している女子学生なら解けると思います。
テストは普段の勉強態度を如実に表しておりまして、高校時代から勉強して
いる子はもちろん、休みの日もたまに教室で自習している生徒達はあっという間に
終わらせました。
中には面白い生徒がいまして、いきなりセロテープを持ち出すのですね。
テスト用紙を破った音もなかったのですが
「書き間違えました」
こちらの学生は鉛筆やシャーペンを使う学生が少ないのです。テストでさえ
ボールペンで書く為、間違えたときは打ち消し線を引く生徒が多いのですが、
テープを貼り、剥がして、書いた部分を剥ぎ取る。これには驚きました。
たしかに、修正液もあまり見ないものです。レポートはどうするのでしょうね・・。
テストの最後は会話。私と一対一で会話するもの。
方法は簡単で、テストの最後に質問文を三つ作成したのですね。
1.好きな料理はなんですか?
2.どうやって家に帰りますか?
3.冬休みは何をしたいですか?
まだ私の日本語を理解できない生徒もいるので、一度書かせて発表させよう。
もちろん、事前には会話のテストがあることしか話していません。
私の日本語に慣れてきた生徒は難なく答えたのですが、やはりそうでない生徒は
2番の質問の際に3番の答えを返してしまうなど、まだまだ耳が追いついていない
ようです。逆に、書けなかったのに答えてくれた生徒もいて、こういう子は読み書き
よりも会話タイプの生徒なのでしょうね。おそらくですが、筆記が終わった生徒から
この会話テストを始めたので、耳でその会話そのものを覚えてしまったのでしょう。
中には普段の授業態度は真面目なのに全く書けない生徒もいました。
私は書かせることは一切やっていないのですが、大抵の子は自らノートや他の
テキストに私が板書もしくは黒板に張り出した会話文を書き写しているのですね。
他の生徒達が次々に終わらせる中、半泣き状態になっていたのですが、どうやら
会話のテスト中に誰かから教わったようで最後には空欄を埋めておりました。
もちろん、そのとおりなら不正行為ですが現場は見ておりませんので、これを機会に
メインのテキストを復習して来週の本番(私のはどちらかというと茶番に近い)に
臨んで欲しいものです。
1年生のテストが一段落し、次は木曜日の2年生のテスト。
本日昼前に完成間近になってきたのですが、ここで寝耳に水の知らせが
たけしから入りました。これについてはまた明日以降に記述したいと思います。