『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

諸行無常

2008年06月14日 | Weblog

紫陽花 6/14.(松戸)本土寺にて 

紫陽花の花を見ると思い出す、20代の頃行きつけだった食堂の
壁に掛けてあった額の紫陽花の絵の中に『年々歳々花相似たり
歳々年々人同じからず』武者小路実篤。とあった。
その詩は武者小路が詠んだもので“花は毎年同じに咲くが人の
心は変わるものだ”とず~っと思っていた。

《気の置けない知己の友が去っていった時もこの詩を噛み締めた》
 ものだった、、、世は無常だと、、、


紫陽花 6/14.(松戸)本土寺にて 

以来~幾年月経って、この詩は中国唐代の詩人劉希夷が詠んだ
「白頭を悲しむ翁に代わりて」の一節だと知った、詩の解釈も
“人同じからず”は若いと思っていてもすぐに年老い白髪になって
しまうぞ。だと知った。正しくない事の思い込みは怖いな~。

自然の悠久さに対して人間の生命ははかないものだと言う事ですな。

『諸行無常』がこの世の法則だと寂聴さんも仰っておられる。


花菖蒲 6/14. 本土寺にて

松戸本土寺の、紫陽花の見頃にはちょっと早かったようだ。
菖蒲田は今盛りであったが好天で気温が上がっていたので昼前には
花もうんざりして来てしまったようだ。紫陽花も菖蒲も暑い陽射し
は苦手で生きの良いのは朝のうちだけですね。

昼過ぎ帰宅すると東北地方で地震があり犠牲者や被害が出ている
とか、取りあえず秋田の親戚、山形の友人に電話してみた、
「まんずびっくりした、おれたちもうちもだいじょうぶだ
 うんじゃまた、ありがと」でほっとしたが、被害に遭った方々
 お見舞い申し上げます。