ひと際美しく耀いた桜に、うつつを抜かしていた間に桜と時を同じくする様に
カタクリの花も咲いていた。落葉広葉樹の林に群生するカタクリは発芽から
花を咲かすまで8年程かかり、一度咲いたら翌年は咲かないはかない命だ。
その花の群生地が練馬区大泉に、同区が管理している『清水山憩いの森』に
あった、4/8では終盤のカタクリだったが30万株の中の元気な株を探した。
20年ほど昔、佐野市の山中に群生地があると聞き出掛けたが、昼まで待てど
花が開かず退散の羽目をみた事があったが、この花、気温が上がり陽が射さ
なければ咲かない、と言う気難しい孤高(?)の花であるのか、写欲をそそる。
うつむく様に咲く背丈10センチ程の花姿、花芯と花弁下部の模様を捉えるには
かなりのローアングルが要求される、花撮影では当然の必須条件
『清水山憩いの森』は名水の“湧き水”もある。野鳥の水浴びも見られる。
スミレやニリンソウなどもカタクリと混ざって咲いていた。
関東近郊の低山登山口のような森閑さがあり都内とは思えぬ森だった。
【清水山憩いの森カタクリの見頃は3下旬~4月初旬です】
湧く水の 音にカタクリ 咲き初めぬ 詠人不知