己の耳鳴りが重症化したかと思うような大合唱だった蝉の声もいつの間にか聞こえなく
なったら秋の虫たちが心地良い響きで泣き出しました。
夏も終わり秋本番 季節の移ろいを虫の声にも知らされます。
落語家立川流家元の「疝気の虫」をCDで聴きました、枕噺で、、、
「秋になると虫が『かた刺せ すそ刺せ つずれ刺せ』と、寒くなるぞ!着物を繕っておけよ!
と鳴いている」のだと、、、
昔は一家で囲炉裏を囲み秋の夜長、虫の声を聴きながら年寄りが「冬支度は大丈夫か」と
若者を諭したんでしょうね。子供の頃の信州山村の情景が蘇ってきます。
味気ないコンクリートの家を出て月明かりの中で虫の声を聴くなんて贅沢な気分になります。
喧騒の都会で鳴いている虫の姿を見つける事は昼間でも出来ませんでした。
鳴かない虫ですが美しく忙しそうに舞っているアゲハを狙ってみました。
(花は生垣や公園で手を焼いているでしょう蔓状の雑草です、名は?)