“リアゲートを内側から開けられる様にしちゃおうプロジェクト” 始動です!と言っても一回で終わりですが・・・
愛車のB23で車中泊の際、やっぱり不便だと思っていたのが、リアゲートを内側から開ける事が出来ない事!!
と言うのも、以前乗っていたジム(JA22w)は、少々手を加え、リアゲートを内側から開ける事が出来る様にしておりました。(その様子はこちらから)
そして、それが当然でもあったかの如く、便利に使っていたからで、今まで開けられた事が、開けられなくなると言う事は、実に不便に感じてしまっていたのです。
B23も、いつかはトライしてみようと思っていたのですが、何か意味も無く難しそうな気がしていて、なかなか手を付ける事が出来ずにおりました。
意を決し・・・(そんなオーバーな事でもないのですが・・・)
加工が出来ても出来なくても、とりあえずのぞいて見るだけでも・・・と思い、リアゲートの内張りを外してみました。
内貼りは11か所のプラスチックのフック(上写真 ピンク色の箇所)で留められています。
ドアに付いている状態で、下側に小さな引っ掛け穴が2か所ありますので、指の先を引っ掛け、力を入れてゆっくりとドアから引き離すと、ボコボコッと下側の2~3か所が外れて来ます、後の箇所は適当に・・・。
因みにハメ込む時は、位置を合わせてフックの有る辺りを押し込むだけです!
内貼りを外し、ブチルゴムで貼り付けられたビニールを半分ほど剥がし、中をのぞいて見ました。
因みに、黒いブチルゴム、その辺に付くと厄介な事になりますので丁寧に慎重にね!、付いてしまった場合は、ホームセンター等のカー用品コーナーで売っているパーツクリーナーでふき取れば綺麗に落ちてくれます。
・・・!
おや・・・!!
思わぬモノが付いていますね~ この白い矢印の箇所(以降 “A部” と称します)、外のドアノブの一部なのですが、以前のジムには無かったものです!外国向けの仕様車との部品の共通化の為でしょうか?
黄色い矢印の金属棒はドアの施錠や開錠をするロックピン(ノブ)からのもの、赤い矢印はドアの外側のノブのと一体の箇所で、そこに接続された金属棒がドアノブの操作と連動しドアを開ける事となります。
A部は赤い矢印の箇所とは対照な形状と位置で、直径6.5㎜ほどの穴もやはり開いております、A部も外のドアノブを操作すると、一体のモノなので当然動きます。
こいつは使えるぞ! このA部、まるで内側からドアを開けられる様にノブを作るために有るのか?と思わせる感じさえしてきます!
アッ!!、因みに自分のジムニーは、JB23wの8型です、以外のジムも同じとは限りませんので・・・
事実、8型まではリアゲートのドアノブの横には鍵穴が有りましたが、9型からはこの鍵穴が無くなっています、変更されているんですね!
でっ! 早速ホームセンターで必要なモノを購入!
ステンレスのM6のキャップボルトとナットのセット、2組入り 198円 1本しか使いませんが・・・
ボルトのネジを切ってない部分がある事が肝! このネジを切ってない部分の長さが14㎜ほどのモノを購入しました。
ステンレスのM4の長ネジ 1本 298円
引き出し用の取っ手ツマミ(プラスチック製、ネジ部M4) 1個 228円
M6サイズのゴムワッシャー 4個入り 98円 3個使用
合計822円ですた~!!
加工・・・
M6のボルト、必要な長さにカット、ナットの厚み+余裕分だけネジ部があればいいので・・・
ステンレスの長ネジの端を、M6のボルトが通る大きさに丸めます。
ステンレスなのでそのままでは丸める事などできませんが、バーナー等で熱してやればラジオペンチでも簡単に丸める事が出来ます!
因みにこの作業が楽に出来るからと、当初アルミの丸棒で製作したのですが、ダイスでM4のネジを切り、ツマミをねじ込んだら、切ったネジが一瞬で丸坊主になりました!
現場合わせで必要な長さにカット、丸めた部分のネジもジスクグラインダーで削りました。
丸めた部分とツマミをねじ込む部分が出る長さにカットした、ストロー状のモノに通しておきます、ジュースを飲むストローでも、電気配線ケーブルの、中の銅線を引き抜いたモノでもいいでしょう!
因みに自分は、会社に有ったエアーコンプレッサー用の細いビニール管がぴったしサイズだったので、ナイショで10㎝程いただいて来ました!
さて!ドア側の加工です。
A部が有る辺りの上、(ロックピンの横、ロックピンの穴から芯々で45㎜位のところ)に直径7~8㎜の穴を開けます、赤い矢印が開けた穴、青い矢印がロックピン(ノブ)です。
新古とは言え未使用で購入したB23、さすがにドリルを突き立てる時は躊躇がありました!
穴あけの際に出る切粉(鉄粉)は錆の原因になるので、ドアの内部に落ちない様に工夫してください、落ちてしまった場合は掃除機などで吸っておくといいでしょう、空けた穴にも錆止めの塗装をしておきましょうね!
取り付け・・・
制作した部品(ステンレスの長ネジ)をA部へ取り付けます(写真は失敗したアルミの丸棒で部品を作り取り付けた時のモノ)
カットしたM6のキャップボルトを、A部の穴と制作した部品に通しナットで締めます、上写真の赤い矢印は、ゴムワッシャーで厚さ調節を兼ねて、制作した部品が可動しても大丈夫な様にします。
ナットをきつく締めても、キャップボルトにはネジを切ってない部分が有るため、A部と部品は完全には固定されず、“あそび”を作る事が出来ました。
ドアを内側から開ける為のノブは、可動させるモノなのでこの“あそび”が大切です!
こんな感じで2本ピンが出ました。
ドアの内張りにも、ドアに開けた穴と同じ場所に、ドアに開けた穴よりやや小さめ穴を開けておきます。
ドアへの加工はこの穴のみです。
ビニールをブチルゴムで元通りに張り付け、内貼りも元通りに取り付けて、少々見栄えが良くなる様に削ったツマミを取り付ければ、念願だったリアゲートのインサイド側のドアノブが完成で~す!
記事にすると長いですが、意外と簡単で短時間で、そしてやっぱり安価で出来ました。
ただ! A部の強度が不明なので、強い衝撃は与えない方がいいでしょうね、人差し指一本でドアは開きますので、叩く様な使い方は禁物です!
作ったノブを押し込めばリアゲートを内側から自由に開ける事が出来る様になりました。
これで車中泊もまた少々快適になりましたかね!
後はリアゲートを内側から閉める際の取っ手の様なモノが欲しいところ、使えそうなモノをネットでポチッとしたので、現在宅配待ちで~す。