忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

現日書展にむけてスタート

2013-05-15 23:09:05 | 教室
あっという間に、5月も半ば。

そろそろ夏の現日書展に向けて、スタートです。

麗川会でも、もうすでに「今年は何を書こうか」と準備を始めています。



阪東橋の教室にいつも来られるYさんの作品です。

中国の唐時代の代表書家、顔真卿の行書作品「祭姪文稿」です。

力感溢れ、それでいて強靭な線質、押し出すような向勢を特徴としています。

安禄山の乱で亡くなった従兄弟を痛む草稿で、顔真卿の激しい感情を表現しなければなりません。

半切に3行を4本の力作です。(作品の並べ方が曲がってしまっています)

Yさんは、お仕事やお孫さんのお世話で忙しいにもかかわらず、

非常に努力家です。

私もその努力に報いたいと、先日作品をお預かりして、添削をしました。

私が添削をすると、ついつい真っ赤っかになってしまうのです。

Yさんには、折角書かれたのに失礼かもしれませんが、

「少しでも良い作品を書いていただくために、たくさん添削をします」

と言って、ご了解をいただきます。

でも、上からなぞっているだけのようで・・・

なかなか激しい感情表現は難しいです。


現日書展は8月初旬に上野の東京都美術館で開催予定です。

どなたでも、ご出品いただけます。

出品要項など関係書類は、現日会事務局宛に請求いただければ、

お送りします。

現日会事務局の連絡先は現日会ホームページをご覧ください。