忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

現日書展にむけて

2013-05-29 00:10:09 | 教室
先日の上大岡でのお稽古に、
Aさんが、タブレットを持ってこられて、
私のこのブログを広げられました

すると、Aさんの周りに全員が集まり、口々に、
「孫に出してもらって一度見たけど、自分だけではなかなか見られない。」とか、
「主人に出してもらったけど、自分ではどうやって探すのかわからない」
と、おっしゃっていました。

このブログをいち早く見ていただく方法は、
「忘己利他 gooブログ」で検索していただくと、
一発で出てきます。

検索で出てきたら、
「お気に入り」に入れていただくと、
次からはすぐに出ますので、
度々ご家族の手を煩わさずに済みますね



このところ、夏の現日書展の作品作りに、
出品者は頑張っておられます。

決して全員が出品するわけではありません。

出品しなさいと、無理には申しませんが、
目標を持つことは、上達の早道ですので、
臆することなく、できるだけ積極的にとお薦めしています


空海の風信帖を書かれたAさんの作品です。
初めての原寸臨書にもかかわらず、見事です

 


空海が最澄に宛てた手紙 3通です。
一通目の書き出しが「風信雲書…」で始まることから、風信帖と名付けられています。
空海は、真言宗を開き、弘法大師とも呼ばれます。
平安時代の初期、橘逸勢・嵯峨天皇とともに「三筆」と呼ばれ、優れた書家として名を馳せた一人です。
この風信帖は、三通それぞれ趣が違い、懐が広く重厚感があり、手紙には珍しくゆっくり書かれています。
かつて実物を見たことがあるが、とても平安時代から長い年月経ているとは思えないほど、その立体感に感動しました。


粘葉本和漢朗詠集(でっちょうぼんわかんろうえいしゅう)を書かれたTさんの作品の部分です。




平安後期の優れた3人の書家を、初期の三筆に対して「三蹟」と呼び、
その一人藤原行成が書かれたと言われていますが、定かではありません。
気品があふれ、漢字と仮名が見事に調和し、料紙も実に美しい。
仮名の古典は、「切」といって、部分的にしか残っていないものが多いのですが、
これは、上下2冊に分かれ、見事に完本で現存しています。

Tさんは、昨年からこの作品を書き続けておられ、
上巻下巻ともに全て書かれました。、
そのうち今回は下巻のお得意な部分を書かれています。
半壊紙1枚書くのに約1時間。今回はそれを12枚書かれる予定ですが、
ここ数週、お稽古のたびに1セット12枚の新作を持ってこられます。
凄い努力に脱帽です

教室の皆さんの頑張りに、
私も背中を押され…
やっと草稿ができました