藤沢周平作品所感５

今日の体重：９４．７ｋｇ（－１０．０ｋｇ）２００６．０２．０１～減量開始：１０４．７ｋｇ

 【海坂藩】を語る…
 
「海坂藩」（うなさかはん）…藤沢周平の多くの作品で登場する架空の小藩であるが，モデルとなっているのは，藤沢周平の故郷「山形県鶴岡」の「庄内藩」だといわれている… 海坂藩は，藤沢周平の「心の故郷」である…

海坂藩城下町の真中を貫いて流れる「五間川」は，鶴岡市内を流れる「内川」…海坂藩の城はいうまでもなく「鶴ケ岡城」である…熱心なファンは，作品を片手に鶴岡市とその周辺を巡って楽しんでいるとのことだ…

本を読んでいると，思わず地図を作ってみたくなる…藤沢周平の海坂藩の精密な描写に「地図作成」の意欲を掻き立てられ，地図を独自に作ってしまうファンも多いらしい…「海坂藩地図」なるものがインターネットなどでも数多く発表されていた…

～海坂藩の描写の一例～

「暗殺の年輪」より…
「丘というには幅が膨大な大地が町の西方にひろがっていて，その緩慢な傾斜の途中が足軽組屋敷が密集している町に入り，そこから「七万石海坂藩」の城下町がひろがっている。 城は，町の真中を貫いて流れる五間川の西岸にあって，美しい五層の天守閣が町の四方から眺められる」

「藤沢周平のインタビュー録」より…
（郷里「山形県鶴岡」の思い出について…） まず，風景を挙げ，四季の変化の激しい「月山」の魅力を語りながら…「そういう土地にすんでることが，とても嬉しくて，好きで好きでたまらない」… （「海坂」の名づけの理由について…）「海辺に立って一望の海を眺めると，水平線はゆるやかな弧を描く… そのゆるやかな傾斜弧を「海坂」と呼ぶ」…「海坂」…とても美しい言葉だ…

それがしの実家「西川町吉川」からの「月山」の眺めも素晴らしい…故郷は遠きにありて思うもの…