EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

マスタークラス

2012年04月23日 | 日記
今日、リコーダー現代音楽のマスタークラスがありました。
リコーダー科は現代音楽は必修なのですが、現代曲専門の先生がいます。
現代曲は、譜読みが大変なので、みんな積極的ではないですけどね。。。
演奏するのは私も好きなのですが、練習過程がつらい、、、、。
途中で断念した曲は数知れず・・・・。


さて、そんなこんなで、ドイツからリコーダーの作品を書いた作曲家が来て、
作品解説。

普段、バロック音楽を演奏する私たちは、演奏に、

「ねえねえ、BACHさん、ここはどうやって、演奏するの?
ねえねえ、モンテベルディさん、ここは、どのテンポで演奏してほしいの??」

「ねえね、、ここシャープ抜けてるけど、わざと?」

って、聞く事はもうできない。



その点、作曲家がまだご健在ならば、尋ねる事が出来るのです。
現代曲の場合、ほとんどの場合解説もついていますしね。
でも、それぞれの音楽記譜法が違うので、読み解くのは、なかなか至難の業・・・。
リコーダーの演奏方法を知らないで書いている人ももちろん沢山いるし。


今回Alex ARTEAGAさんが音楽院に来て、講座をひらいてくれました。
彼の音楽は演奏家にとても親切兼、リコーダー奏者とリコーダーのYAMAHAバスの可能性を探り、
そして、彼のプロジェクトは、20年に及び、YAMAHAバスだけを使い、プロジェクトを続けていくそうです。

たまげたことに、

今作っている曲は、

中音域のレの音 だけを使い、曲を作る。

リコーダーは、いろんな運指 + 息の加減 で音が変えることができます。

そのテクニックを使い、運指をさぐったところ、
817通りもでてきたんですって!!!!

私が使うのは、せいぜい、3つかな。

そして、その前の作品は、 ドのシャープだけを使って、曲を作られ、その楽譜をみんなで考察したのですが、

彼らがいろいろと運指を探したところ、200何十通りかのドのシャープの音が発掘でき、
まあ、その中から演奏可能なものを取り出し、
その曲には、それでも、23通りの運指を使い、1曲が完成されています。

リコーダー1本の独奏曲、 一つの音だけしか出てきません。

運指を変えるという事は、音色が変わるということ。

817通りも探して、そのリストを作ってしまったんだから、
もう、狂っていると言えるとおもいます・・・・・。


今週、わたしは実際、そのドのシャープの 曲、 体験してみようとおもいます。


写真はリコーダーとは関係ないけど、ハープちゃんと、この前買った
コットン素材のドレスの一つ。
演奏会の衣装合わせように適当にとったものですが、UPしてみました。。。
楽ちん。これだと洗濯機で洗える&サイズもぴったり!
ハープと一緒だとモデルはなんでも絵になっちゃうので、なんてお得な楽器なんでしょう。。。