空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

銅と錫

2008-07-01 22:42:41 | 本の森
ハンドベルは「銅と錫(すず)」でできています。
教会の鐘は、いろんな音階のものがあって、それで音楽を奏でることができたと。
その練習をしよう、というようなことから、ハンドベルができたとか。
つまり教会の鐘も「銅と錫」からできている。

日本の鐘は? ハイ、これも銅と錫。
一緒なんですね。
一番大きなハンドベルの音を子供に聞かせると、思わず合掌する子も出るくらい(笑)

日本の鐘にも、音階ってあるのかな~というのが疑問だったのですが。
ひとつのお寺にひとつの鐘、っていうのが一般的かなと思っているので
なかなか聞き比べる機会ってないですよね。
大晦日のTV中継から推測すると、多少違うんだろうか、とはうすうす思っていたけれど。


『雅楽ーー僕の好奇心』(東儀秀樹・著)を読んだ。
雅楽師になるためにはほとんどすべての楽器、舞、歌を習得する必要があるのだそうで。
詳しい楽器の説明とか、舞についてなど、いろいろ興味深い話が載っていたのだけど、
まぁこういうのは興味のある人が読んでこそ・・・かもしれないので
「源氏物語で、源氏と頭中将が舞った“青海波”とはそうか、こんな装束で、こんな感じの舞なのか」
とか知りたい方にはうってつけです。

篳篥を吹いたところ、イルカが集まってきて音にあわせて遊んだ・・というエピソードも素敵


ええと、その中で雅楽の「調子」について触れている部分がある。
それぞれにキーになる音が決まっていて、その音に対して方位とか四季、色、内臓とかが決まっていたのだとか。
勝林院は阿弥陀如来、死者を弔う回向の仏様だから、木の葉の落ちる(=秋)物悲しい音(平調=ミ)の鐘の音。
来迎院は薬師如来で祈願の仏様だから、鐘の音は双調(=ソ)、若葉の萌え出る春の喜びの音、とか。

平安時代の人たちって、いろんなこと考えてたんだね。

平安京は、帝の住む内裏を中心に、北は盤渉調(シ)、東は双調(ソ)、南は黄鐘調(ラ)、西は平調(ミ)という、荘重な鐘の音に包まれていたかもしれない・・・(どうやら当てはまっているものもいくつかあるらしい)
なんてきくと、思わず
「そうだ、京都に行こう!」
という例のCMを思い出しちゃうなぁ。

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4 コメント

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京都いきたい・・・ (きよみ)
2008-07-01 22:52:30
「銅」を「なべ」と読んだ・・・
疲れてるのか・・・私・・・
京都行ってのんびりしたいな~

しずくさん、音楽がマニアックだと思ってたけど、書籍までも・・・
とても難しそうな、でも面白そうな本ですね
返信する
>きよみさん (しずく)
2008-07-01 23:13:13
それは疲れてますね・・・大丈夫ですか??

ジャンルは違うけど、きよみさんだって十分マニアックよっ。きよみさんに言われるとは思わなかったなぁ!!(笑)

今は少しおべんきょモードなのです。
ただそれだけよ~。

いつか京都へもご一緒しましょう♪
返信する
この本は読んでない (まいける)
2008-07-02 14:11:48
ちょびっと面倒な本かなという気がしていたけど
しずくさんの言葉で、今、読んでみる気まんまん。

>>>ハンドベルは「銅と錫(すず)」

そうなんだ…へぇへぇへぇへぇ~。
すんごい高いのは銀なのかと思ってた。
そうだよね…
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>まいけるさん (しずく)
2008-07-02 15:06:16
面倒な本、の括りには入らなかったけど。そう堅苦しいこともかかれていなかったです。マダムならOKだと思うよ。
東儀さんの演奏する楽器が不思議で、はっきり何なのかっていうのが知りたかったんだよね。BGMはもちろん東儀さんの演奏で、ド~ゾ~
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