『消えていく日に』加藤千絵 を読む。
特別なことがある日だけが記念日なわけではない。
毎日にものすごく特別なことが起こり続けるわけでもない。
平凡に思える日にもいろいろなことが起こるし
でも気に留めていないとどんどん忘れ去られて消えていく。
なんとなくそんなことを考えながら
読んだ本でした。
美しい装丁と、9つの短編。
そんなことあるなぁ、と共感したり、
情景を思い浮かべたりしなが . . . 本文を読む
『本の本』絵:寺田順三 文:横山犬男 を読む。
読む、というより、
架空の絵本の表紙を眺めながら(動物が何かしている図)
紹介文を読んで
その中に流れるのはどんな音楽かなぁ…と空想する、という感じの本なのです。
元になっているものの解説はちゃんと後半でされているのだけれど
ああなんて、私には音楽の知識が足りていないのか…
もっといろんなジャンルの、せめて有名どころだけでも押さえていたらば
. . . 本文を読む
『ありえないほどうるさいオルゴール店』瀧羽麻子 を読む。
時に音楽は、言葉以上に「想い」を伝えます--。
確かに。
どんな内容の本なんだろう?
「ありえないほどうるさい」しかも「オルゴール」が?
あんまり想像できないけれど…
と詠み始めた本。
耳の聞こえない少年。
音楽の夢をあきらめたバンド少女。
不仲だった父の法事で帰郷した男性。
長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。
その . . . 本文を読む
『窓の向こうのガーシュウィン』宮下奈都 を読む。
家出した父、家庭を顧みない母。
ずっと欠落感を抱えて生きてきた“私"。
その理由はといえば
人の話を聞こうとすると、雑音で聞こえなくなってしまう、ということ。
聞こうとすればするほど、雑音で途切れ途切れに。
ちょっと切なかったね、この設定。
自分の娘に対して
「もしかして…?」
と思ったことがあったから。
主人公が、聴き取れる人たちや、居 . . . 本文を読む
またもや台風接近中。
毎年チャリティーコンサートを開催してきました。
きっかけは東日本大震災でした。
始めて数年は赤十字社を通して義援金として送金していましたが、
最近は直接自治体にお送りしています。
福島県と●●。
●●には、その年被災されたところを入れてきましたが…
あまりに多すぎはしないでしょうか。
被災される地域が。
助けが必要となってしまう状況が。
そしてそれは、明日は我が身。
他人 . . . 本文を読む
お天気に誘われて、ポーラ美術館へ。
あー、ルドンだ。
寄生獣…?
いろんな人に影響を与えているようです。
あ、こんな絵もかくんだ。
モネの絵を光の間にしてあったり。
ゆっくりゆっくり見て回って
少しだけ絵葉書を購入して
ゆっくりドライブして帰ってきた休日でした。
. . . 本文を読む
横濱Musica Festa に参加してきた。
今回はアンサンブルクラスへの参加。
午後から受付開始だけれども、
公共機関の都合上、午前中案外早い時間から移動…
到着して早めのお昼。
空腹でないと、体に音が響かないんだけど…といいつつ
なぜかがっつり系のランチ。
(値段的に、こんなに大盛とは思っていなかったの。
これでも「ごはん少な目」ナノデス。)
同行者のもすごかった!
(ど . . . 本文を読む
久しぶりに帰省客。
出かけた先でガチャガチャがあったから、とお土産をもらった。
普段首輪をしていないおふたり。
(理由は、先住ネコに首輪をしてみた際、
首が閉まってしまうのではないかというくらい
取り乱したのが恐ろしすぎて、以降首輪をしていません)
いったいどんな反応をするのかと思ったら
硬直! でした。
さっさと記念撮影をして、終了。
かわいいおみやげありがとう。 . . . 本文を読む
『キネマトグラフィカ』古内一絵 を読む。
映画がフィルムだったころ、老舗映画会社に勤めた同期六人。
働く事情も夢も、六人六様。
けれど自分の信じた道を必死に進んでいた。
あのころ、思い描いていた自分になれているだろうか?
同期というのは、懐かしくもあり、
若いころを変に思い出して(その思い出が痛いものであったりすると)
複雑な思いになったりする、ちょっと複雑な人たちだと思う。
仲間でもあり、ラ . . . 本文を読む
『風の向こうへ駆け抜けろ』古内一絵 を読む。
地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。
男性社会の中で奮闘する…
のは、そりゃあもう、もちろんです。
それはある意味、想像できる。
でも、周囲の人にもその人固有の人生、挫折、葛藤がある。
そんなことにも気づく本です。
女子ならではのきつさもある。
ならば男性騎手なら、あの才能にあふれた彼ならどうなのか。
彼には悩みはないのか。
地方競馬の . . . 本文を読む
『猫は抱くもの』大山淳子 を読む。
沢尻エリカ主演で映画化、
結局映画はみていないけれど、そのビジュアルを散々目にした後で読んだ。
…いったい、沢尻エリカはどの役を演じるんだ!?
と、全然わからなかった💦
設定かえてたのね…💦
幸せの形は、十猫十色。
「人間と猫は、一緒にいたほうが幸せなのか?」
私には答えはないけれども。
めぐりあわせだからね、というのには大きく頷くし、
縁のあったネ . . . 本文を読む
『ウドウロク』有働由美子 を読む。
だいたい同年代の有働さん。
朝の番組で大人気(?)←みていないので特別な思い入れはない…
でも番組を見ていなくても、
彼女の話題はなにかと耳に入ってきていたし
降板のことも、退社のことも、この秋からの出演のことも
それなりに知っている、ので
実際どんな人なのかと、遅ればせながら💦
それなりに長く生きてくると、そりゃあ、ピュアばかりではないですよ。
そうそう . . . 本文を読む
エアコンをかけた中で寝るのが、超絶苦手。
翌朝のだるさとか、膝等の痛みとか、夏風邪につながるから。
でも今年はそんなことは言っていられない。
無理やり窓を開けて、自然の風で寝ようとして
汗だくで目覚めた夜が何度あったことか。
熱中症になってしまうかもしれないと、危険を感じて諦めました。
結果、ダルイ日々を過ごしております…
寝るときはお母さんと一緒。
そう決めているらしい2匹のネコが . . . 本文を読む
『図書室のキリギリス』
バツイチになったのを機に、資格を持たない“なんちゃって司書”として
高校の図書室で働きはじめた詩織さん。
学校にこんな司書さんがいたらいいな。
一緒に本を選んだり、話したり。
いや、大人にとっても。
こんな人と本の話をしてみたい。
前任者の方の、作ろうとしている場所も行ってみたくなるようなところだった。
司書さんでなくてもいいから、
だれかと本の話をして、知らな . . . 本文を読む
『ふたつのしるし』宮下奈都 を読む。
美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。
早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。
遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の〝ハル〟。
出会う前までの、ふたりの所在なさ
周囲から浮いている感じが
生きにくかった過去の自分にも当てはまる気がして
心が痛かったのです。
みんな幸せになれますように。
. . . 本文を読む