天狗の台所、というドラマをなんとなく見ている。
ニューヨークに住んでいる弟(中学生くらい?)。
夏休みだというのに親は忙しい忙しいとたまの約束も反故にして、
カードを渡して「これでちょっとどうにかやっておいて」って感じで出かけてしまう。
そのカードを使って、日本に住む兄のところへ来ちゃう、っていうのもまぁなかなかすごい設定。
怒った親が、カード差し止め!帰りの旅費は自分でなんとかしなさい!
と突き放す。
夏休み中かけて稼がなきゃなぁ…(今ここ)
だけど田舎の山奥の一軒家に住んでいるお兄さん(天狗なので背中に羽があったりする)、
稼ぐ手段は特に持ち合わせていない。
天狗の力で何かをするとかではなくて、
スローライフで丁寧な暮らしをひとりでしているのを、
淡々と綴っているって感じのドラマなので、
劇的なことは起きない。
身近では誰も観ていないだろうと思っていたら、
ひょんなことから「私はこのドラマを観ていてね、…」といい出した人がいた。
「実家がちょうどあの風景と一緒なのよ、懐かしくてね」とのこと。
一世代か、ふた世代前には竈門とか三和土とかがある家が普通にあった気がする。
おにぎりをどこかで買う、なんてことも子供の頃はなかったなぁ。
近年家で採れたものをお裾分けしていただく機会が増えた。
庭で採れた柿(80個くらい)とか、
蕗一抱え(もはや束ではない)とか、
ハーブの山とか…。
ありがたいけれど、知識のない私にはその量をどうしたらいいのかわからない。
でもちゃんと下ごしらえして、手間をかけて、おいしく食べられるようになんとかしてみたりする。
手を動かしながら、ずっと台所にいた祖母の背中を思い出したりもする。
今夜は無農薬の国産レモンでレモンカードを作り、
きゅうりとパプリカでピクルスを仕込んでみた。
夜中の魔女時間(笑)なんてやっていた時期もあったのにね。
すっかり億劫です。
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