黒づくめ

朝から不機嫌この上ない。
理由はわかっている。
要するに、調整役でいることに疲れてしまったのだ。

でも、今日はいろんな人と会うし、
その人達は、私の不機嫌の原因では全くないのだから
不機嫌を伝染させるようなことはしたくない。
会う時間は迫ってくる。
それまでにどうやってこの気持ちを浮上させればいいのか・・・

と思いながら支度をして、鏡を見たら「黒ずくめ」な自分ができあがっていた。
全身、黒。無意識にこの取り合わせを選んでいた。
気分も真っ黒、背負っているオーラも今なら渦を巻いて真っ黒なんじゃないだろうか。
そんな雰囲気の大柄な女。だめだ

「だめよ～、黒はね、落ち込んでいる時に着ていい色ではないのよ」
というハンドベルの先生の声が聞こえるようだ
“のだめ”のような部屋に住み、
スパンコールがついたような服を「普段着としてもかわいいよね～」といい
「みてみて！　のだめのバッグ～」と嬉々として見せてくれる先生・・・。
社会人の息子さんがいるのに、ご主人と光線全開なデュエットを見せてくれる姿を思い出したらなんだか脱力してきた。
そうだ、明日お会いするのだった。
　
脱力といえば、最近マイブームの“栗コーダーカルテット”。
東京に住んでいれば、今頃山野楽器でIL DIVO のフィルムコンサート行けるのに
イブにはヤマハ銀座店で吉沢先生と栗コーダーのコンサートを聴けるのに・・・
とイジイジしていたんだけれど
昨日、栗コーダーの中でもとりわけ注目な近藤さんの
“ウクレレ・モーツァルト”を視聴したんだっけ・・・。
交響曲２５番のＰＶまで見た。
増殖する近藤さん
普段の（といってもコンサートの時にお会いしただけだから勝手な想像ですが）
温度の低さからは想像できない、音楽には熱く向き合っているんだ・・・
という演奏。また神様来てるんですね・・・
ウクレレでモーツァルトをやろうと思うんだ。ものすごい多重録音。
なのにぴったりあわせる技。ウクレレ独特の脱力な音色。
そういえばコンサートの時も「最近ウクレレづいていて」といって
サウンド・オブ・ミュージックをウクレレで弾いていたっけ。
ちょうどこれを作り終えた頃だったのかな、と思うとジクソーパズルの一片が収まったような感覚だ。

なんとなく、楽しくなってきた