空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『人間の絆』

2016-10-12 23:05:05 | 本の森
『人間の絆 ソウルメイトをさがして』江原啓之 を読む。

18歳の時に声楽家への道をあきらめさせた先生。
曰く、「江原さん、お金も才能のうちですよ」
先生の公演のチケットを何十枚単位で購入される、他の生徒さん。
このあたりは、そういう世界でもある、というのは娘の習い事で垣間見た気がするから理解するところではある…

30歳過ぎて声楽への道を再び開いてくれた先生。
曰く、「君には素質がありますよ。もっと早くからやっていれば舞台に立つ人になれたのに」

江原さんがすごいのは
「どちらも私の人生に大きな影響を与えてくれた、
かけがえのないソウルメイト」
と言えるところだと思う。


とても親しい、大好きな友達なのに、その人の成功や幸せをねたんでしまう。
そんな自分が嫌になる。

そんなときもあるよね…

「嫉妬心は向上心に切り替える」

悔しいと思う気持ちにふたをしようとした私は
表面上は「すっごいはやく割り切ったよね…」と周りに言われるくらい早かったらしいけど
いまでもひょんなときに顔を出してしまう苦い思いに嫌になることがある。
うまく対応できなかったんだなぁ。


これはわりあいうまくいっているんじゃないかと思っているのだけれど
「里親が盲導犬を社会に送り出し、陰ながらその活躍を祈るように
子供が自分の人生に向かって羽ばたいていくのを、親はほほえんで見送りたいものです。」


風邪ひきさんで仕事を休んでしまったという
ちょっと気弱な日に読んだ一冊でした。

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