空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『かがみの孤城』

2018-05-15 22:57:44 | 本の森
『かがみの孤城』辻村深月 を読む。

本屋大賞になって、話題の本。

鏡の世界で謎を追う不登校児

なんて紹介されてしまうと
「ん?」
と思わなくもなかったのです。


でも読んでよかった。

心が痛くて
自分自身の、とても生きにくかった中学時代を思い出し
辛かった日々や
どうしてこうなった? と自問自答した気持ちを思い出して
行き場のない気持ちになったのも確か。

でも、救いがあってよかった。



「そんなのはおかしい、と感じる。
助けたいと思わないわけじゃない。
でも手を差し伸べたら、今度は自分が標的になる。
それが怖くて、どうすることもできない」


これは人が入れ替わっても
いつもついてまわるんだね。
おかしなこと。

つまりは、どんな場所でも
もしかしたら学校でなくても
起きうることなんだよね。


私なりに、それに対する対処法というか
自分のスタンスは確立してきたつもりだけれど。

読んでいて、ハラハラと涙がこぼれるお話でもありました。



私が一つ言えるのは
あんな担任の先生だったら、サイアクだ。
どうが現実にはそんな人がいませんように。
(両方の話くらい、きちんと聞いてほしい、という点で。)


この本は図書館で予約して、やっと順番が回ってきたのだけれど
借りる際に
「このあと、90名近くの方がお待ちなので…期日通りの返却をお願いします」
と言われた!
恐れをなして、半日で読了。

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