ある日、ヤング朴竜は一日に何度も羽田空港と六本木の「アジア会館」を往復することになりました。
一人目の女の子をチェックインさせて空港へとんぼ返りです。
モノレールや地下鉄を乗り継いでの「アジア会館」へ途。あれやこれやを話してるうちに、あ、この人は悪い人ではないと思ってくれたのでしょう。少しずつ打ち解けてくれました。
「これから空港へ戻るけどちょっと待っててね。君の友達連れて戻るから。ゆっくり休んでてよ。」と不安気な表情の女の子を残し空港へ戻りました。
そしてまた別の女の子をピックアップして「アジア会館」に戻ってきたのですが、レセプションで確認のところ部屋はひとつしか予約されてないようです。確か今日は5人ほどピックアップする予定です。
オーナーに電話すると「お、朴ちゃんご苦労さん!どうせ夜になったら車で送って貰うんだから幾つも部屋なんか要らねえんだよ。」
「オーナー、だってこれ2人部屋ですよ。夜までだって5人いたら窮屈で可哀想ですよ!俺入れたら6人だし、ホテルの人に怪しまれますって!」
「ん~。まっ、いいからいいから、朴ちゃん女の子に囲まれて羨ましいなあ~。あ、分かってると思うけど、お手付きしたら怖いよ~。 真面に就職できなくなるよ。あ、その時はウチに就職すっか?」等とふざけ脅してくるんですね。
ひとりずつ、ある時はふたり一度にピックアップしてなんとか5人を部屋に纏めましたが、シングルベッドが2つの部屋に5人の女の子。可哀想にゆっくり休める訳がありません。ご飯だってロクに食べてないし。
ヤング朴竜。女の子が可哀想になって近くのほか弁で自腹で買い出し。
狭い狭い部屋で肩を寄せ合って弁当を食べました。
なんだか、私、彼女達に申し訳なくて、キマリも悪くて、ちょっぴり切ない気持ちにもなって、鼻を啜りあげながら、一緒に弁当を食べたのでした。