クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

朴竜のイチルノゾミ 第一話

2020年09月02日 | ちっちゃいおっさん

それは200956日のことです。


冷たい霧雨が降る灰色の空の下、バンドメンバーは横浜線沿線の病院の集中治療室に集まりました。


そこでは、同年1月にNHK 「熱血!オヤジバトル2009」で福岡パレスホールで一緒にステージに立った友人のその命はもう直ぐ尽きようとしていました。


その友人はまだ若いのに2月に脳梗塞で倒れ術後回復に向かっていた筈が、何が原因か分からぬままに病状が悪化したよう。


メンバーの「危篤」の報に信じられないまま全員が慌てて駆け寄ったのでした。


奥様からはあと数時間の命と告げられました。


もう意識が混濁している友人はメンバーの問いかけも聴こえていないはず。


だけど、ひとりひとりが手を握り、足を摩り、髪の毛を梳いてやると、う〜んと細く唸り、身体をビクッと動かすさまに、それは反射でなく僕らバンドの最後の遣り取りであって欲しいと願いました。


奥様は、良かったね〜 皆んな来てくれたよ〜 とずっと語り続けてくれます。


3ヶ月間の濃密な時間を経たその覚悟からか、優しく飾り気のない態度、実は疲れていたのだと思います。


僕らメンバーはずっとそばにいたかったのですがそれは許されず、各々が泣きながら最期のお別れを告げ治療室を後にしました。


日付が変わる前、友人は亡くなりました。享年42歳でした。生きていたら53歳かぁ。


今更、こんなことを書いてどうなるものでもありませんが、感謝を込めて思い出すことが供養になると思いたいな。


家族や友人など大切な人達とは、心からきちんと向き合わないといつまでも後悔が残るよと言う自分への戒めと後悔でもあります。


何話になるか今は分かりませんが、お付き合い下さいませ。










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