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郷土資料館の香り

2010-10-16 | 思うこと
縄文土器や民具に興味があって、青森県内の郷土資料館を見て歩くことがあります。
青森は遺跡の多い土地なので、近年の開発によって調査が進み、各市町村ごとに発掘された土器や石器などの遺物が展示されています。
小さな資料館であっても意外と素晴らしい土器が展示されていたりして、そんな土器に出会うことが楽しみの一つになっています。でもそんな資料館は見学者も少ないらしく、せっかくの歴史遺物がもっと多くの人に鑑賞されるような方法はないものだろうかとも思います。

民具は近年まで実際に生活を支えていたため、未だ数も多く残っていてその価値も低く見られているのが展示法を見てもわかります。
民具を展示している場所はどこも同じように黴のような古い香りがします。
生活道具として生きていた頃は、きっと木や煤や食べ物などの、今とは違う香りがしたはずです。
役目もなく置かれている民具ではなくて、生きて働いている民具を見てみたいと、この頃よく思います。
きっと全く別の表情を見せてくれると思っています。