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揚亀園

2010-10-25 | 名所 旧跡
津軽藩ねぷた村の中にある揚亀園は明治時代に作庭された庭です。
大石武学流の代表的な庭園ということで、弘前市の日本庭園巡りにははずせません。

日本庭園といえば寺社庭園・武家庭園・大名庭園としての成立が多い中、青森県内の日本庭園は商家や豪農の作る個人の庭としての庭園が多い。
そして近代以降の作庭が多く、中央から離れていても文化を求める個人の気持ちの現れなのか、競い合うように作庭をしています。
京都から来た造園法といわれた「大石武学流」も、元であったはずの京都では全く知られずにこの地方だけに存在する流儀であって、津軽の負けず嫌いな一面を表しているとも感じます。

揚亀園も一実業家の造った庭園で、津軽の日本庭園としての流れを正しく踏襲しているようで、そんな意味でも代表的なのでしょう。
この庭からの岩木山は茶室の前からしか見えません。初期の頃の周囲の樹木や町並みなどは分かりませんが、茶室に上げる客に対してだけ一番の景色を見せるための「もてなしの庭」だったのかもしれません。