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巨木の杜 七崎神社

2010-09-09 | 巨木
巨木巡りをしていると、人間よりもはるかに永く生きている生き物の命の力を感じることがあります。
そんな巨木が何本もある場所は、何か特別なものがあるのではないかと思えてなりません。

八戸市の豊崎にある七崎(ならさき)神社は、明治時代の神仏分離令まで南部糠部三十三観音の第十五番札所だった神社で、現在でも元の観音堂が残っています。
南部糠部三十三観音では鳥居のある観音堂が多く、神も仏も民間信仰もすべて一緒に祭り受け入れてきたこの地方の精神性を感じるのですが、七崎神社だけは近くの寺に観音像を移していて、逆にその事がこの神社の何か他とは違う歴史を想像させます。

七崎神社には八戸市指定天然記念物の3本の杉の木がある他、サワラと思しき老木と今まで調べてもデータの出てこないモミまたはイチイらしき巨木があります。
そんな主だった樹木以外にも、充分大きく育っている大木が多いこの社は、樹木の生命力がみなぎる不思議な場所です。





本堂右奥にある巨木 樹種が特定できません。樹皮はモミのようで葉はイチイに見えます。





青森のパワースポット

2010-09-08 | 名所 旧跡
今日は旧暦の8月1日で、岩木山では「朔日山(ついたちやま)」のご来光を拝むために未明から山に登っている方も大勢いたのでしょう。Twitterを眺めていると今年のご来光は綺麗だったのが分かります。

パワースポットが流行しているのか、書店には関連雑誌が並んでいます。
青森県内のパワースポットとして紹介されている場所もありますが、個人的に青森のパワースポットBest1はこの「朔日山」の岩木山頂ではないかと思っています。
いつか私も参加したいと思いつつ、未だに果たせずにいるのですが。
主だったパワースポットといえば、恐山と十和田湖と岩木山でしょうか。岩木山は山自体が信仰の対象で、山麓にいくつもの宗教施設がある他、津軽地方の日本庭園の作庭にあたっては借景として重要であるとも言われています。
津軽地方では「岩木山の見える住宅地は土地価格が高い」とも聞きますが、本当のところはどうなのでしょう。

パワースポットとしての条件を考えてみると、自然の力と多くの人々の信仰心が融合したものとも読み取れます。いわゆるトンデモな話ではありますが、景勝地や湧水、奇岩が祭られるなど、自然の中にある理解不能な事象に神様の存在を感じた昔の人の精神性は今でも人の心の中に生きている。不安な世相だからこそそんな古い記憶が意識の表層に出てくるのかもしれません。







夏でも温泉 ポニー温泉

2010-09-06 | 温泉
だいぶ前にJammin's Body & Soulのジャミンさまからトラックバックをいただいてから、ずっと行きたいと思っていた十和田市のポニー温泉。
それほど遠い訳でもないのに、いつでも行けるというゆとりが裏目に出てましたが、暑さの続く日は温泉でさっぱりするのがいいだろうとポニー温泉まで出かけてきました。

露天風呂と大浴場は別になっているので、今回は大浴場を選択。
残暑続きの日の午前中、週末にもかかわらず浴場は貸し切り状態です。
泉質は青森県南に多い弱アルカリ性単純泉で、薄い緑色のツルツル感が強いお湯でした。
夏場だからなのか何時もそうなのかはわかりませんが、湯温が低くて20~30分浸かっていてものぼせない温度。ぬるめの温泉は暑い夏には気持ち良く、上がった後がさっぱりします。
サウナ、ラジウム陶盤浴、超音波流水機、打たせ湯など、飽きずにのんびり入浴できる温泉でした。





営業時間 5:00~22:00
入浴料  大浴場  350円(大人)
     露天風呂 500円(大人)


三戸城址の巨木

2010-09-04 | 巨木
三戸といえば三戸城址の桜が有名です。
復元された天守閣と桜の図はお約束になっていますね。

この天守閣の向かいには糠部神社があって、お社の前にはご神木となっている杉の巨木があります。
巨木の多い青森県ですが、杉の巨木はそれほど多くはなくサイズも10m越えはありません。調べてみるとこの三戸城址の『城山の杉』が青森県で主幹周の一番大きな杉でした。
あまり注目されることもありませんが、県内一の杉の巨木は確かに存在感があり、本来は谷間などの水分量の多い土地を好む杉が山の上にあるのも、鎌倉時代に南部氏がここに城を造営したのではないかという、まだ確証のない歴史を読み解く鍵になるかもしれません。

三戸城址は「城址」という言葉から連想するよりも急な山の上にあり、天守閣からの展望は盆地であるこの地域を広く見渡せます。天然の要塞として高く評価され、南部氏が盛岡に居城を移した後も大切にされていたというのも、ここに来て見るとよく分かります。


全国巨樹・巨木林巨樹データベースより検索

 






近代建築物の魅力 三戸

2010-09-03 | 青森
1996年に文化財保護法の一部改正によって「文化財登録制度」が導入されました。
それまで歴史建造物といえば明治以前の神社仏閣に偏っていた文化財としての認定が、明治・大正・昭和初期の建物まで含まれるようになっています。
「原則建築後50年以上経過し、国土の歴史的景観に寄与しているもの、当時の造形の規範となるもの、再現することが容易でないもの」これが文化財としての登録要件ですから、戦前の昭和の建物も文化財として認められるようになったのです。
青森県は古い町並みが数多く残っています。
高度経済成長もバブル期も県内の町並みの変化に打撃的な変化を与えず、経済的には厳しかったからこそ逆に近代建築物が残っている。そしてそんな町並みは希少であり魅力的でもあります。

三戸の町は近代建築物の宝庫ともいえる場所で、商店街を歩くと登録文化財の他にも古い木造の商店や神社仏閣が多く、桜の名所である三戸城址も徒歩圏内です。
南部糠部三十三観音の二十五番札所である悟真寺観音も商店街のすぐ裏手にあり、悟真寺の隣には縁結びの神様でもある三戸大神宮。

 

大正13年建造の佐滝本店は国の登録文化財で、鉄筋コンクリート造の店舗の奥には洋館も見えます。
現在は使われていない富田歯科医院は旧第九十銀行の建物でした。
こんな素晴らしい建物を使わずにいるのはもったいない。ギャラリーや休憩所などで使用しながら内部も見学できれば、町の魅力もアップすると思います。
商店街の西側は熊原川が流れていて、鮎釣りらしき釣り人を見かけました。この川には三戸城の水濠の役目があったはずです。
ひとしきり歩いた後には立花牛乳店でお土産に羊羹を買い求めました。地元新聞の記事にもなっていたお店です。
塩と胡桃の味がする昔ながらの味の美味しい羊羹でした。

北奥羽店味めぐり 立花牛乳店


佐滝本店
 
富田歯科医院







チャレンジド

2010-09-02 | 子供のこと
チャレンジドというのは現在では障害を持った子供を指す言葉として使われています。
私が発達障害について色々と調べていたのはもう10年近く前で、その頃読み漁っていた書籍からは チャレンジド=発達障害の子供を育てる親 だったように記憶しています。
先日ネット上を検索していた時に、「チャレンジド」の言葉が今では子供本人を指す言葉として使われている事に少し吃驚してしまいました。

奇跡の人と言えば日本ではヘレン・ケラー本人を意味しますが、本来はヘレン・ケラーの家庭教師であったサリバン先生を指しています。
もちろん障害を持つ子供本人も苦労をして育つわけですが、育てる側の努力は並大抵なものではないはずです。
発達障害の子供も見た目では分かりませんが、親子の係わりや生活スキルを身につけさせる場面では通り一遍の方法では上手くいかなくて、子供一人ひとりに合う方法を探し出すための試行錯誤で親は悩みます。
現実的な子育て方法が、ある子供では有効であっても、他の子供にも有効になるかといえば全く効果がなかったり逆効果であったり。オーダーメイドの子育て法を独自に作り出す他ないのです。

私には二人の発達障害の子供がいて、アスペルガーの次男は生活に必要なスキル(人との関わりや日常生活の技術など)はほぼ出来上がったと思っていますが、高機能自閉症の三男はまだまだこれからの状態です。
この二人を見ていると、育て方のポイント等は全く違っていますし、親としての態度も変えなくてはならず、全て最初からの組み立てが必要になってきます。
三男の登校拒否の傾向も差し迫った状態であり、親としてはもう一度奮起しなくてはいけないところです。


障害のある子は、神様からの試練としてその子を育てる力のある人の所に産まれてくる。だからチャレンジドと言うんだよ。

6年前に友人に言われた一言は今でも役立っていますし、宗教など関係なくこれが正解だ、という確信は今も変わりません。
こんな事を書きながら自分を奮い立たせようとしているだけなのですが。