老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

夏の和歌山へ  その④  ~粉河寺(こかわでら)~ 

2018年07月15日 19時28分27秒 | 旅行/色々な風景
 根来寺を後にして、少し北の紀の川市にある、粉河寺に向かいました。

 このお寺は、山号を風猛山(ふうもうざん、かざらぎさん)といい、天台宗系の粉河観音宗総本山ですが、西国三十三所 第三番札所になっています。
創建は宝亀元年(770年)に猟師の大伴孔子古が、ある晩に光明輝く地を発見し、発心してその場所に柴の庵を建てたのが始まりとされています。

 清少納言の『枕草子』や西行の『山家集』などにも記述があるなど、遅くとも平安時代中期・10世紀には観音霊場として著名であったようで、鎌倉時代には七堂伽藍、五百五十ヶ坊、広大な境内地と寺領四万余石を有していたと言われています。
 
 天正十三年(1585)豊臣秀吉の兵乱に遭遇し、偉容を誇った堂塔伽藍と多くの寺宝を焼失し、その後、紀州徳川家の庇護と信徒の寄進によって、江戸時代中期から後期に現存の諸堂が完成したようです。


 門前町の雰囲気の残る通りの先にある朱塗りの大門をくぐると、本坊、念仏堂、太子堂などの前を通り、「風猛山」の扁額がある立派な中門に到ります。

 本堂が見え始めますが、その手前にあるのが有名な庭園です。
庭園と言っても、通常の庭園ではなく、本堂の前庭とその下の広場との高低差を利用して作られた、日本庭園の中でも先例のない石組みの庭園で、この枯山水庭園は国の名勝に指定されています。

 この庭園の間にある石段を登り、いよいよ本堂に到着です。
この前の根来寺が貸し切り状態の参拝だったのに反して、この粉河寺では丁度巡礼バスツアーの団体と鉢合わせし、賑やかな参拝となりました。

 境内の先手堂や六角堂を拝観後、大門近くのお土産屋でこの地域特産で旬のモモを買い求めて帰阪しました。
今回も盛り沢山の和歌山巡りでした。(まさ)


大門前の石碑

朱塗りの大門

本坊などがある境内

面白い剪定の樹木

中門

本堂前の庭園

庭園

庭園

本堂

同上

同上

千手堂

六角堂

クスノキの根っこ