引き続いてマルタの巨石文明・紀元前の遺跡の紹介ですが、これらマルタ島とゴゾ島に20とも30とも言われている巨石神殿群を作った人たちはBC2,400年頃には不意というように姿を消して、その痕跡も辿れないようです。(まさ)
<タルシーン神殿> 島の東部の内陸部にあります。
入口 住宅街にあり、これが?という感じです
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神殿跡 テント式の屋根で覆われています
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同上 巨大な女神像の一部です
敷地内の草地に寝転ぶネコ。 マルタはネコの島としても有名です
<ハル・サフラリエニ・ハイポジウム地下神殿>
神殿の中でも、最大のハイライトとでもいうべき神殿で、地下の岩盤を削って作られた珍しい神殿です。
炭酸ガスなどに拠る崩壊を防ぐために、入場制限が厳しくて、1回に入場できるのは10名以下で、館内にてビデオで概要を見てから、案内スタッフに従ってイヤフォンガイド(日本語もありました)を付け、照明も僅かな中を狭い通路を手すりを伝いながら移動。
内部は3段構造になっていて、直線/曲線を使って岩盤を掘り、大小様々な部屋や通路・階段を築いています。地上に近い1層目がBC3,600~3,300年ごろ、一番下の3層目がBC3,000~2,400年ごろのものと推定されているようです。
出土品としては、国立博物館に展示されている「眠れる貴婦人」が有名ですが、7,000体にも及ぶ人骨もあったようで、墓地も兼ねていたようです。
いずれにせよ、石器しかない時代に、どのようにして造り、削った石を運び出したのかなど、まだ解明されていない工法が多い様ですが、兎に角ビックリ以外ありません。
残念ながら内部は写真も禁止の為、入り口の写真しかありませんが、それも住宅街の真ん中です。
<ジュガンティーヤ神殿>
ゴゾ島にある遺跡で、BC3,600~3,500年ごろに造られたとされていて、今回紹介する中では最も古い遺跡ということです。
入口 他の遺跡と比べると立派な入口です
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出土品
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神殿跡
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<カートラッツ>
巨石神殿ではありませんが、巨石を運ぶために使った跡ではないかとも言われているものの、正式には判明していないカートラッツ(轍跡)が各地で見つかっているようです。
今回は、マルタ島南西部にあるティングリクリフ近くで見せても貰いましたが、この巨石神殿の紹介の中で合わせて紹介しておきます。