老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

クマゼミ 続報

2018年07月26日 19時26分16秒 | 散歩中に見かけた風景
 ここの所クマゼミに関する報告が多いですが、今日もその続報になります。

 昨日までの差すような暑さが少し和らいだような気がする今朝、少しでも涼しい間にベランダの水やりをと思い作業中にふと見上げると、ベランダで鉢植えのハーデンベルギアの細い枝にクマゼミが一匹しがみ付いていました。

 昨年度にベランダの大きな植木鉢を殆ど撤去したので、今年はまだベランダではクマゼミの抜け殻を見掛けていませんが、今日のクマゼミはメスだったので、このままにしておくとまた7~8年後にはベランダで抜け殻が見られるのでしょうか。

 また、私の家の近くに大きなムクノキがあるのですが、良く見るとこの木の根本に直径が1cmより少し大きい多くの穴が空いています。クマゼミの幼虫が長い地中生活から抜け出してきた穴ですが、見上げると3mほどの高さにある枝の裏側に幼虫の抜け殻が沢山付いていました。
本当に逞しい生命力です。

 夕方に大阪では久しぶりに雨が降り、少し涼しく感じますが、明日からは台風の影響もありそうですし、今までの異常とも言える猛暑が少し変わったような気もします。(まさ)


自宅ベランダのハーデンベルギアの枝にしがみついているクマゼミ

同上アップ

ムクノキの根本にある多くの穴

3mほどの高さの枝の裏側にある抜け殻

天神祭

2018年07月25日 21時27分23秒 | 散歩中に見かけた風景
 今日は、大阪ではこの時期が一番暑いといわれている天神祭の本宮でした。

 天神祭は、東京・神田祭、京都・祇園祭とともに日本三大祭りの一つとして有名で、いつもは花火も上がる夜の船渡御(ふなとぎょ)を中心に見るのですが、今日は少し趣を変えて陸渡御(りくとぎょ)を見ることにしました。

 陸渡御は大阪天満宮を出た渡御列が大川で船渡御の船に乗るまでの行事で、今までこれを見たことがなかったので是非とも見たいと思い、15:30出発の1時間前には天満宮に着きました。

 インバウンドの人を含めて既に多くの人が楼門付近にいましたが、幸いにも格好の場所が確保できましたので、西日の厳しい中を約1時間を辛抱しました。

 定刻の15:30に催太鼓を先頭に行列の始まり。
総勢3,000人とも言われる色々な山車や講の行列を1時間余りにわたって愉しみました。

 今日はいつもと違った天神祭見物だったので、夕方からの大混雑を避け、早めに帰宅して、花火はゆっくりとクーラーの効いた部屋で冷たいビール/ウィスキーを手にしての見物となりました。

 今年天神祭見物で、一番気付いたのは警護の人や警察官の熱中症に対する注意でした。
折角の祭り見物が無事に終わるようにとの気持が伝わる呼びかけで、掛りの人の御心配と心配りが良く判り、思わず「ご苦労様!」と言いながら、カキ氷を食べたり冷たい飲み物を口にして、熱射病を乗り切りました。(まさ)


家の近くの大川で、準備が整った船渡御の奉拝船

同上

大川沿いは露店が一杯

橋の上では下を通る船渡御を見降ろさないように眼隠しの幕が張ってあります


天満宮の楼門前。(中では色々な山車が準備中)

催太鼓。赤い頭巾の人達はが願人(がんじん)と呼ばれます

同上

猿田彦

神鉾

地車

獅子舞

同上

傘踊り

四つ竹

傘踊り。子供たちも元気一杯

稚児行列

御鳳輦(ごほうれん)

面白い語源の言葉 その⑭   阿漕(あこぎ)

2018年07月24日 20時01分11秒 | 面白い言葉や語源など
 Goo辞書などでは、①しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。②たび重なること とあります。
 また、「あこぎな商売」あるいは、時代劇でお馴染みの「あこぎな奴よのお、お前も」というような使われ方でお馴染みの「阿漕(あこぎ)」という言葉の由来をご存知でしょうか?

 紀勢本線の津駅から一つ南側に「阿漕(あこぎ)駅」という駅がありますが、この地名に関する伝説に由来するようです。即ち、

 『阿漕ヶ浦(あこぎがうら)』は、神宮へ捧げる御供を調達する神聖なる禁漁池であるにも拘わらず、ある漁師(阿漕の平次と呼ばれる人だったらしい)がたびたび密漁をして捕らえられたという伝説から、いろいろな謡曲、浄瑠璃や芝居などに取り上げられ、“何度も禁を犯す”ことから上記のような意味で「あこぎ」が使われるようになったようです。

 しかし、例によって伝説に基づくお話には、色々と別なストーリーが付いて回ります。

◆江戸時代中期になって作られた、浄瑠璃(義大夫)の「勢州阿漕浦・鈴鹿合戦、平治住家の段」で初めて漁師の名前として「阿漕平治」という名が出たようですが、そのストーリーは

 “阿漕平治は母が病気で寝込んでいるため、伊勢神宮へ奉納するための漁場と知りつつ、病によく効くという「矢柄(ヤガラ)」という魚を密漁してしまいます。これで母の病気を癒せると嬉しがってわが家に帰ったのですが、あまりの嬉しさに浜辺へ笠を忘れてきてしまいます。この笠には名前が書かれていた為、役人が平治を引き立てて処刑をしてしまいました。
母の病を思っての孝行も水の泡。平治は簀巻きにせられて、海へ投げ込まれてしまったのです。”


というお話ですが、その後このお話しは江戸時代にお涙頂戴芝居として美化され、地元では、“阿漕平次は親孝行の息子”として尊敬されているのです。

◆平安時代の「古今和歌六帖」に「あこぎ」という言葉が出てくるのですが、その頃の話では、平治というのはただの密漁者で、母親が病気だとかそういう事情は無かったというのです

 
 因みに、世阿弥が改編した猿楽能「三卑賤」の一つに「阿漕」という演目があります。これは上記のような密漁問題を云々するのではなく、天命によって定められた漁師という生業と、殺傷禁止という仏教的倫理観との狭間で苦悶する一人の男の物語です。
因みに、「三卑賤」の他の二つは、鵜匠を扱った「鵜飼」と、猟師を扱った「善知鳥(うとう)」という演題で、やはり仏教的な倫理観と生業の間で苦悶するのがテーマのようです。


◆時には「アコギ」と聞いて、アコースティックギターと早とちりする人がいるようですが、これは全く関係ないようです。(まさ)

(この項は、五木寛之著「サンカの民と被差別の世界」<ちくま文庫>や、Goo辞書、WIKIPEDIAなどを参考にさせていただきました)


JR阿漕駅の写真(ankyo.net/chinmei/akogi/akogi.htmlより引用させていただきました)

真昼はクマゼミも一休み

2018年07月23日 20時16分40秒 | 散歩中に見かけた風景
 毎日のTV/新聞などでの報道通りに今年の夏の暑さは異常としか言いようのないレベルで、大阪でも同様です。
 電気代のことなど気にしないようにして出来るだけ家に籠ってクーラーの世話になり、外出は医者通い・買い物以外は、スポーツジム(これは少しは体を動かさねばと思うのと、風呂にある水風呂がもっと大きな魅力です)など最小限にしています。

 今日は偶々医者通いでお昼ごろに帰宅しましたが、流石にこの時間になると団地名物のクマゼミの鳴き声も聞こえず、良く見るとあちこちの木の幹にクマゼミが数匹ずつ休んでいます。

 去年も書き込んだと思いますが、私が子供のころにはセミといえば、ニイニイゼミかアブラゼミがメインで、樹木の高い枝をテリトリーとするクマゼミは数が少ない事もあり、運良く捕まえられるのは一夏に1~2匹程度という希少種だったのが、今では大都会の真ん中でも子供の手の届くような所で昼休みしているのですから自然環境の変化には改めて驚かされます。
 各地で多大の被害を起こしている集中豪雨や記録的な暑さも、この自然環境の変化の一環でしょう。

 そんなセミの写真と共に、今日の夕方ふと見上げた日暮れる前の真っ青な空に浮かんだ月齢10のお月さんの様子もお知らせします。(まさ)


団地の樹木で休むクマゼミ

同上

同上のアップ

まだ少し青が残る空に浮かぶ月齢10のお月さん

安倍政権の罪  その③ ~政治に対する倫理観欠如~

2018年07月22日 19時21分04秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 安倍首相に直接関わる「森カケ問題」などに関して、“丁寧な説明”という言葉を耳が痛くなるほど聞きましたが、これを実行したというようなことは国民の殆どが感じていないでしょう。

 多くの国民が感じている、森カケ問題に対する種々の忖度を招くに到った自分の姿勢などは全く反省せずに、「個人的にお金を受け取っていないから、やましい事はしていない」との開き直りです。

 このような姿勢は森カケ問題だけでなく、この時期の参議院議員の定数増加カジノの誘致策など、国民の多くが反対する他の多くの政策を充分な審議もしないままに強引に可決する場面が数多く見受けられますが、このような姿勢が他の閣僚や、改革が人事権を持つ官僚達に波及するのは当然で、現在の閣僚や官僚の余りにも酷い憲法の精神を無視した行いや内閣に対する忖度に現れています。

 一言で言えば“刑事罰に触れなければ良い”という姿勢で、そこには国民のために尽くすべき政治家や官僚達に求められる倫理感のかけらも感じられません。
このような人達が、平気な顔で“美しい国”とか叫び、道徳教育を本気で導入するのですから恐ろしい限りです。

 国民の規範となるべき立場の人としては、まず“君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠”という姿勢が要求されるのではないでしょうか。
そうでなければ、道徳などを口にする資格などないでしょう。


 また、外交問題についても、世界中がトランプ大統領に大きな不安を抱いている中で、いち早く擦り寄って一体性というよりは“完全な服従姿勢”を見せたことには、各国が驚きましたが、国民もビックリです。

 自分が“最重要課題”と位置づける「拉致問題」についても、言葉とは裏腹にトランプ頼みの方向は見え見えですし、このような外交姿勢では“独自外交”など一切期待できないでしょうし、東南アジアだけでなく世界各国から、日本の外交など相手にされないことでしょう。

幾らでも言いたいことはありますが、私のような庶民が幾ら言っても無駄でしょうし、そろそろこの 項を終わります。(まさ)