老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

セイロン・ライティアが開花

2021年05月21日 19時08分56秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)

 毎年通りベランダではセイロン・ライティア(キョウチクトウ科)が真っ白い花を沢山咲かせてくれました。

 今年は早い入梅の為か、折角の花が雨に打たれて少し可哀そうですが、いつ見ても可愛い花です。(まさ)


セイロン・ライティア 外側を向いていますので、撮りにくいです

夕方にライトで撮ってみました。こちらの方が判り易いです。

同上 アップ


淀川河川敷の最近の様子 

2021年05月20日 19時16分01秒 | 散歩中に見かけた風景

 ここの所、久しぶりに本格的な梅雨を感じさせるように連日の雨で、雨の合間をぬって散歩している程度ですが、植物の様子は都度変わっています。

 最近の様子をお知らせします。(まさ)


ヒナギキョウ(キキョウ科) 私の好きな花ですが、今年は天候が合っているのか非常に多いです。

同上

同上

カンパニューラ(キキョウ科)

同上

セイヨウヒキヨモギ(ハマウツギ科) 徐々に河川敷の主役になっています

シロバナマンテマ(ナデシコ科)

自生している桜のサクランボも真っ赤に色付いています

ハチク 竹藪の中はウグイスの声が良く聞こえますが、足元がぬかるんだりノイバラなども多くて完全装備で入るので汗だくです

同上 一度茹でておいて、煮物や吸い物、炊き込みご飯などに重宝しています

我が家の仏前は河川敷で摘んできた野草でいっぱいです。


脱炭素と脱原発ついて  その⑤ ~脱炭素・脱原発社会に向けて~

2021年05月19日 19時14分37秒 | その他

(この項は4回で終わるつもりだったのですか、コロナ問題に伴い在宅時間が増えたために、書き足している内に5回となりました。もう1回お付き合いください。)

 以上ある程度の無理を承知で、脱炭素や脱原発の大事さを述べましたが、この地球に最後発の生物として生まれ、厚かましくも先輩の生物たちが遺してくれた貴重な資源を使用させて頂いている人類として、これ以上地球の環境を悪化させないように心がけのは最小限に必要なことだと思います。

 というのは、客観的に見ても私たち人類は余りにも地球の資源を浪費したり、地球の汚染に無神経になっていると言われても仕方ないでしょう。

 従って、脱炭素や脱原発を目指す以上は、私たち人類は他の先輩生物との共存を図るために、化石燃料だけでなくあらゆる地球資源をもっと有効に使うと共に、地球を汚染しないように心掛けるべきでしょう。

根本的な省エネ/資源を目指す
・いわゆる先進国では、生活の利便性を求める余りに、余りにも資源が浪費されています。
人類の欲望を満たすべく、電力や交通手段/住環境を担う動力源の確保は止まるところを知らないかのように拡大していますし、衣食住環境もあり余る物質で満たされています。

・特に目立つのは食品ロスの問題で、2020年10月の農水省発表でも、年間に廃棄される食品の量は世界では13億トンという想像もできない膨大な量となり、食料自給率が38%と言われている日本でも何と612万トンという量になり、これは国民一人が毎日お茶碗1杯分を廃棄していることになるようです。

・世界中ではまだまだ貧困から抜け出せない人が多く、9人に1人は栄養不足だといわれていますし、いわゆる先進国内でも貧富格差は確実に広がっており、後進国並みの生活レベルを余儀なくされている人も多いのです。これが資本主義の定めと決めつけるのは、やはりおかしいでしょう。

・私がTV番組で最も視たくないのは、いわゆる「大食い番組」です。
片方でSDGs問題や温暖化問題を論じておりながら、このようなバカ番組を制作しているTV局など、とても信じられません。
やはり、SDGs問題や温暖化問題を取り上げるなら、放送局全体としてその根本にあるものを理解しておかなくては説得力など全くないでしょう。

 金さえ出せば全てOKと言うのではなく、先進国の多くの国民は、現在より少し位不便な生活でも対応できるはずです。 
SDGの事を真剣に考えるなら、恵まれている立場の人たちがある程度生活レベルを落としても、世界中のもっと多くの人が少しだけでもよりましな生活が送れるような仕組みを考えても良いのではないでしょうか。

 ましてや、世界的な傾向としても先進各国では人口増加が頭を打ち、人口減少に転じる傾向を見せ始めているので、これも世界的な省エネ/資源への大きな要因になりそうな気もします。


地球を汚さない精神の徹底

 炭素発生の元となる化石燃料の削減だけでなく、プラ製品/化学物質/原発など、地球環境悪化の要因となりえる物質の生産/消費に関しては世界全体として、更に厳しい規制と監視網を構築すべきでしょう。

 また昨年度日本で実行されたレジ袋有料化など、末梢的なことを取り上げても根本的な解決にならないことを自覚した上での対策が必要でしょう。

 例を挙げれば、脱炭素問題以外でも

・土壌や水質を汚染する農薬などの生産/使用削減や、森林資源などの維持拡充

・プラスチック製品製造者に、回収義務を負わせる。


◆誰が推進者になるべきか

 先日、(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-09/QP9OBMT1UM0W01)で、自民党の秋本真利衆院議員が“事故の危険性に加えて再生可能エネルギーの価格低下でコスト面のメリットもなくなるので、原子力発電は不要だと主張している。この考えは党内では主流の意見ではないが、将来的には理解を得られるとみている”と話した旨の記事を見ました。

 国会議員には全く興味がなく、この秋本議員も首相に近い議員だと言われていますので、その真意は全く判りませんが、自民党議員の中でもこの様な意見が出てくる可能性もあるのかも知れませんね。

 一方、野党はと言えば、旧態依然と言うか、自分の権益を守ることに固執して経営者や国会議員以上に保守的になっている労組を基盤とするために、現状打破の方針を打ち出せないのは明らかです。

 欧州での脱炭素化運動の大きな進展は、スウェーデンの環境活動家グレタさんなど若い世代の訴えが非常に大きかったようですし、西独が目標達成期間を縮めたのも若者たち活動の成果のようです。

 地球の今後の環境問題に若い人達が一番真剣になるのは当然ですし、これまで悪化させてきた張本人としての老人は、我々に変って環境回復を目指す若者たちに感謝と出来るだけの支援をすること以外には何もできないでしょう。

 日本では残念ながらまだ若い人達のこの様な活動がそれ程目立っていませんが、その内に必ずや声を挙げてくれ、大きな勢力になるでしょう。
なぜなら、日本では脱炭素と共に、脱原発がより切実で深刻な問題として立ち塞がっているからです。(まさ)


脱炭素と脱原発ついて  その④ ~脱炭素問題と原発廃止は両立するか?~

2021年05月18日 19時46分06秒 | その他

 いよいよこの項のハイライト部分に入ります。
「脱炭素」を唱えながら、「脱原発」を主張し続けられるかという非常に難しいテーマですが、絶対に避けて通れない事がらです。

◆原発は本当に、炭酸ガスを出さないのか?
 まず、原発は発電時にCO2を出さないことから、脱炭素の切り札だと主張する人がいますが、果してそうでしょうか?

 今迄の原発稼働の実績から見ていると、原発と言うのは結構故障が多い様ですし、長期間の連続稼働ではなくて定期点検とかいう事で絶えず運転停止を余儀なくされていますので、電力会社は原発のバックアップとして火力発電などを拡充して火力を動かし、両者バランスの中で増やしてきたので、結果としては完全な脱炭素対策にはなっていなかったということもいえるでしょう。


◆天然ガスは次善の策か?
 また、一部では燃焼時の二酸化炭素発生が少ない天然ガス火力に置き換えるべきだという意見もある様です。
 しかし、天然ガスの採取時には別の温室効果ガスであるメタンが発生するという事ですし、何よりも量は少なくなるかも知れませんが、二酸化炭素も発生します。

 こう見てくると、石炭や石油から天然ガスへの転換は当面の改善かも知れませんが、天然ガスの利用自体は、二酸化炭素及び温室効果ガスのゼロ化につながらない事は明らかですし、何よりも地球がはぐくんだ化石資源の食いつぶしと言うことでは大同小異でしょう。

 そうだとすれば、次善の策として、再生可能エネルギーへの完全移行までの過渡期のエネルギー源としては、石油/石炭/原発などの代替品として利用するとしても、その使用量や期限ははっきりと決めておくべきでしょう。


◆再生可能エネルギーの活用しかない
 このようなことを考えてくると、はやり脱炭素を目指すエネルギー政策としては、現在の科学水準としては最終的には再生可能エネルギーしかないと言う事になるでしょう。

 現在各国で、再生可能エネルギー即ち、太陽光/水力/風力/地熱/潮力、更に水素などへの切り替えを模索しています。

・それぞれに色々な問題点もあるようですし、各国でそれぞれの環境に応じた方法を模索することになるでしょうが、資金や技術の問題もあり、直ちにこれらへの全面的な切り替えは難しいので、国連などが中心になり長期的な計画を立てて推進して行くことが必要になるでしょう。

 特に太陽光発電については、現在主流のパネル板では、広大な面積の土地が必要で、場合に拠ったら森林伐採や農耕地放棄にも繋がりかねませんので、土地が少ない国ではビルの外壁や屋上などを有効利用する方法も検討が必要でしょうし、風力発電についても低周波音が人間や他の動物へ及ぼす影響などについても更に解明に必要もあるでしょう。

・また、再生可能エネルギー化社会の実現まで経過措置としての炭素回収技術の開発が必要でしょうし、発電量をコントロールしにくい再生可能エネルギー普及の為には充電・蓄電の技術開発が絶対に必要で、これらについては技術先進国が重点課題として取り組んで、その成果を各国が共有できるシステムを作ることも必要です。


 口では簡単に言えても、精神論だけは脱炭素・脱原発社会の実現は至難の技であることは十分承知です。

 しかし、温室効果ガスの実質ゼロ達成目標を2045年に繰り上げた西独では、国の基幹産業であった石炭・褐炭の火力発電を2038年までに全廃すると共に、2022年末の脱原発との両立を目指しています

 世界各国がこのようなリーダー国に見習えば、必ずや可能でしょうし、この目標を目指さねば人類としての存在価値などないと言えます。

 また、これに要する莫大な労力や資金についても、原発の新設や解体や使用済み核燃料の処理などに投資される莫大な労力や資金を考えれば、原発を中止しこれらの資金を回すだけでもある程度はカバー可能でしょう。(まさ)


脱炭素と脱原発ついて  その③ ~脱炭素問題と脱原発の関係~

2021年05月17日 19時30分50秒 | その他

 その②で見たような「脱炭素」を口にしながら、原発依存を深めようとする考えにはどこか違和感を覚えるものの、一気に脱原発まで主張すれば日本の経済が成り立たないのではないかと心配と、表面切って反論できないもどかしさを感じている方も多いかと思います。

 確かに、私たちが持っている一般的な知識の中で、「脱炭素」と「脱原発」が両立するのかを即答できる人は少ない、非常に難しいテーマでしょうが、少しでもその実現策を見出す必要があるでしょう。


◆脱炭素と脱原発は同根である

 まず、「脱炭素」に同意する背景としては、年ごとに身近に感じる地球温暖化の原因と言われている炭素排出を抑える必要があると感じていて、その大きな要因である石炭や石油などの化石燃料使用から何とか脱さねばと思うからでしょう。

 要は、地球の環境を我々の手で悪化させるのを止め、少しでも良好な地球環境を次の世代に引き継ぎたいという気持なのだと思います。

 この観点からすれば、「脱原発」と言うのはある意味では全く同じ発想だと思います。
「原発」というのは、福島第1原発の事故で体験したように、一度事故が起こればその地での生活が持続できない様な環境破壊を引き起こすものですし、何よりもその稼働に伴って発生する使用済み核燃料や、施設の解体に伴う放射性汚染物質の無害化には人間がコントロールできない様な長期間を要するだけでなく、まだその安全な処分方法も確立していないのです。

 如何に原発からの炭素排出が少ないと言っても、決して安全な再生可能エネルギーなどとは言えないもので、ある意味では炭素問題以上に、取り返しのつかない地球環境の悪化要因だとも言えるでしょう。
これだけでも、「脱炭素」に同意する以上は「脱原発」をも主張する十二分な理由だと思いますし、その方向を目指すべきだと思います。


 そう考えれば、政府が推し進めようとしている福島第1原発の事故に伴う汚染水を、いかなる理由を付けようともトリチウムという放射能物質を含んだ状態で、人類の共有財産である海洋に放出するなど、もっての外であることも良く判るでしょう。
地球環境の保護を口にしながら、このようなことはできないはずです。

 何よりも、原発は、その使用核燃料や建屋などのいわゆる廃棄物の処理問題も確立していませんし、稼動に当っては万一(?)の事故に備えて近隣住民の避難経路確保が必要と言う、およそ「産業」とも呼べないリスクを孕んだものなのです。

 地球環境の保護をいうのなら、脱炭素だけでなく、脱原発と共に海洋汚染物質の垂れ流しなども考慮しなければ、誕生以来地球の資源を独占的に使用して、地球環境を悪化させてきた人類はその存在価値を失うでしょう。(まさ)