gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

選択肢

2013-02-12 16:28:30 | それ以外
衝撃だった
スゴイ親子だった

30代っぽいイマドキの母
小学校4~5年かな 痩せたお兄ちゃん
2~3歳の女の子
舞台は混みかけた夕方の地下鉄の中

親子が乗り込んできたとき、空席はなく
女の子が「座りたい」と愚図った
母「空いてないからしょうがないでしょ」
女の子は愚図りながら、車両通路に座り込み、そのうち床を這いずりはじめた
まもなく靴も脱ぎ捨て、白いタイツが見る見る汚れていった

母、吐き捨てるように「恥ずかし! やめてよ!」
しかしそれは、女の子を叱るでもなく、触れるでもなく、まるで独り言のようだ
次の瞬間、母はお兄ちゃんに言った
「恥ずかしいから次で降りてタクシーで帰るわ」
間もなく到着した次の駅で、母は一人降り改札に向かって歩き出した

(ウソでしょ、親子3人でタクシーに乗るんじゃないの?)
地下鉄には、お兄ちゃんと愚図った女の子が置き去りにされた
女の子は、母が降りてしまったことに気付くと大声で泣き出し
「ママ、行かないで~~~」
もう遅い、地下鉄は発車
女の子はその後二駅、床を這いながら泣き続けた
大きな声だった
お兄ちゃんは、スマホを取り出し電話を掛けた
相手はたぶんお母さんだろう
地下鉄の中なので、上手く繋がったかどうかも分からない

私は次で降りたので、その先の顛末はわからない

すっごく迷惑だった
それにしても、すごい親子だ

この一件、母にもお兄ちゃんにも女の子にも、その他大勢の乗客にも
さまざまな選択肢があったと思うが・・
コメント (2)
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