まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

猟奇的な彼女

2016年06月12日 | 映画
久しぶりですね。
映画の中の“彼女”に話しかける。

15年前の韓国映画だから…韓流ブームよりも前に見た記憶がある。

評判も良かったし…地下鉄の場面(彼女と彼が出会う場面)
電車内での攻防が印象的で忘れられない。

久しぶりですね。
主演のジヒョンさんが初々しくて美人です。

泥酔した猟奇娘?をキュートに演じている。
彼女は今も変わらず美人です。
演技派だし…旬の俳優を、左右に置いて回して主役を張れている女優。

相手役の“彼”の方は、韓国のジム・キャリー …チャ・テヒョン。

除隊後大学に復学したはしたものの、勉学にさほど身が入っているようにはみえない。
未来に方向性なぞなくぽーっと生きている若者。
酔っ払いの彼女に振り回されるし怒鳴られるし…散々な目にあいながら魅かれていく。

人の好さを好漢の顔に柔らかくつつんで豚まんの味。
沁みてくる…肉汁。
ポーっとした加減が素晴らしく巧い。
緻密に計算しつくして、笑える演技をしているのはさすがだと思える。
そしてその演技が“彼女”の魅力を引き出して支えている。

マヨネーズ&醤油にタバスコ少々垂らす。絶品。

「猟奇的な彼女」は…「猟奇」という言葉から連想される要素がみえない。

真っ当な恋愛映画だ。
出会いは最悪。
二度目はなだめつすがめつ…。
お互いに相手の存在が気になっていく。
嗜好の違いや家風の戸惑い、些細なケンカ。

彼女には秘密がある。
ほろ苦い別れがある。
時を経て再会する。
…ラブロマンスの王道とも言える映画だと思う。

ラストは都合よくまとまりすぎだが、昔も今もハッピーエンドを望んでいる私なのは嬉しい発見。
時代が変わっても…頭の中身は変化なし。

見落としている場面や、忘れてしまって記憶にも残ってない会話。
自分の思い出と一緒に立ち上る若やいだ感情。
二人のこれからに…余韻まで感じる。

監督と脚本家と俳優が、お互いを照らし照らされながらいい作品を作っている。

これからもお久しぶりの出会い…ばかりを続けていくつもりでいるのですが。

恵みの雨が欲しい処。



コメント
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