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まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

アスペルガーの春

2017年04月30日 | 日記
台所にごぼうがあったのを忘れていた。
野菜籠から落ちて‥床の色とおんなじ保護色なので見えなかった。

ごぼうはかさがけにして‥牛こまと残り野菜とスープにする。

家にいる事が多くなると‥料理に根性が入る。
何種類も作れる。

いろんな種類を吟味もできる‥頂き物の野菜や安売りの魚‥乾物や手作りの出汁等 結構手をかけて調理する時間がある。

楽しい 美味しい 満足 で日常の悩ましさが晴れるのが不思議。

食べる事は毎日のこと、工夫を凝らし手をかける事が、心に効く。




平和で毎日を過ごせることが一番。


先だって知人から、本を一冊と冊子2冊「読んでみて」と言われた。
アスペルガー症候群という言葉は知っていたが、説明できるほどに意味を知らない。

又読んだから理解できるという事でもないのだけれど‥。

只 知人が悩んでいるという事だけが解る。
知人の心配は杞憂である。
愛情がありすぎて家族(息子)に思い入れてしまう。
母親の思いは切ない。
遺伝子のせいかも 育て方のせいかも‥家族の中の誰かが不都合をかかえると‥心気が衰える。

彼はアスペルガーではない‥そう言い切れば‥。
彼女の気は晴れるかもしれない。
個性の強い、知識も、プライドも高すぎる青年なので自分の居場所を探しあぐねている感じがする。


“アスペルガー症候群”は“ニート”と言う言葉と同じころ注目され始めたと私は思っている。
新手の精神疾患のひとつ。
原因も治療法もまだまだ決め手がないというのだが‥
症状は“統合失調症”と似ている。

“統合~”は知人に罹患者がいる‥お付き合いは大変だ。
運動音痴が、ローラースケートで氷上を歩くように‥
言いたい事の一〇分の一。
頭に痺れがかかったようで、疲れる事半端なし。
融通がきかないし興味の幅がせまい。
表情が乏しい。
周囲への無関心と対比して言葉(冗談や笑い)に過度に反応する。
★会話の脱線と意欲の欠如がある。
反復的な行動しかできない。

もちろん本音で話が出来ない。
会話の行間を読む力が極端に弱い。

しかし これは、これらは 我が家の合歓さんの傾向と同じではないか。

細部に集中するあまり全体像をとらえにくい‥全くそうだ ‥そうだ‥その通り。
やたらに力が入って共感している自分が悲しい。

アスペルガーは知的障害を伴わないし、言葉の発達に遅れがないという特徴がある。

社会性・想像力・コミュニケーション能力が低いだけ‥とも言える。
富裕層なら‥趣味を生かしながらでも暮らしていけるし、家族さえ我慢すれば他人の迷惑にはならない。

ピカソ・ロートレック・などの画家や竜馬さんもアスペルガーの兆候があった。
今の医学で考えるとだが‥‥天才と紙一重なら‥天才になっていただくしかない。

我にかえると‥私は台所の牛蒡(ごぼう)のような人間だ。

出がらしのようで、へろへろで、保護色状態 ごぼうと違って味も出ない身。

言葉を字義どおりに受けとると狭く余裕がなくなる。

そんな自分にならないように‥暮れた山道を歩く。 

GWで里帰りの若者が田植えをしていたが 耕運機が田んぼの隅で明日の出番を待っている。

明日は遠出をしよう。




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家(うち)の回りの花々と映画

2017年04月25日 | 日記&映画
昨夜 『モヒカン 故郷に帰る』を観た。



「横道世之介」「南極料理人」の沖田修一監督が、松田龍平を主演に迎えて描くホームドラマ。
とても面白いとは言えないけれど‥温かい映画だ。
結婚報告のため瀬戸内海の故郷へ7年ぶりに帰ってきたモヒカン頭の永吉。
父や恋人、母、弟とともに繰り広げる悲喜こもごもを描く。
売れない“デスメタルバンド”のボーカル・永吉は、恋人の由佳が妊娠したことをきっかけに、瀬戸内海に浮かぶ故郷の戸鼻島(とびじま)へ7年ぶりに帰郷。
戸鼻島(とびじま)は架空の島らしい。
同じく故郷を出ていたはずの弟もいつの間にか帰郷しており、久々に一家が顔をそろえる。
そこで父親のガンが発覚し……。
松田がモヒカン頭の主人公・永吉に扮し、父親役に柄本明、恋人役に前田敦子、母親役にもたいまさこ、弟役に千葉雄大と個性的なキャストが集った。

榎本明さんは、とんでもなく巧い。
役者は神様に選ばれている‥そう思いたくなるほどの演技をしている。

もたいさんも自然体で良い。よい。

松田龍平はぼーっとしていて、台詞に力がある訳でもなく、目力もなく‥なんだけど‥存在感ありーの、魅力ありーの‥困る俳優。

観ていてジーンとした。



春の風景の中を散歩。

一日7000歩が日課だけれど‥一万歩でないところが気合いが入っていないというか、奥ゆかしいというか‥‥怠け者ではある。

寒暖がある季節(湿度の強い山間の)だけれど春が来た。

‥『パンソリ』朝鮮時代末期を描いた映画。
パンソリのパンは、多くの人々が集まる“場所”を意味し、“ソリ”は音を意味する。
男性にしか許されないパンソリという伝統芸能(朝鮮の古典芸能)に魂を救われ、後に初の女流唄い手となった女性の物語。
実話である。
師匠との悲恋がからむ。
庶民の悲しみを諧謔で‥人間が持つ最大の楽器“声”で表現する‥『花 香る歌』。
男女差別の中、壁を越えて女流唄い手の先駆けとなった‥ということより、声の出る(唄いたくてたまらない女性)
唄う事で表現したくてたまらない女性が、師匠や同僚を巻き込んで、民衆を動かしていく。
権力の中枢をも感動させてしまう(実力が嫉妬を呼ぶ不幸)。
人の営みは、過去も現在も事ほどさように変わらない。
その事をたんたんと描いている。
いい映画だった。


たぶん未来も変わらないだろう人間関係の構図‥臍の下に力が入ったり、抜けたりしながら映画の世界で遊ばせてもらいました。

歩きながら、花をみて幸せな一日。

花の中を遊びながら歩く。

暖かい春の日。

時折 風が吹いて麦わら帽子がとびそうになる。


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金家の人々‥北の国から

2017年04月15日 | 日記&映画
大トロと中トロと赤身‥まぐろの刺身盛りは贅沢だ。
見ているだけで生唾がごくり‥幸せ感じる。



もらい物の有難さを感じる至福の時でもある。
美味し。美味し。有難し。

親戚がいる訳でも、身内がいる訳でもなく、使い切れない遺産も財産もなくパートタイムのその日暮らし‥
田舎暮らしにあこがれたわけでももちろんなく‥
若気の至りと“あほの合歓さん”に引きずられた感じで(引きずられるだけのものとも言えるが)能登半島に住み着いてから子供が生まれ‥早30年余り。
30年の途(みち)の上で妹までも‥半島の住人になって縁が深いといえば深い土地ではある。

たくさんの人と出会い‥お世話になり(地元のおばあ様やおじい様 隣町の車屋さん お寺の住職 コンビニの mさん 電気屋H氏 ‥等)
お付き合いしてもらって何とか暮らしている。
誤解されたり、傷ついたり、過度に期待されたり、持ち上げられたと思ったらずっぽり四面楚歌という事もあったり。
あっちでナデナデされたり、こっちでコツン ゴチッ‥思い込みと正義感が強く他人の悪意は見えないのがいいところ。

テレビのニュースと同じで、見なければ《見えなければ》気にやまなければ、心がざわめくこともなく平和に暮らせる‥?。

そうはいっても、お隣の国からミサイルが飛んでくる現実がある。

金正恩書記長支配下のこの国は、国中が飢えに苦しんでもいる。

ナンバー2、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長は15日、米国から核攻撃を受けた場合、北朝鮮も核攻撃で反撃する用意があると述べた。

ナンバー1が偏執狂なら2も狂った太鼓持ち‥3000万の国民のうち2400万が飢えに苦しみ‥獄中には20万の政治犯が地獄の生活をしている。
一方で核兵器を保有し、国内総生産の三分の一が防衛費にあてられている。

まともな神経なら逃亡するしか道がない。
逃げるにも飢えで体力がすり減り、脳ミソに血流が廻らないとなれば、国民はあきらめと絶望でダムド(地獄に落とされた 呪わしい)人生しか選択肢がない。

偉大なる金日成首領様から三代目 ‥建国105年の式典が行われている今日の日。
父親 金正日は“一万の才能を持つ天才”。
2011年に死去したが‥カササギが何百羽も彼の銅像(生前に建てられている)の肩に止まり、何時間も鳴いて死者を偲んだとか‥
山では母熊と小熊二頭が、道路の真ん中まで下りてきてとどろくばかりの鳴き声をあげたとか‥

生きとし生けるものの全てが、偉大なる指導者様の死を悼んでいるという事だった。
もちろん全国民は一日三回 七日間 黙禱をささげる。
独裁国家は怖い。

その父親に愛された長男を、腹違いとはいえ兄を暗殺するまでして権力の座にしがみついている正恩。
側近も暗愚で疑心だけがつのる。
そのストレスか 又は遺伝子か 顔は三十顎。
身体も肉布団のような首領さま。

半神とか偉大なる‥様とか、神話時代の形容詞‥肉布団自身にはほど遠く重い言葉であろうし、顎が垂れさがるのも無理はない。
“あらひとがみ”と呼ばれていた我が国の天皇も人間宣言をして70年。

ナショナリズムが歪んで劣化してくると不気味でしかない。

日本も同じ意味で、歴史を逆行する事のないように願いたい。
その道を進んでいるようにしか見えない。

マグロを食べられる自由。思ったことを話せる自由を感じながら‥ゴミ出しに行く。

庭の桜がゆれながらはらりと散っていく。

風が強い日。



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