この処…合歓さんが動いている。
根っからのホームレス。
家族とか友人だとか…コミュニティとか口では言っているが、「共同体」や「地域社会」とは無縁な男。
そんな男が再び絵を描き始めた。
10年以上のブランクがある。
出逢いはじめは、彼の稚拙な絵の中に透けて見える《何か》に惹かれたのだ。
稚拙を飛び越えた所に光っている何か‥言葉にはできない。
言葉に置き換えると本質がずれていく《何か》が絵の中の風景にあった。
存分に…W老師が言う所の存分に。
遠慮ない態度で≪持って生まれた物として持っている≫心配はない。
伸び伸び ・ 心置き無く ・ 晴れて ・ 自由に…描ける事を…
無自覚な恨みや固まった岩の様な自我を自由に開放出来ますように…。
傍らで静かに祈っている。
「絵の具がないっちゃ」
「筆もいるっちゃ… …キャンバスももっと…」
顔をしかめる自分にしばし耐えながら…
根っからのホームレス。
家族とか友人だとか…コミュニティとか口では言っているが、「共同体」や「地域社会」とは無縁な男。
そんな男が再び絵を描き始めた。
10年以上のブランクがある。
出逢いはじめは、彼の稚拙な絵の中に透けて見える《何か》に惹かれたのだ。
稚拙を飛び越えた所に光っている何か‥言葉にはできない。
言葉に置き換えると本質がずれていく《何か》が絵の中の風景にあった。
存分に…W老師が言う所の存分に。
遠慮ない態度で≪持って生まれた物として持っている≫心配はない。
伸び伸び ・ 心置き無く ・ 晴れて ・ 自由に…描ける事を…
無自覚な恨みや固まった岩の様な自我を自由に開放出来ますように…。
傍らで静かに祈っている。
「絵の具がないっちゃ」
「筆もいるっちゃ… …キャンバスももっと…」
顔をしかめる自分にしばし耐えながら…