まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

合歓さん  始動する

2016年06月27日 | 日記
この処…合歓さんが動いている。

根っからのホームレス。

家族とか友人だとか…コミュニティとか口では言っているが、「共同体」や「地域社会」とは無縁な男。



そんな男が再び絵を描き始めた。

10年以上のブランクがある。

出逢いはじめは、彼の稚拙な絵の中に透けて見える《何か》に惹かれたのだ。

稚拙を飛び越えた所に光っている何か‥言葉にはできない。
言葉に置き換えると本質がずれていく《何か》が絵の中の風景にあった。

  

  

存分に…W老師が言う所の存分に。

遠慮ない態度で≪持って生まれた物として持っている≫心配はない。

伸び伸び ・ 心置き無く ・ 晴れて ・ 自由に…描ける事を…



無自覚な恨みや固まった岩の様な自我を自由に開放出来ますように…。

傍らで静かに祈っている。

「絵の具がないっちゃ」
「筆もいるっちゃ… …キャンバスももっと…」

顔をしかめる自分にしばし耐えながら…
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スコセッシ … 16分間 70億円

2016年06月23日 | 日記&映画
夜半から雨がふって、明方も空の上から灰色の雲が動かない。
梅雨独特の湿気が家の周りをオブラートの様に包み込んでいる。

九州各地は大雨の被害で避難民が出ている。
地震で地盤が緩んでいる熊本にも…無情の大雨が降っている。

S氏は選挙の票固め。
氏も市民団体の講演会で飛び回っている。

二人とも女性だが、どんな状況でもあきらめない…社会に対して自分ができる事を粘り強く続けている。

彼女達の背中を見ながら、できる事をしていきたいと思う。

気の置けない知人と話し込んで時間が過ぎた。
なんやらかんやら あれやこれや話し込む。
共通の趣味は映画。
去年~今年にかけて見た映画の話。
去年と今年6月までに公開された映画ではない。

ちゃんはレオ様命で13年。
さんはアニメ映画にくわしい。

若い主婦と“子育て支援”の話なぞもしながら…趣味の映画で盛り上がる。

レオ様ファンが「羨ましい」「豪華」「贅沢すぎる」を連発しながら“オーディション”という短編映画の話をした。

監督はM・スコセッシ ショートフィルム≪16分≫と短い。
「ショート ショートといったほうがいいわぁ」
と口を挟む。
セブン・イレブンのアイスコーヒーをズズ‥ズ‥ズゥーと飲む。
ディカプリオとロバート・デ・ニーロがカジノで遭遇するという設定らしい。
メガホンをとったスコセッシ監督とブラッド・ピットも本人役で主演するという贅沢さ…らしい。
総制作費70億円と言う事らしい…

ごうか、ぜいたく、うらやましい…連発するのはわかる。
主演料が合計で50億ほどか❔
御大スコセッシが羨ましい。
ハリウッドという魑魅魍魎の世界で成功しているだけではなく…彼の知りようもない…出会いようもない…
田んぼに囲まれた長閑な田舎で退屈にどっぷりつかってドーナッツをほうばっているハムスター&猫そして私に影響を与えている。

70億?
ピンとこない。
7万円 いや70万円~700万くらいまでしかしっくりとこない‥現実。

羨望という言葉は 嫉む 妬む やっかむ 嫉妬 と同じ。
それでもなお羨望する。
タクシードライバーからニューヨークのギャング王を経てヒューゴーの不思議な旅まで…
賞よりも自分の感性に忠実にと語っていた。

マイケル・ジャクソンの『Bad』のミュージック・ビデオはスコセッシが手掛けた。
約16分間だった。
短編映画の様だった。

思い出しながら日が暮れていく一日。

「日照り乞い」の神様が九州地方へ降り立ってくれますように。
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猟奇的な彼女

2016年06月12日 | 映画
久しぶりですね。
映画の中の“彼女”に話しかける。

15年前の韓国映画だから…韓流ブームよりも前に見た記憶がある。

評判も良かったし…地下鉄の場面(彼女と彼が出会う場面)
電車内での攻防が印象的で忘れられない。

久しぶりですね。
主演のジヒョンさんが初々しくて美人です。

泥酔した猟奇娘?をキュートに演じている。
彼女は今も変わらず美人です。
演技派だし…旬の俳優を、左右に置いて回して主役を張れている女優。

相手役の“彼”の方は、韓国のジム・キャリー …チャ・テヒョン。

除隊後大学に復学したはしたものの、勉学にさほど身が入っているようにはみえない。
未来に方向性なぞなくぽーっと生きている若者。
酔っ払いの彼女に振り回されるし怒鳴られるし…散々な目にあいながら魅かれていく。

人の好さを好漢の顔に柔らかくつつんで豚まんの味。
沁みてくる…肉汁。
ポーっとした加減が素晴らしく巧い。
緻密に計算しつくして、笑える演技をしているのはさすがだと思える。
そしてその演技が“彼女”の魅力を引き出して支えている。

マヨネーズ&醤油にタバスコ少々垂らす。絶品。

「猟奇的な彼女」は…「猟奇」という言葉から連想される要素がみえない。

真っ当な恋愛映画だ。
出会いは最悪。
二度目はなだめつすがめつ…。
お互いに相手の存在が気になっていく。
嗜好の違いや家風の戸惑い、些細なケンカ。

彼女には秘密がある。
ほろ苦い別れがある。
時を経て再会する。
…ラブロマンスの王道とも言える映画だと思う。

ラストは都合よくまとまりすぎだが、昔も今もハッピーエンドを望んでいる私なのは嬉しい発見。
時代が変わっても…頭の中身は変化なし。

見落としている場面や、忘れてしまって記憶にも残ってない会話。
自分の思い出と一緒に立ち上る若やいだ感情。
二人のこれからに…余韻まで感じる。

監督と脚本家と俳優が、お互いを照らし照らされながらいい作品を作っている。

これからもお久しぶりの出会い…ばかりを続けていくつもりでいるのですが。

恵みの雨が欲しい処。



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六月は水無月

2016年06月02日 | 日記
水無月(6月)は水の月。

田植えが終わって田んぼに水を張る。
梅雨に入り雨が降る。
旧暦では6月に梅雨が明けると言う事もあるが…水のない月ではなく水の月だと考えられるのはそこである。

“無”という漢字は古語では…の…という意味もある。
神無月も神がいない月ではなく、神の月である。
6月は我が家にとって鬼の月。
過去…様々なことが起き 振ってわく月。
捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ。
陽炎(かげろう)稲妻(いなずま)水(みず)の月(つき)。

水の月は捕らえがたいもの、また、すばしこいもの…“ネット辞書”によるとそうらしい。

捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ…「陽炎稲妻月の影」ともいう。

黒法師。

6月は私にとって…実体がない月だ。
自分の力になり得ない月…。

椅子の向こうに枝垂桜。

梅雨の…初夏の…短夜の… 長雨の… 薄暑 向夏 青葉 薄暑 どんな表現でも≪水無月≫を言い表せない。

夕方からH君がやってきて夕食後…ギターの弾き語り。

起きろ、立ち上がれ、己の権利のために立ち上がれ。起きろ、立ち上がれ、戦うことをあきらめるな
ボブ・マリーが鳴り響く。
各々の裏声とだみ声が鳴り響く。
No woman, no cryとRedemption songとつづく。
会うごとにギターが巧くなる。
声も張りがあり声量もある。

それにまけじと家人も各々の裏声とだみ声のコーラスを鳴り響かせる。
ブレーメンならず無頼漢の音楽隊。
弾きてだけが、平均を上回っているのが…何故か可笑しい。

鬱陶しい季節になりました…が…。
大声で歌ったので気分がいい月初め。

スィートもファーストクラスも利用しませんと言う事ではなく…厳しい第三者の目でみてもらえなくても…
自分が楽しいと世界は楽しい。

“鬼無月”であっても、鬼が悪いわけではない。

雨に洗われたような色でさく(薄いみずいろ)アジサイはまだ蕾。


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