まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

君の名は‥聖地 巡礼

2017年07月29日 | 日記&映画
‥今日TUTAYAで新作をさがしてうろうろと‥‥
“君の名は”が大量枚数‥一泊のみ‥。
新海監督の他作品も三泊四日。
人気が凄まじい。
映画は大ヒット。
史上最高のロングラン。
主題歌も大ヒット。
DVDもすべて貸出でびっくり。
日本映画界の久方ぶりの快挙で1900万人?2000万人? 

去年9月に劇場で観た。

画面が鮮やかで絵が美しい。
都会の夕暮れや東京の神社、そして飛騨地方の風景。
それは、一流写真家と思うほどの詳細で緻密で網膜がびっくりの《画》であった。

物語は若者向け(10代~20代)で感動はあるのだろうが、私にとっては‥心に残るよりは、ただただ眼に残る映画だった。

それがいまだに‥熱狂的に支持されている‥海外でも。

新海誠監督もびっくりであろうと思う。

音楽も映画も文学も‥息が続かない時代に‥長期にわたって支持されるだけでも稀有な映画ではある。

とにかく物語よりも、画面 絵と発色。
主人公が就職した東京の画(絵)

そう感じさせてくれた映画だ。

個人的に新海監督の作品は“言の葉の庭”が良かった。

昭和生まれにとって“君の名は”は佐田啓二(中井貴一の父親)主演の方が馴染む。

暑さが呆けた様で、鉛色やらオレンジ色やら交互に空が変わる。

洗濯も乾きが悪い一日。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すみれの花の砂糖漬け

2017年07月26日 | 日記
Y村のお家で三泊。

三日連続の雨模様。

柳田村の二人展も、仁さんのそばも、雨の中だった。

日本列島が猛暑と雨と冠水の三部作、暑さと温さと肌寒さに翻弄される身体がだるい。

N氏と老師とちゃんと話もできた。
脳みそが活き活きしてくる‥時間の流れが速い。

降ったりやんだり‥じとっと湧いてくる汗も含めて、流れるように時が過ぎる。

ゆっくりと時が過ぎる。

早くもゆっくりも、流れるように過ぎていく。
だるさが足の指からすりすりと抜けていく。

のお家の庭は、猪に掘り返されて自慢の百合が見事に全滅。
いのちゃんは、ユリ根が一番の大好物。

畑のさつま芋も全滅。
じゃが芋はカレーライス10杯分程やられた所で人の手がはいった。
転ばぬ先の杖。注意ひとつで事故はゼロ。
老師が語る‥Y村の生命線‥地下水と湧水利用の水源地も土を掘られホースは外され‥‥らしいのである。
大切なもの‥当たり前のY村の暮らしが、ひたひたと侵略されていく感じがする。

お気に入りの夜の散歩も二の足、三の足。

対策は‥狩猟犬を放す‥山羊を飼う‥鎖鎌、ナイフ、猟銃等で眉間を一発。
血抜きをして、ジビエ料理で食べる。

あれやこれや 侃侃諤諤 四の五の いった所で大型犬を飼うくらいしか早急に実行できなのが見過ぎ世過ぎ。

武闘派でも猟師でも野生料理の達人でも雇わなければ‥先だって書いた“七人の侍“”がここに至っては映画の話ではない。
身近に感じらる。
喫緊の課題である。

 すみれの砂糖菓子

ハプスブルク家ご用達のお菓子。
皇妃エリザベートが愛した「スミレ の砂糖漬け」ならずお手製の優れもの。
紅茶、ホットミルク ブランデーなんぞに入れるんだろうけれど、そこは、手づかみでそっといただくY村の夜。

しばし‥猪のことはそっちのけで‥。
自分事も日常の些少時も棚の上に放り投げて‥。

しゃべれども しゃべれども‥話のネタは尽きまじ。

た‥の‥し‥かった。

じゃ 又お会いする日まで。

ごきげんよう。

我が家に帰ると がらくたやの前の田んぼがぼこぼこに掘り返されている。

何とか手を打たねば‥
いのちゃんには悪いけど‥共存には無理がある。

なにか平和な解決方法はないでしょうか。

神様‥お願いです。
お導きください‥とりあえず仏壇の前で祈る。




 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しき世界

2017年07月21日 | 日記&映画
昨日は日中35℃を超えた。

今日はそれを超える陽射しで猛暑真っ盛り。

友人SちゃんとKさんが柳田村の天領庄屋(中谷家)で二人展。

Sちゃんの絵が売れたと一報あり‥他人事でも嬉しい。
“ほっ”とするというより“ぼっ”としている。

暑い。

映画好きのO氏が絶賛していた《新しき世界》を見た。

2013年の韓国映画でノアール(やくざというかマフィアというのか)暗黒の世界。

暑さを忘れる迫力と緻密さ‥演技力が確かな三人の俳優の競演。

左(イ・ジョンジェ)右(ファン・ジョンミン)

この映画は引き裂かれる心と抗おうとする懊悩を表現している。
舞台が暗黒街で残酷であるという事はひとまず置いておく。

引き裂くものをチェ・ミンシク(オールドボーイ、悪魔を見た‥‥)が演じる。
顔のしわにも味わいがある役者だ。

O氏は韓国映画は見ない人だった(他作品で忙しい 食わず嫌い)…のだがこの映画からどっぷりと嵌まり込む事になったそうで…

「それはチョウジョウ、重畳」…と言っておいた。

韓国映画は面白いと言葉を尽くしても、実際に画面をみて頭をカチ殴られるのとでは差がある。

殴るには、殴るに足る者が存在する。

監督は脚本からはじめたパク・フンジョン。

“悪魔を見た”脚本“隻眼の虎”監督。
どちらも見応えがあったし 主演はチェ・ミンシク。

脚本の確かさは俳優を生かす、活かす、の両方の迫力で惹きこまれる。
(残酷でも哀しい 下種でも命がけ 糞でも信義がある 罵る 平気で唾を吐く)
役つくりだけでも気が狂いそうなやくざの兄貴分を、ファン・ジョンヨンが演じきっている。
イ・ジョンジェは中堅…若い時からニヒルな俳優である。
組織と捜査と友情に引き裂かれる人間を演じる。

裏切りの元祖と言っては失礼だが“10人の泥棒たち”“暗殺”でも裏切りの選択をする役どころ。

O氏は、これぞ男の映画 文句なし★5つ評価だったが、わたくしは★4つにする。

男女の別なく生きるという事は「汝じしんであれ」という事で、「私が私が‥」「俺が 俺が…」の我ばかりでは成り立たないし在り得ない。

仕事でも 対人関係でも 家族でも 我を殺して 他を生かしながら 前向きに前向きに… 結果 誰も彼も生きていない 死んでないだけ。

そういう事だってままある。

引き裂かれて傷をおった男が選ぶ、新しき世界は‥‥熱気が隅でうずまいて行き場がなく自爆する世界なのかもしれない。

昼間は暑さでうだっている我が家の居間に蜘蛛がいる。

払っても掃いても 毎日々蜘蛛の巣をつくる。

ガンバットルねぇ。

ひたすらな営業努力に、愛情すら湧いてくるほど‥暑い日が続いている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無類で…特別で…重要で…雄大な七人(マグニフィセント・セブン)

2017年07月15日 | 日記&映画
デンゼル・ワシントン主演…去年の映画。

イーサン・ホークが出ている。
クリス・プラット、イ・ビョンホンも出ている。

イーサン・ホークとD・ワシントンは同作品の“アントワーン・フークア監督”の“トレーニング・デイ”で共演しているので二度目になる。
強面で、下品で、賄賂まみれの刑事“ワシントン”と、新米の律儀な警察官“イーサン”のコンビが強烈に印象に残っている。
今度は命を救い救われる男たちを熱く演じている。

クリス・プラットは“ウォンテッド”“マネーボール”等で今売り出しの若手。
魅力的な若い者。
軽い感じがいい。

イ・ビョンホンは韓国の初代四天王のひとり。
ハリウッド作品(アクション物)に多数主演している。
台詞が旨いとは言えず、演技力があるとは思えない。
それでも身体能力の高さは比類がない。
韓国でも主演作“インサイダー”“メモリーズ”等絶えない人気。
海外で重鎮(マルコビッチやらジュディ・リンチやらデニーロやら)に揉まれている…だろう事は、認めざるを得ない。
揉まれている事が確かに経験になっている。



映画自体はリメイクである。

本家はわが日本が誇る(あきら・くろさわ)の“七人の侍”
私が生まれる前の映画。
再上映を父親と観た。

半世紀以上も前…三船敏郎さんの身体全体の存在感と、目の力(きらきらキラキラと輝いていた)は心に焼付いている。
志村喬さん 木村功さん の顔も浮かぶ。

そして半世紀前の“荒野の七人”
監督は名匠ジョン・スタージェス。
「このはーーーげーーー」といった所で褒め言葉でしかない…ユル・ブリンナーが主演。

舞台はメキシコで西部劇。
勧善懲悪で面白かった。

大金が得られるわけでもない、名誉が得られるわけでもない。ただ、腹一杯米が食える。
報酬が得られなくとも、七人の侍たちは己の正義を信じ、命を懸けて農民を守る決意をした。
戦国時代の貧しい農村を舞台に野盗となった野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描く…
貧しい農村が、西部開拓史途上の町や、メキシコの村に変わってはいても虐げられる者と虐げる者の構図は変わらない。

黒沢監督作品は死後も尚、世界の映画人に影響を与えている。

「勝ったのは俺たちではない。農民だ」もしくは「百姓だ」という名台詞があるが胸に沁みこんで咳き込む。

…去年の映画である“マグニフィセント・セブン”にはそんな台詞はない。
哲学的な台詞どころではない・最後はガトリング砲まで登場する。
無類である…特別である…極上である、重要である七人でも‥‥生身は生身。
死んだ者も生き残った者もつらいのだ。

現代は荒野であると言われればそうだと思うが‥勝ちも負けも結果、瓦礫の塊でしかない街の再建はどれだけの体力と年数と…エネルギーが‥
そして…お金も‥
ため息しか出てこない結末なのである。

ピーター・サースガードは悪役。
彼の顔を見ていて思った。

“仮面の男”でアトスの息子役のラウルだった。

育ちが良く気の優しい顔の若者が、ずるく卑怯な中年男を演じている。

これもため息。

映画は確かに面白い。

自分の人生が去来する。

行きつ戻りつ…明日も暑さに向かいます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする