まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

きらきら星と黴落とし

2017年08月30日 | 音楽と日記
今日は、日頃気になっているが、気が乗らない掃除の日。

『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』を聴きながら台所全体の黴を落とす。

「ああ、お母さん、あなたに申しましょう 」又は「ママ 聞いてちょうだい」は、当時フランスで流行していたシャンソン・歌曲。

モーツァルトの死後、『きらきら星』の歌詞と結びついた。

つまり、モーツァルトが生きていた頃は、まだ『きらきら星』という曲は存在していない。

モーツァルトの変奏曲を『きらきら星変奏曲』と呼ぶことに違和感がないわけではないが、彼が原曲をアレンジしたのだ。

天才は曲調を様々に変化させて『12の変奏曲』を作曲した。

軽やかで愛らしい曲を聞きながら、いそいそとカビを落とす。

埃も固まってモルタルもどきだが、せっせと磨く。
へらで掬い取るほどの強度である。
何度磨いても落ちている気配すら感じられない。

誰も見てくれず、きずかぬふりの‥陽の当たらない所にカビも埃も溜まる。

私の境遇に似ている。

それをこそぎ落とす作業は、真に地味で生産性はない。

鼻の穴は(マスク)の上からでもむず痒いし、くしゃみがでる。
鼻事態が痒い。

「ああ お母さん 聞いて聞いて‥ほんでもって見て見て‥そして褒めて」とすがりたくなる日常は腐るほどある。
しかしすがる相手はいない。

ドド ソソ ララ ソ‥4分近くある曲。
大人も小さな子供も誰でも知っている曲をリピートしながら、気分が腐る作業をする

磨いてもこすっても、変わり映えのしない家だが、それでも身体を動かすと気分がいい。

モーツァルトは、生きている時代常に借金に追われていた。

それでも『フィガロの結婚』や『ドン・ジョヴァンニ』等‥
彼の中の創作の神が楽曲をつくらせたとしか思えない傑作を生み出した。

生きるために‥食うために‥作曲をした。

その事に感動する。

それとは何の関係もなく、機械的に身体を動かしたために台所の掃除が終わった。

きらきら★のお蔭で身体の螺子がしまる。

有難う。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 。


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ジャニス&アデルを聴きながら整理にいそしむ

2017年08月12日 | 音楽と日記
昨日は、和倉温泉まで。
都市開発で其角整理された街中。
しゃれているが風情がかけて歩いても味がない。
裏道りに入る。
文字がこすれた看板、錆びたドアの蝶番、2台でぎりぎりの駐車場(草が所々)、食堂や土産物、スナック ‥‥
七尾湾からの、潮風にふかれながら営業中。
猥雑なさまが昭和の情緒と言えなくもない。
私と同じように、町も老いていく。

開湯以来約1200年かわらず‥地下の花崗岩に含まれる水晶をくぐりぬけ‥とうとうと‥ 湧きでる温泉。
宣伝文句に嘘はない。
塩分は非常に強くよく温まる。
神経痛や関節痛・腰痛などに効くそうで‥皮膚病にも‥いい。

・湧く浦・総湯まで車で20分という近間に住んでいても、年に数回しか行く機会がない。
いつでも行けると思っているからだが、これからは、足しげく総湯に入ろう‥歩き疲れて痛み出した右膝をさする。

 いいお湯ですわ。

合歓さんがジャニス、ジャニスと言いはじめて、ジャニスを聴く。

ジャニスの祈り(ムーブ オーバー)と(サマータイム)だけを繰り返し々聴く‥擦り切れるほどにだ。

彼の性格が出ている。

興味の幅が狭い‥狭量 執拗 頑是なさといった態度にいらっとする。
食べ物でも、映画でも 本でも偏りが激しい。
共感能力に欠けている。

「ミー&ボビー マギーもコズミック ブルースも聞けぇぇぇっつうの  「シンガーで上手いのは山ほどいる…他の曲も聴けぇ」
といいたい所を、三歩ほど譲って「アデルもいいよ 聴いてみたら」‥やんわりと現在の歌姫へとねむさんを誘う。
しかし‥「わしはジャニスがええ」‥という事で‥(ハロー)も(スカイフォール)も流れて飛んでしまっているのは流石である‥まいりました。

角が取れた‥穏やかになった‥苦悩を超えて寛容の精神が純化してきた‥老齢の為鈍化した‥怒りは自分を傷つける事を認めた‥わたし。
狸の様な人間、と暮らしているお蔭で内面が成長して観音菩薩のように慈愛が深まる。

彼はサピエンスではない。
同じ場所にだけ糞をする狸の様に生きている。


ジャニス・ジョプリンは、命を削りながら歌った。

「ジャニスだけがええ」のではない。「ジャニスはいいし、アデルもいい」のだ

アデルはまだまだ現役で、世界最高のレコードセールスをのばしそうだ。

音楽の世界に浸かりながら、DM、手紙 小冊子 映画チラシの整理がはかどった。

そんな一日が暮れていく。
やっぱりひとりで温泉に‥毎日‥浸かりたいとつくづく思う。

久しぶりに暑さがしのぎやすい‥夏の日の‥今日。


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貰い物の我が家

2017年08月07日 | 日記
暑い‥暑い と言いながら日が過ぎていく。

息子二人は北海道にいる。

親戚は、四国と九州で台風5号の余波を心配して(二人から)電話があった。
一族郎党は無事。
被災を免れて生息しておられます。

能登半島も今夜半~明け方が山場である。

身内が心配なのは当たり前・電話も当たり前。

当たり前の行為が嬉しく有難い‥暴風雨の前の静けさ。



暑い。
むしむし と鉄板の上 弱火で炒られているお好み焼きの様な心持ちでいる。

食欲もない。

お隣のo婆様が通りがかった。

「姉さん 去年よりも暑さがひどい! 年とって皮膚がうすなっとる感じじゃないぞいね」
「ほんと‥肌年齢ばかりじゃないわ Oさん」‥言いながら額の汗が目に入る。

痛い。暑い。暑さの中蜘蛛が増殖して歩くと蜘蛛の巣が顔にまとわり‥痒い。

三位一体で攻められる拷問の様な夏。

昨日はN氏がやってきた。

お米とスイカ 野菜類(ゴーヤ しし唐) ジャム各種(N氏の嫁ゴッドハンド 千恵子‥氏のお手製)
「無くなったら又いうてくれたらええ」「遠慮なんてするような付き合いじゃないやろ」

走り去る車に手を合わせる。
ジャム類は加賀(A氏)でも福井(T氏)でも評判がいい。

玄関先にo婆様とk氏からのビール。

送り主が特定できない西瓜とトマト・
燃えやすく切りそろえた薪・お中元の洗剤。
氏の紫蘇ジュース・ラッキョウ漬け。
氏のドロップ。梅干し。
Y氏の牛肉。

たんびたんびに胸にこみ上げる思いがある。

有難う。

感謝の念だけでは、追いついていかない お返しも出来ない。
円やドルやユーロ通貨では計れない豊かさをいただいている。

その事だけを深く感じている。

台風前の空を見上げる。

鉛色の雲が空を覆っている。

経済的には、何の価値も生まない行為が‥実は途方もなく豊かで贅沢だと感じる一日。

暴風で屋根が飛んでも(笑い事ではなく雨漏りの屋根を覆っている我が家のブルーシートは簡単に飛ぶであろう)

怠惰な私は屁でもないし‥元々が能天気。

外が荒れて、屋根がはがれ、木端が飛び、植木鉢が飛ぼうとも、脳内は天晴。

嫌がおうにもパワーがマックスになってくるばかり。

貰い物と励ましの電話は、おおらか‥裏を返せばだらしない私を、確実に恥知らずに高めている。

感謝と無知が縦横に乱れ‥自由と無秩序をはき違えた私は、まだまだ元気で長生きできる‥ような‥気がする。

友人と隣人の皆様に多謝を込めて。

本当に有難う。
お元気で。
又 会える日まで。


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